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ボロボロだった私たちが、1年かけてキラキラになれた最高な話。


私たちは、学生時代にバイト先で知り合った。
土日は開店すぐ満席状態の人気店でほとんどのバイトが3ヶ月で辞めていった。
そんな中、大学卒業までやり切った唯一の二人だった。
大学は違って、趣味や学問も全く違う二人だったけど
土日の朝番をしながらたくさん話をして
夕方はいつも、夜の準備をし切ってから退勤して
その後バイト先のお店に並んで、一緒にご飯を食べた。

趣味も好きなタイプも全然違うけれど
似ているところもたくさんあって。
恋愛に関しては特に、好きになったらその相手が
一番大事で、一番優先で。相手の言っていることが
どんなにひどくても、それが一番正しかった。
そして、信じて進んで、痛い目を見てきた。

周りを気遣って、自分を一番後回しにしてしまう二人だからこそ
お互いでいるときはとっても素で、思ったこと感じたこと
感情をそのまま声に出すことができて、その時間が心地良い。

そんな私たちは卒業して、2年くらい経ってから
よく会うようになった。
ちょうど、お互いが彼と別れた時期が一緒で
同じように苦しんでお別れをしてた。

だから「1年後の今頃は絶対に幸せになろう!!」と誓った。
最初は2人とも、とにかく別れた彼を見返したい。
絶対に、良い方に変わったと思わせたい。
忘れたい。
そんな思いが大きかった。
けれどだんだん「幸せってなんだろう?」と考え始めるようになって
自分の幸せは自分が決めるんだって思えるようになって。
相手のために、と生きてきた恋愛人生はもうやめて
自分のために、自分の自由な人生を始めよう。
相手のことを一番大事にしていた二人が、
自分のことを一番大事にしようと決めて
自分自身を抱きしめて過ごしてきた。

そして迎えた1年後。
二人の誕生日祝いをする私たちは
最高にキラキラしていたと思う。
自分がどうしたら幸せになれるかが
言葉にできるようになった。
一緒に2日間過ごして、今が一番幸せだーって
ずっと楽しくて、嬉しくて、心がぽかぽかした。
もっともっと、この、心が温かくなって
少しだけ心臓がリズム良く鼓動を刻むようなこの気持ちを、
伝えられる言葉を磨きたいけど。
一旦「幸せになる」方法を見つけることは
叶った気がする。

こんな素敵な友達がいて幸せだなーって。
ボロボロだったけど、一緒にその状況を
脱して、さらに幸せに向かって歩けるようになったから
さらに1年後はどうなっているかな。

とっても楽しみだ。