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59年ぶりの関西決戦

59年ぶりの関西決戦である。
クライマックスシリーズを制したのはセパ共にペナントレースを制したオリックスと阪神。

10/28(土)から始まるSMBC日本シリーズ2023について展望していく。


気になるコンディション 

クライマックスファイナルステージ第4戦、試合前に不穏な空気が漂った。
"紅林弘太郎、ベンチを外れる" 
第1戦では殊勲打を放った紅林がベンチを外れるというアクシデント。流れてきたX(旧・Twitter)で状態が確認できた。

左手首にサポーターを巻いていた写真で分かったが、恐らく第1戦・第2戦の打撃時、右打ちをした際に痛めたと思われる。

そしてもう一人、杉本裕太郎だ。8回裏の打撃時に足首を痛めた。試合後には松葉杖をついて帰宅という情報も入った。

二人ともに、40人のロースターには入る見込みである。個人の見立てではあるが、紅林はスタメン、杉本は代打での待機になるのではないかと思う。

対照的な両監督

オリックスを率いるのは就任3年目の中嶋聡監督(2020年は監督代行)。低迷していたオリックスを立て直し、パ・リーグ三連覇に導いた名将だ。対する阪神は百戦錬磨のベテラン、岡田彰布監督が率いる。前回のリーグ優勝は2005年となるが、当時阪神を率いていたのも同じく岡田監督だ。2008年シーズンをもって退任、その後オリックスでの監督(2010〜2012年途中)を経て、3度目の登板、第二次岡田政権となった。因みに、両監督は1994年オリックスブルーウェーブ時代の同僚であり、開幕スタメンは7番岡田(指)、8番中嶋(捕)であった。
※その前の6番を打っていたのは福良淳一(現・オリックスGM)
また、岡田監督は"どんでん"と呼ばれていることが多いが、その発端となったCMがこちら。

話が逸れてしまったが、両監督は"対照的"なタクトを振るう。今季のオリックスのオーダーは12球団中3番目に多い135通り。対する阪神は69通り(投手除く)で12球団最少。中嶋監督は21年が12団最多の130通り、22年も2番目に多い141通りであった。

オリックスはその日にベストな打線を組む。例え主力選手であろうと、その日の状態が悪いようであればスタメンを外れる。阪神は守備位置の固定が前提となっており、大幅な打順の組み換えはほとんどない。

短期決戦は選手の調子の見極めが大事になる。
岡田監督は調子が悪い選手がいた時にどのようなタイミングで動いてくるのか。それとも選手を信じて動かないのか。一つの見どころである。

甲子園での戦い方  

日本シリーズ制覇の上で非常に重要になってくるのが、指名打者(DH)がない甲子園での3連戦。上記で述べたように、コンディションに不安を抱える選手も複数いることから、特に守備に関しては中嶋監督の大事な采配となる。

恐らく紅林はショートで出場となるだろうと思われる。不安視されるのがファーストとレフト。シーズン中は首位打者を獲得した頓宮裕真が守り抜いたが、疲労骨折によりクライマックスシリーズは代打での出場のみ。シリーズ中はM.ゴンザレス、中川圭太で凌いできた。レギュラーシーズンファーストでの出場が4試合のL.セデーニョを守らせるのか、ここに来て頓宮の復帰か、予想は難しい。

そしてレフト。杉本の守備は恐らく難しいため、代役として考えられるのは福田周平か。21年、22年の日本シリーズの経験者。レギュラーシーズン苦しんだだけに、大一番での活躍を期待したい。

3試合は負けられる

4戦先勝で日本シリーズ制覇となる。言い換えれば、3試合は負けられる。オリックスとしてはホームでの2試合、2勝できればこの上ないが、1勝でもまずまずか。昨年は2敗1分から4連勝で制覇したが、今年は2敗してしまうとビジター3連戦となりかなり苦しい。5戦目を終えた時点で王手をかけることができれば◎、仮に2勝3敗だったとしても、ホームで山本由伸・宮城大弥を立てる(と思われる)ことができる。それくらいの接戦になるのではないかと思う。

最後に

あっという間の短期決戦。個人的には日本シリーズ未勝利の山本に勝ち星を、そして日本シリーズ連覇を叶え、海を渡って欲しいと思っている。アカウント主は「伊藤将司のスライダーをライトスタンドに放り込むゴンザレス」という夢を見るくらい頭の中は日本シリーズモードだ。正夢になってくれ。
"頑張れオリックス!日本一!"






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