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我が家の猫の闘病記。

前置きとして、
我が家には現在2匹の猫がいます。

片手でひょいっと持ち上がる
3キロ程度の小柄な猫で
とっても可愛いです。

(うちの子が一番可愛いと思う親バカです。笑)


うちの可愛い猫様。

今日はこのなかでも左の子を主役に最近の闘病について
書いていきたいなと思います。

この子はかなり特殊で
悩んだことも多かったので
同じような境遇の方は少ないと思うのですが
いつか誰かの役に立ったらいいなと思いながら
記事を書こうと思います。


これまでのお話。

もともとご飯を出してもすぐに食べ切ることはなく
一日中起きっぱなしにして
好きな時にご飯を食べるような子でした。

時々血尿が出るので気になった時に
獣医さんに連れて行って定期的に
診てもらっていました。

3年前くらいのお話。

お尻のあたりから謎のできものが見当たり
不安になって獣医に行きました。

正体は怪我でも病気でもなく
半陰陽であったことをそこで初めて知りました。

半陰陽=半分オス、半分メス
という言葉もここで初めて知りました。


子宮蓄膿症

それから普通に過ごしているうちに
猫が座った場所にシミを見つけ不思議に思っていました。

と思った数日のうちに急にご飯を食べなくなり、
明らかに様子がおかしく明日には病院に行ってみよう。
と考えていた矢先

朝起きると体の周りに膿のような真っ赤な液体が広がり
ぐったりしていて慌てて病院を探し回りました

不運なことに家の一番近くにある病院は
半陰陽の手術はしたことがないから受け付けられない。
と断られ、祝日で空いている病院がなく途方に暮れ
実家の家族に相談をして紹介をされた病院に
ようやく連れていくことができました。

(生きた心地がしない半日間でした。)

病院ですぐに検査が始まり
当日中に緊急手術が必要になると伝えられました。

そのまま手術をお願いし
手術は無事に成功。

それから1週間程度入院をして
おうちに帰ってくることができました。

この子の場合
膿が外に出てくれたことが不幸中の幸だったと
お医者さんから言われました。

普段から注意深く診ていないと
気がつかないような小さな変化だけで
猫は命を落としてしまうので
今後も注意をしてみてあげようと心に決めました。

そもそも何故、この病気になったのか。
という部分に関しても皆さんに知っておいていただきたいです。

猫は小さなうちに去勢手術をしないと
このような子宮内の感染症に罹りやすいそうです。

主人の知人から譲り受けた猫だったので
この辺りをしっかりみれておらず
もっと早く手術しておくべきだったと思って
もう1匹の猫も去勢手術を行いました。

猫を飼ったら迷わずに去勢手術を行なってください。
繁殖を避けるだけでなく、大事な愛猫の命を救う行動に繋がります。

あとは余談になりますが、
入院中にシャンプーをしてもらったのか
とてもいい匂いになって帰ってきた時
もう1匹の猫にひたすら威嚇をされ
寄っても寄っても逃げられるようになってしまいました。

退院後

カラーをつけていることも怖かったようなのですが
シャンプータオルで拭き取ってあげただけで
また仲良く過ごしてくれるようになったので
同じように悩んでいる方がいたら
いつも通りの匂いに戻してあげることも試してみてください。

原因不明の食欲不振

あれから数年経ち・・
長崎へ引越しをしてからのお話です。

元々あまりがっついてご飯を食べる子ではなかったのですが
明らかにご飯を選んで食べるようになりました。

「猫 ご飯を食べない」で検索をすると
病気以外にも気分でもご飯を選んだり
食べなくなることが書かれており
年もとってきたし
選り好みをするようになったのか・・
困るな・・と思いながら
いろんなフードに変えてあげるようにしていました。

それから2ヶ月経ち
いくらフードを変えても食いつきがよくない
温めてもウェットにしても食べてくれない
チュールだけは何故か食べる
という日が続くようになりました。

