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田村さん、からの王様のレストランで「なりたかった大人」を思い出す。

田村正和がなくなった。

あらためて古畑任三郎を見ながら彼のその役になりきった上で、なおも自分の個性も出すという演技の凄さと、同時に三谷幸喜の脚本の凄さ、奇想天外な物語をきちんと物語として成り立たせてしまう凄さをを思い出していました。

そして「三谷ドラマ」に魅了されるうち、ふと25年ちょっと前に「あれほどのドラマはない」と思った王様のレストラン(そこまで評価するドラマを25年ちょっとも思い出さなかったのは置いておいて)が見たくなりました。今、見なくてはと思いました。(実は、古畑任三郎を見るためにフジテレビオンデマンドの2週間無料キャンペーンに登録したら、王様のレストランも見られるようになったというカラクリも)

結果、週末の2日で一気呵成に11話を見ました。

ただただ出演陣の熱演と、そして笑い、感動、話の流れ、その全てにきちんとした整合性を与える脚本にに感動するとともに、なにより、主人公である「千石さん」という松本白鳳演じる「ギャルソン」(この物語の主人公で、潰れかかったフレンチレストランを裏方として支え、立て直す役回り)にあらためて惚れ直しました。

彼は素晴らしい。

最初にこのドラマを見たのは26年前。僕が20歳の頃でした。


「こういう大人になりたいな」と思いながら見ていました。

色々わかっていながら、無用にしゃしゃり出たりはしない。しかし、要所では上司も、何も押しのけて指示をして、皆を守り、全体を成功に、導く。

また、その過程で人を育てていく。

そんな大人になりたいと20歳の頃、このドラマを見ながら思っていたことを思いだしました。

26年の時が過ぎ、あのドラマの脇役。皿洗い役の俳優とほぼ同い年だった僕は、かぎりなくあの松本白鳳が演じる「ギャルソン」と近い年になりました。


つい最近も千石さんのような「表には立たず、なお、人を育てる50手前の人」という役回りが回ってきたのですが、しかし、それを上手くやり遂げることはできませんでした。


ただ、ドラマを見ることで、あらためて「どういう大人になりたかったのか」を思い出せたことは先週末の成果だったと思います。

勢いで独立してしまい、さてこのあとどうなることか。

なお、26年前の山口智子さんが可愛すぎます。

みなさま、次の週末にでもFODに入って、王様のレストラン見てはいかがでしょう。

2週間は無料です。(解約をお忘れずに)

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。