山を買う

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山を買いたい。という人が増えているのだという。

昨今のキャンプ、ソロキャンブームの後押し、そしてやはりコロナの影響もあるようだ。

確かに、密は免れる。

でも、コロナからいきなり山村暮らし??てのはさすがに飛躍しすぎなので
もともと関心持ってた方が多かった。てことですよね。
人の少ない田舎、里山への回帰…。

ところで

私の母方のじーさんは岩手の山師だったそうだ。
(ちなみに面識はない)

山師って聞くと、真っ先に詐欺師、ペテン師を思い浮かべてしまうのだが…

ググってみますと

山師(やまし)とは。意味や解説、類語。1 鉱脈の発見・鑑定や鉱石の採掘事業を行う人。2 山林の買付けや伐採を請け負う人。3 投機的な事業で大もうけをねらう人。投機師。4 詐欺師。いかさま師。

だそうです。
なんというか…まあ、『師』て付く職業は、いずれも法外にあるような印象があります。
ちなみにじーさんが該当するのは2、3です。
一山杉の子何本、と当たりをつけて山をまるっと購入し、材木を伐り出して売っていたようです。当然うまくいけば大儲け、失敗すれば大損。
今も岩手に仰々しい(成金趣味の)家が残っていますが、生活はなかなか波乱万丈だったらしいです。

それにつけても、投機に失敗した場合、その後山の取り扱いはどうしてたんだろう?
だって山ですよ。山。品物がでか過ぎ。想像しただけでめまいがする。

まあ儲けを狙うわけでないにしても
買った以上はメンテナンスをしなきゃいけないわけじゃないですか。

近郊の里山歩いていると、倒木やら草ボーボーやら、、ここ本当に道??本当に合ってる??ということがままあります。
時の流れにお任せで荒れ放題の山は珍しくない。
その一方で人海戦術的に草刈りしてる場面にもしばしば遭遇します。使っているのは勿論エンジン式のハイパワー草刈り機。充電式なんかじゃとても太刀打ちできないでしょう。

 夏、果て無く生い茂る雑草と闘い、秋、膨大な枯葉、枯れ枝と闘い…

とても無理。

じーさんは投機目的で山を買ってたわけなので、おそらく業者を入れて除伐や間伐等を行っていたと思われる。個人じゃ無理でしょうし。さぞかし経費がかかっただろうと思う。

昨今個人で山を購入されてる方はどのようにその辺対処してるのだろう。

山林を購入する人が増えていると聞いたときに、まず興味を持ったのはそこ。「山を買った人はどうやってメンテナンスしているの?」という素朴な疑問です。(決して山が買いたいわけではない)

そしてたまたま見つけたのが

『山を買う』(ヤマケイ新書:福崎剛 著)

手ごろに読める!と飛びついた。分かり易く説明してくれるのではと期待しています。

ちなみにこの本、水源のある山林を外国人が買っている~という巷の噂についても述べています。

以前山友さんと山歩きした際、つれづれなるままの会話で「宝くじが当たったら何を買うか」て話になったのですが、そのとき山友さんは『絶対山を買う!』と、日本の水源の危機を熱く語ってくれたのです。なるほど…と思ったものの、実態がよくわからないので、自分でも調べてみないとなと思っていたのです。

知ったところで、『象を飼い方』級に絶対生活と結びつかないでしょうけど、まあ知らないよりは知っていた方がいい。
思いがけず役に立つことがあるかもしれないし!

かえすがえすも、山を買いたいわけではありません。

山が近い生活には憧れますけどね・・・


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