019 Epilogue
あとがきです。
この旅はバルセロナからマドリッドに向かい、終わりました。
マドリッドに着いた2016/2/22に旅は終わり、
代わりに同日から私のスペイン語の語学留学がスタートしました。
三週間と少し、平日は個人レッスンを受け、
週末はスペイン国内を旅しました。
3/13に帰国し、3/15に無事大学を卒業し、3/16から新社会人として研修がスタートしました。
そのまま4/1に入社だったので怒涛のような日々でした。笑
実は紆余曲折あり、2018年2月に退職をしました。
そして次の仕事までの間、ふと今回の旅行記を書き上げたいと思いました。
当時毎日書き連ねた真っ赤なモレスキンを久々に読み返し、
手記をキーボードで打ち込み、当時の写真と共にデジタル化しました。
この旅をするにあたり、ご協力いただいたレイルヨーロッパジャパンの矢島様とユースホステル様には厚く御礼申し上げます。
このようなチャンスを若いうちに頂けたことで他には変えられない経験となりました。
このトラベルモニターに応募するにあたって背中を押してくれた旅の先輩である賀代姐様、あのときの「応募しちゃえ」の一言がなかったらこのチャンスは頂けませんでした。
トルコで出会い、日本で再会せずにイタリアのベネチアで再会した、異性なら完全に恋に落ちていた私の運命の人である姐さんがこの旅のきっかけを作ってくれました。
今まで撮りためた写真、地道な旅行記、こまめなSNSの更新がなければここまで形にすることはできなかったと思います。
列車の旅、陸路の旅。
海に囲まれて育ったので、列車で国境を越えるという概念が私にとってはとても新鮮でした。
特に印象的だったのは、
EU圏外でのひとつ、またひとつと国境を跨ぐと入れ替わりでやってくる車掌と、入国管理の職員。
コンパートメントを一人占めしてぼーっと車窓を眺めたり。
飛行機の方が早いじゃないかという人もいるかとは思いますが、
飛行機だと大体街の郊外からスタートする可能性の方が高いです。
列車だと駅が街の中心地に位置していたりするので、着いてからの移動がとても便利でした。
また日本での列車の旅といえば大体新幹線。
長くて4、5時間だったりするなか、ヨーロッパなどの大陸を走る列車だと次の国に行くのに大体6、7時間かかったりします。飛行機だと日本からハワイくらい移動できちゃいますね。
そんな長時間をモニターなしの座席で過ごします。
寝ることか、考えることか、写真を整理して旅行記書いて、車窓をぼーっと眺めることくらいしかしてません。
私の場合、ひとり旅で話し相手もおらず、今回の旅のことを語りかけていたのはもっぱらこの赤のモレスキンでした。
レイルパスに記入事項を記載して、改札もない駅で荷物を持ちながら電光掲示板を見上げる。
直前に表示されたホームで位置についたら、クラウチングスタートはできないものの、乗る車両を走って見つけ、荷物片手に飛び乗る。
自分の座席を見つけ、ホッとしたら車掌にチケットを見せ、リラックス。
EU圏外では国境を越えたらパスポートを見せて出国と入国審査。
車内で写真を整理して、SNSの更新の準備。
そして記憶が鮮明なうちに旅行記を書く。
疲れたら寝る。起きたら車窓をぼーっと眺める。
目的地に着いたらまた荷物を持ってホームに降り立つ。
この流れでした。
人生にこんなにぼーっと考えながら移動できることもあまりないんじゃないかなと思います。
当時の私は確か日本にいる家族のことと、自分の将来、大学4年間の思い出、目前に控えていた社会人になることへの期待と不安。たくさんたくさん考えました。
この旅行記を書くことも、旅での思い出、感じたこと、得たことを整理するのにだいぶ役に立ったと思います。
内容はこうして公開するたびに、ああこの文おかしいな、ながったるいな、公開できるような文ではないだろうなぁ、これ読む人どう思うのかな、下手くそだなと葛藤していました。
でも極力手記の下手くそな原文はあえて変えずに、誤字以外はありのままに公開することにしました。
今回ここまで公開してみて、どのくらいの人に読んでもらえたのかはわかりません。
でも少しでも私の旅を知っていただけたら、
少しでも旅してみたいって思っていただけたのなら嬉しいです。
完結まで思ったより時間がかかってしまいましたが、この旅行記が次の旅人への良いバトンになる事を祈り、これで一旦完結とさせていただきます。
当時21歳の小娘の駄文にお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。
その後も着々と旅をしておりますので、24歳の次回作をお楽しみに。
私の旅はまだまだ続く。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
2018年5月11日
旅への愛を込めて。
Maaya.K
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