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「機嫌のデザイン」を読んでみたら自分の弱さも愛おしく思えた。

「機嫌のよい状態」と見聞きして、どんな自分を思い浮かべますか?

私は、自由に自分の思いのままに
楽しいこと、好きなことをしている

そんな姿を想像しました。

しかし、秋田道夫著の「機嫌のデザインを読み終えた今、私が想像した「機嫌のいい」自分の姿は、「両手を広げて、深呼吸している姿」でした。

特別なことは何もしてない、そんな自分が機嫌のいい自分だと思えたんです。

今回は、機嫌のデザインを読んでみてわたしが考えてみた「自分の捉え方」についてお話ししていきます。

「自分」を誰かに委ねていないか

人の気持ちや行動は、予測不能でコントロールできないものです。

しかし、人が悩んだり落ち込んだりすることの原因の多くは人間関係ですし、時には人間関係をきっかけに自信をなくすこともあります。

私自身「自分の力」だけではどうにもできないことを、時間をかけて思い悩み、相手のことを考え続けてしまいます。頭の中で、考えても仕方がないとわかっているのに、考えてしまう人は多いのではないでしょうか?

そもそも、なぜ人のことを思いこんなにも思い詰めてしまうのか。

それは、自分や相手に期待をしているからなのかもしれません。そしてこの期待が、私たちの悩みや思考を複雑化してしまうのかもしれません。

期待に応えることができる自分に価値がある。
相手がして欲しいことを「はい」と言ってその通りに行う。

それは優しさでも親切さでもなく、「自分」を放棄することなのかもしれません。自分のことを相手に委ねていないでしょうか。

自分だったらの視点を大切に生きる

しかし、人と関わり、生活していく中で時には誰かの期待を背負ってしまうこともあります。

親や先生などの周りの大人の要望に応えるように選択をしたり、友人や職場の人からの見られ方を気にして、自分の感情を(無意識に)押さえ込んだり……。

相手の思いや気持ちに応えることが、優しさや親切なのではないと、秋田さんの言葉を読み進めるうちに気付かされていました。

中でも印象的だったのが、「気づかい」と「気くばり」の違いについて。(p.34)

期待を背負っていると、いつからか「きっとこうしてほしいのだろう」と予測して、気づかいをしてしまいます。

でも、その気づかいは相手にとって「感謝」であり「申し訳なさ」にもなりうる。そんな秋田さんの考えに深く共感しました。

わたしも意識して感謝の気持ちを伝える時に「気づかい」という言葉を使わないのがマイルールです。行動は意識したものも無意識であるものも、その人らしさがどこかに現れると考えているからです。

だからこそ、関わる人には「気くばり・心くばり」という言葉を届けたいんです。(これも秋田さんの言うところの言葉遊びなのかもしれないですね)

自分らしい行動は、自分の知らぬうちに誰かの力になれたり励ましになっていたりします。自分らしさは自分だけでは気づけない。

とはいえ、お互いが相手を思って行動したのに、どこかで無理が生じて苦しくなるのは双方にとって悲しいですよね。

だからまずは、相手の想いをまっすぐ受け取らせてもらう。押し付けられたのではなく、手のひらを差し出してここで受け取るよと、自分から相手に示してあげるような感覚です。

「心くばりをありがとうございます。」
わたしなりの相手への敬意を払った言葉選びを大切にしていきたいものです。

怖さを感じるのは悪いことじゃない

秋田さんは結構怖がりなんだそうです。そして怖がりな自分が「自分を守ってきた」と話されていました。

怖がりが自分を守ったと言う言葉を読んで、私が思い浮かべたのは

人とのコミュニケーションの中で、「これで大丈夫だったかな」と思い悩んだり、勇気が持てず一歩踏み出せなかったり……。そんな自分の姿でした。

生活の中で怖さという感情が、時にはとてつもない不安感や焦燥感を生むことだってあります。

一方で、自分が気づいていないだけで、案外自分ではダメなところと思っている一面が、時には自分を守り、あるいは周りにとっては助かることだってあるかもしれません。

最近意外だと思った、感謝の言葉や嬉しい言葉を少しだけ思い出して書いてみるのもいいですね!

機嫌がいい自分、穏やかな暮らし
自分らしく豊かに生きていくには、自己受容から始めてみましょう。

ありのままの自分を知ることができれば最初の第一歩はクリアです。

秋田さんの言葉はレモンイエロー

機嫌のデザインは、対話形式で言葉が紡がれていきます。インタビュアーの宮本さんと話していたからこそ出てきた、秋田さんの内なる言葉もあるのかなと感じました。

読み進めていくとパッと言葉が光る。言葉が自分の心に響き、すとんと内側に残る。そんな言葉たちはレモンイエローに光って見えてきました。

言葉が主張するのではなく、ここにいるよと教えてくれているそんな優しい色です。

人と話すことも「自分では気づけない自分を知る」大切な時間なのですね。

私もコーチングやライティングなど、日々の生活の中でさまざまな「言葉」を使い生きています。自分の言葉は何色になって誰に届くのでしょうか。

何も背伸びは必要ない。
自分の実体験を言葉にするだけでいい。

誰かを主語にせずとも、その体験に共感し惹かれる方に縁あって言葉が温かく届くのなら、これからも言葉を紡ぎ、届けていきたい。

機嫌のデザインを読まれた後、心にすとんとレモンイエローに光って残った言葉は何でしたか?

秋田さんTwitterの言葉

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