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リユース・リサイクル最新ニュース(2023.9.29)

こんにちは。
今週は脱炭素に向けた材料代替の動向やリユース・リサイクルに関する企業の取組みを紹介します!


1. レゴ、ブロック原料の脱石油化プロジェクトの1つを断念 同等な素材なく

2.アップルの新素材ファインウーブン、傷や汚れつきやすいと酷評相次ぐ

<MaaR事務局より>
記事①と②は対照的な内容です。デンマークの玩具大手レゴは、石油を原材料とするブロックの廃止に向けたプロジェクトの1つを断念。新素材のリサイクル材料が既存材料より多くの炭素排出につながることが分かったためとのことです。対して、米国のアップルでは、iPhone用ケースや時計バンド用の新素材「ファインウーブン」を発表しましたが、酷評が相次いでいます。ファインウーブンは、カーボンニュートラルを目指すレザー代替素材として、リサイクル素材を68%使用した全く新しい布地ですが、傷や汚れのつきやすさや、滑りやすい点について不満に思うユーザーが出ています。

3.新サービス「バーミキュラ リクラフト」が開始 製品を再び鉄に溶かして新たな製品に作りかえる

4.「NISSANエコキャップ アップサイクル プロジェクトin伊那」伊那市で回収したエコキャップを使った「日産わくわくエコスクール」教材モデルカーが完成

5.「アスクル、自治体では初参加となる西宮市と共同で“Loop Professional for ASKUL”実証実験を10月から開始

<MaaR事務局より>
記事③~⑤は、リユース・リサイクルの取り組みです。
鋳物ホーロー調理器ブランド「バーミキュラ」を製造・販売する鋳造メーカーの愛知ドビー株式会社は、新サービス「バーミキュラ リクラフト」を開始しました。使用済みのバーミキュラ製品をもう一度鉄に溶かし直し、ライフスタイルの変化に合わせて、製品のサイズ変更や新製品へ生まれ変わらせるサービスを提供していきます。
日産自動車は、長野県伊那市内で回収したエコキャップをアップサイクルしたモデルカーの完成を発表しました。モデルカーは子ども向け環境教育の教材で、再生プラスチックから製造することにより、環境課題の一つであるプラスチックの使い捨て問題にチャレンジする取り組みとして開始したものです。
アスクルは、自社のEC配送スキームを活用したプラスチック容器の廃棄削減のため、リユース促進に西宮市とともに取り組みます。対象は、消毒用アルコール・ハンドソープのプラスチック容器から実証実験を開始するとのことです。
それぞれが脱炭素に向けた取り組みですが、顧客の体験価値向上、教育、付加サービス・他社との差別化と、各社のブランドや戦略に基づいて、企業ならではの取り組みに落とし込まれていることは非常にユニークで、いずれも参考にしたい事例です。■脱炭素

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