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あなたはククル?③

ニコちゃんがパチッと目を開けると、コトちゃんにだっこされて歩いているところでした。

コトちゃん「あれ? ククルが家の前でおすわりしてる。帰れなくなっちゃったのかな。ククルー」

ニコちゃん「いやー。よんじゃやだー」

ニコちゃんはコトちゃんの頭にしがみつきました。

コトちゃん「お母さんに電話してもらって、むかえに来てもらうから、ちょっと待っててね。こっち入りな」

コトちゃんは家の門のとびらを開けました。そして、ニコちゃんをだっこしたまま家に入っていきます。

ニコちゃんはいそいで、まどに向かって走っていきました。そして、まどに顔をつけて、外にいるククルを見ました。すると、ククルはまどに両手をついて、中をのぞきこみました。

ニコちゃん「ひゃあ!」

コトちゃん「ククルごめんねー。中には入れないよ」

コトちゃんは、まどごしにククルの肉球をつつきました。

ニコちゃん「あれ? このおてて。もしかして、あなたはクルルンね!」

コトちゃん「なに言ってんの? ククルだってば」

ニコちゃん「そうなのねー! クルルンだったのねー! わからなかったよー」

そう言って、ニコちゃんはまどを開けました。

コトちゃん「あ、ダメだって。おこられるよ!」

ニコちゃん「ほら見て? やっぱりクルルンだ!」

ニコちゃんは、ククルをだきしめました。

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