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SST

SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)は、社会生活に必要な技能を身につけていくための幅広い支援です。クライエントのスキルを高め、さまざまな状況に上手く対処できるようになることを目指します。

基盤になっているのは行動療法や認知行動療法の考え方です。

これらの理論から症状や問題を理解し、不適切な学習や必要なのに身につけられていない学習について、適切なスキルを習得していきます。

SSTは、適切な行動を身につけるだけでなく、状況を認識し自分がどう振る舞うべきかを考える認知の側面も扱います。問題に対処するバリエーションを増やすには、目標や対処案がなるべくたくさん考えられて、その上でどの対処法が最も適切かを選択することも必要です。

SSTは個別に行なわれることもありますが、臨床現場ではほとんどが集団で行なわれています。取り上げられたテーマについて、メンバーが意見を出し合ったりロールプレイしたりしながら進めていきます。集団療法のひとつなので、メンバーは相互に交流する中で一人では思いつけなかった視野やスキルのバリエーションを得ることができます。互いに励ましあうこともできます。

ファシリテーターとしては、場面によってどのようなテーマを扱っていくか、メンバーのダイナミクスのマネージなどをしっかりと考え、慎重に準備していくことが重要です。

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