2022年上半期 素敵なアルバム4選
はじめに
2022年の上半期にリリースされた、私の個人的なお気に入りアルバムたちを紹介してみようと思います。
今回は「2021年年間マイベスト」のときよりも幅広く聴けたのもあって、4枚とも異なる方向性の作品となっております。
Combo Chimbita -IRE
一聴して一気に大好きになったこのアルバム。一言で言い表すなら「サイケデリック・トライバル・トランスミュージック」といったところでしょうか。
アフロなリズムパターンのドラムと、ミニマルかつヘヴィなベース、サイケで民族的なフレーズを繰り返すギター、そして呪文を唱えるように歌うヴォーカルが魅力的。でっかいスピーカーで爆音で聴いてみたい!
一番のお気に入り楽曲は「Memoria」
超自然的存在との対話、みたいなムードの曲です。なんというか、聴いていると「ステレオタイプなサイケデリックなヴィジョン」が見えてきます。「おーおおおー」というコーラスがトランスの世界へ誘います。曲後半、男性ヴォーカルが入ってきた瞬間、頭の中の電球がピカーッ! と光る感じで気持ち良いです。伝わりづらいかもしれませんが……
John Scofield - John Scofield
ギターだけでつくりあげられた作品。他の楽器による装飾は一切なく(エフェクターは使っていますが)、彼の演奏力が遺憾なく発揮された一枚となっています。
ピッキングの巧みさ(音のコントロールが非常に上手い!)がものすごいです。バッキングとリードのギターだけなのにかなり饒舌。とてもカラフルに音を紡いでいきます。僕はギターを弾くのですが表現の限界を感じさせない演奏に「やっぱり僕はギターが大好きだ!」と改めて思いました。
一番のお気に入り楽曲は「Danny Boy」
彼のオリジナル曲ではないですが、切なさに胸がきゅっとなるところが素敵ですね……。逆再生フレーズに弱い僕は、目の前がぐるぐるになる感覚をどうしても覚えてしまいます。ギターのパツパツとした音色が素晴らしいです。達人は一音だけで人を魅了する……
Mitch Davis - The Haunt
いわゆる「いい曲」がたくさん詰まった素敵なアルバムです。
70年代の素晴らしいポップ・ミュージックたちへのリスペクトを感じます。ただの懐古趣味ではなく、ところどころトリッキーな編曲がなされているところもGood……特徴的な音色でちょっといなたくファンキーにキメるベースが非常によいです! 最後まで心地よく聴ける一枚です。
一番のお気に入り楽曲は「Bear the Cold」です。
ファンキーなドラムに粘っこく絡みつくベースがセクシー! 歌が非常にやさしくて素晴らしいです。2分45秒と短い中にドラマがある曲作りが流石だな……と思います。
Huerco S. - Plonk
フリーフォームなダンス・ミュージック。四角い音がコロコロと自分のまわりを転がって、積み上がって不思議な模様を描き出しているような感じ。音はわりと醒めた感じですが、結構サイケデリックな音楽かもしれません。曲ごとにビートを(あるいは四角形の動きを)変えながら景色を塗り替えてゆくのが面白いです。夜、暗い部屋で目を閉じて、ダンスしながら聴くのがよいです。
一番のお気に入り楽曲は「Plonk VII」です。
シンセサイザーのキラキラした音が広がりながらビートを形成する感覚が面白いです。音が入り乱れるところが好き……
おわりです。
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