明らかに尿も多い。

おうちの近くの病院に連れて行き、
食欲増進剤をもらって点滴を打つと少しは改善しますが
明らかに体重が減っている。

元々2キロあった体重が1.4キロにまで減少してしまいました。

夜も心配で寝られない。
そんな日が続くなかで急に立ち上がれなくなり
もうダメなのかな・・と覚悟を決めながら
別の動物病院に連れて行きました。

新しい病院は
血液検査やレントゲン、MRIなどを
全部使ってしっかりみてくれる病院で
検査の結果、極度の脱水症状と
糖尿病の疑いがあると診断をされました。

まずは脱水状態を解消しないと
いつ亡くなってもおかしくない。
と説明を受け、

入院中に亡くなる可能性も十分にある。
という説明に葛藤しながらも数日病院にお預けを
するようになりました。


この頃、体重は1.2キロにまで減少しました。

1週間程度で脱水状態から解放され
もう安心か。と思いきや

先生からは糖尿病を解消しないと同じ症状を繰り返すのに
この子にはインスリンが効かない。と・・

おそらくホルモン異常も起きているので、
手術をした方がいい。と案内を受けました。

ここで起きた問題。
長崎には脳下垂体の手術ができる病院がないので
鹿児島に行くしかない。
しかも、毎週。

瀕死状態のこの子を連れて
鹿児島に通うことはどう考えても現実的ではなく
先生と相談をした結果

数日入院を続けた状態で
インスリンを打ち続けてみようという決断に至りました。

それでも体調が回復せず・・

病名が出ないと薬は投与したくないと言っていた
先生ももう待っていられないと判断をして
ホルモンのお薬を投薬しながら様子をみるようになりました。

1.2キロしかない。半陰陽の猫が
普通は犬がなるような病気になったらしく、
ここからはもう実験状態。

薬の数を変え、インスリンの量を変え、
1〜2週間入院をしながら、
ようやく血糖値の数値が落ち着くようになりました。

よし、これで退院か!
と思っていたのですが、次の課題。

退院するには点滴ではなく
注射でインスリンを効く状態にできないと
お返しできません。

90%以上の犬も猫にも効くと言われている
2回/日投与のインスリンを継続しても全く効かず
検査のたびに血糖値の数値はフルMAX。

しかたなく、通常は提案していない
点滴で使っているインスリンを1日3回打ってみるという決断に。

このインスリンでわずかに数値が下がるように。

この結果を受けて退院の準備を始めました。

先生から注射の方法を教わって
家に連れ帰り8時間おきに注射を打って
朝になったら病院に行って血液検査。

これを繰り返しても何故か毎回血糖値の数値が高く
いつまた悪化をしてもおかしくないと言われてしまいました。

解決策がわからないまま
幸いにも悪化もせずに過ごしている中で

検査までに時間が経っているから数値が悪いのでは?
と主人が機転を効かせて
朝の5時に注射を打って病院で9時に検査をしたところ
血糖値が大きく下がっていました。

うちの子の場合
インスリンが効きづらく
効いても短時間で上がってしまうようで
注射の回数を増やして1日4回注射を打つことに決めました。

ここからは毎日
朝の6時、お昼の12時、夕方の6時、夜の0時と
4回のインスリン注射と
ホルモンバランスを整えるお薬の投与を続けています。

徐々に体重も増え
なんなら食べ過ぎなくらいご飯もたべるようになって
今では3キロにまで体重が増えました。

もう一安心・・

インスリンやホルモンのお薬は
死ぬまで一生付き合っていくものになるので
そのあたりは体力的にも金銭的にも
ちょっとは負担になるのですが
それよりも何よりもこの子が元気でいてくれることが
家族の幸せです。




とっても長くなってしまったのですが、
これが私たち家族が経験したことの全てです。

寝不足の中仕事をして
定時きっかりに仕事を終わらせて病院に通う日々。

毎日不安でつらいこともあったのですが、
一生懸命向き合ってくれる先生に出会えて
本当によかったです。

不安になるとネットで検索してしまうのですが
検索をしても同じような症状で回復した例が見つからず
亡くなってしまった猫ちゃんの記事を読んでは絶望をしていました。

その時々によって症状も猫の体力も違うので
みんながみんな大丈夫ですよ。とは言えないのですが、
同じように不安になって検索した方の希望の光になれたら嬉しいです。

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