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海の見える旅館で2泊3日の貸切結婚式を挙げた話②

結婚式を家族だけでやると決めた私たち夫婦に訪れた、旅館「桐のかほり 咲楽」との出会い。

「ガイヤの夜明け」の放送直後、夫は持ち前の行動力を発揮し、「とにかく話だけでも聞いてみよう」と早々にオンライン相談を予約してくれた。


そして初回のオンライン相談の日、後に私たちの結婚式のプランナーになっていただくTさんと初めてお話をすることになる。

画面からも伝わる人柄の良さと明瞭な説明、何より私たちの置かれた状況に本当に親身になっていただけたおかげで私たちの不安や疑問は少しずつ解消され、もうこのプラン以外は考えられないと夫婦の意見が早々に一致した。

光の速さで日程を決め、本契約を済ませた私たちが選んだのは「ガイアの夜明け」で放送された1組目のご夫婦をほぼ踏襲する形のプラン。

◆2泊3日、家族のみで全4室の旅館を丸ごと貸切

1日目:プランナーさん司会のもと両家顔合わせ
          各個室ごとで夕食

2日目:近隣の白濱神社にて神前挙式
           旅館前の今井浜海岸にて洋装フォト撮影
          お祝い膳で会食

3日目:朝食後、解散

料金面も滞在費、挙式料、写真撮影料と明確に区別されてわかりやすく、何より通常の旅行と同じタイミングまでキャンセル料が発生しないこと、写真撮影は雨天の場合、別日程や別の場所に変更も可能なことなど、柔軟に対応してもらえるのも嬉しかった。

唯一ネックに感じたのは衣装が旅館に併設されたフォトスタジオ「アンシャンテ伊豆」に置いてあり、担当ヘアメイクさんも基本的にそこに常駐していることから、事前に衣装を試着することやヘアメイクのリハーサルは難しいということだった。
(事前に来店するか、当日相談して決めることになる)

私としてはこれだけ願ったり叶ったりのプランなのだからそのくらいは許容範囲だと思ったが、その後スタッフのみなさんのご好意で(しかもとんでもない形で)試着もリハーサルも叶えられることになる。


私たち夫婦が「桐のかほり 咲楽」での結婚式を決め、本契約をしたのは挙式当日まで約2ヶ月というタイミングだった。

予測のつかない事態の中、直前の日程で動けるのも準備の少ない旅館での家族挙式だからこその魅力だと感じた。

準備らしい準備といえば、

・招待状代わりの旅のしおり作成、発送
・それぞれ個性的な4部屋の割り振り決め
・和装、洋装撮影のイメージ画像と小物集め
・引き出物準備
・アルバム準備(実家から丸ごと持ってくるだけ)

くらいだったと思う。

BGMも決めない、プロフィールムービーもスピーチもない、装花もテーブルコーディネートも決めなくていい。

ただただ、その日を楽しみに待つだけ。

私たちにはそれがなんともちょうどよかった。
なんなら一番忙しかったのは私の美容関係のスケジュールかもしれない。

数少ない準備もTさんとこまめにオンライン上で打ち合わせをし、アドバイスをもらいながら進められたこともあって負担は本当に少なかったと思う。
何より、Tさんとの打ち合わせの時間はいつもとにかく楽しかった。


そして、何度目かの打ち合わせで、挙式と写真撮影の担当ヘアメイクをしていただくOさんと初めてオンラインで顔を合わせることになる。
Oさんは未だに私の元気の源だ。


その打ち合わせの際、系列の東京店で衣装の試着が可能になったこと、伊豆店の衣装の他に気になる衣装があれば他店から取り寄せ可能であることをご提案いただいて、私のワクワク感は一気に急上昇した。

よくよく聞くとOさんが伊豆の店舗からわざわざ足を運んでくださるとのことで、申し訳なさもあったけれど完全に嬉しさが勝ってしまった。


試着当日は私が事前に画像でピックアップしていた衣装とOさんのオススメを合わせて、ドレスだけでも10着近く試着させてもらった。
特にOさんがオススメしてくれたドレスはどれも最高に可愛くて、最終的に「絶対これ!」という納得の1着を選ぶことができた。


更には別日にヘアメイクのリハーサルもやりましょう!と言っていただき、東京店の空きがなかったことから、わざわざOさんが我が家に足を運んでくれることになった。
結婚式のヘアメイクのリハーサルを自宅でやってもらうなんて、少なくとも私は聞いたことがない。

我が家の猫もあっという間にOさんに懐いていて、猫ってほんとよく人の本質を見てるわねえという感じだった。


リハーサルが終わったあと、せめてものお礼にとお出ししたシュークリームを頬張りながら「美味しいシュークリームが食べられて、可愛い猫と遊べて、大好きなヘアメイクができて最高です!」とおっしゃっていた姿が今も心に残っている。

「可愛くできる自信しかないです!」と言ってくれたことも、どんなに心強かったか。

姿見をはじめ、たくさんの荷物を車に詰め込んで笑顔で伊豆に帰っていくOさんのパワフルさを思い出すと、伊豆に足を向けて寝られないなと思う。
(もちろんTさんのいるつくばにも。)

▼海の見える旅館で貸し切り結婚式を挙げた話③へ続く


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