見出し画像

スペインと熊野を歩いたら学校の理事になる。(予定)

2022年の夏にスペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路を歩いた。そして、2023年の春には熊野古道を歩いた。この2つの道は世界に2つしかない「道」の世界遺産であり、両方を歩き終えると「Dual Pilgrim(2つの巡礼者)」として簡単な表彰をされる。

巡礼の目的地であるサンチアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂。
ここまで32日、約800Kmを歩いた。
日々、こんな道を歩く。

僕がDual Pilgrimになったその月、Facebookを見ていると「中辺路(熊野古道の代表的なルート)の真ん中にある廃校を、小学校として再利用する協定を結びました」というポストを見かけた。遡ることその2年前、何の経験も資金もあるわけではないのに「小学校を作ることにしたんです」と言っていた大学の後輩のポストだった。

「2年でここまで来たのか。おまえすげーな。」とメッセージを送ったところ「相馬さん、スペインも熊野古道も歩いてたでしょ。あなたはこのプロジェクトを手伝う運命なんですよ。」という返事が返ってきた。「あ、そうなの?」そして、僕はそのプロジェクトに加わった。

Dual Pilgrimの表彰状

といって、何で貢献できるかも分からぬまま、とりあえずその後輩のオフィス兼ワインバーに出向き「僕、こんなことできますが」と、これまでやってきたことをゆるゆると話す。「ちょうどいいですね。そういうことをやる人がまだいないんですよ」と、彼女が言った僕の役目はプロジェクトマネジメント的なこととか、経営的なこと(数字の計画を作ったり、推進体制を作ったり)のサポートだった。今に至って(プロジェクト参加から9ヶ月くらい)それがちゃんとできているかは甚だ疑問だが、「来なくてよろしい」とも言われてないので、多分、大丈夫なのだろう。

今のところ僕のプロジェクトへの最大の貢献は、
この人(校長予定の市川さん)をおびき出したことだろう。

そして、ここで何をしようとしているか。ビジネスマンとしての経験はあるものの、僕には子供もいないし、正直なところ教育に関する知識などあまりない。だけど「どうやったら楽しく生きられるか」という問いを僕の体験談をちょろっと伝えたりしながら、まだ小さい子達と一緒に考えたら楽しそうな気はしている。なので、そんな場を作れたらいいのかなと思う。

昨秋の校庭。1年後にはここを子供達が走り回るのだろう。


しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。