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2024年4月12日の雑感ーCPIは再加速。止まないインフレは米経済を破壊するか?ー


前提として

米労働省が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.5%上昇と、予想の3.4%上昇を上回りました。2月の3.2%上昇から加速し、2カ月連続で伸び率が上昇しました。

変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は、前年同月比3.8%上昇と、予想の3.7%上昇を上回りました。上昇率は2月と横ばいでした。

注目点

先のPCE指数同様、一見すると予想を上回るインフレにはネガティブな印象を受けます。一方で、その内容に目を向けると、一部の項目は米連邦準備理事会(FRB)当局者を安堵させたのではないかと考えられるものもあったように感じました。
結論から申し上げますと、利下げ回数を低下させる可能性こそあるものの、年内の利下げがなくなるとまでは感じない内容でした。

まずネガティブな点から言及しますと、サービス分野で一段とインフレの加速がみられたことです。例えば、自動車保険は2.6%上昇、自動車修理費は3.1%上昇し、それぞれ2022年8月以来の伸びを記録しました。
家賃を除くサービスでは0.8%上昇と、2月の0.6%上昇から伸びが加速しました。
FRBはかねてより、サービスの根強いインフレを警戒していたため、金融政策緩和の様子見姿勢を肯定する内容となりました。

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