肺と脳幹をじわじわと炙られる映画「BLUE GIANT」
Maa2です。
アホみたいに流行に乗れていませんが
映画「BLUE GIANT」を見た。
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原作もネタバレもほぼない状態でいきなり映画を見た。
視聴前に知っていた情報は「ジャズやるために上京した人が頑張る」ということだけ。
まぁそんな感じでオススメされたので見てみました。
まぁね。世の中のオススメってやつは平家物語の一節、「諸行無常の響きあり」の一節で完結してる訳なので。
「うっせぇわ」とか「lemon」を未だに推し続けてる奴いる?
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もう新時代でハッピーで埋め尽くしてる
まぁそんな感じで、オススメされたことに対する期待はもちつつ、今から「うっせぇわ」を聞く感じで見た。
まぁ後は音楽の題材て。
難しいやろ。映像での表現てどないなるねん。と思いつつも見てみた。
(以下ネタバレ含みます)
もうほんとにこの状態。
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麦わら帽子預かってしまった
ほんとね。だいたいの感動作品には、人の生死やら、環境やら、カタルシスやらいろいろな要素があると思うんですが、根本に常に「好きなことに対する熱意」があるんですよ。この作品は。
根本に常に熱意があるからこそ、常に心を弱火の低温で炙られている感覚になりました。
自分がダンスを頑張ろうと思ったのは「エースを狙え」という作品を読んだのが原因です。
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焦点が当たってた気がします
まぁこの作品が自分にとっての着火剤になり、苦労しつつも今も頑張れています。
今回のBLUE GIANT、タイトルにある通り体内でいろいろ弱火で炙られるというか、煮込まれるというか不思議な感覚になった。
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もうね。
長くなりそうだけども。
じっくり炙られて心臓の下半分なのかなんなのかわからん部分がジリジリと熱気を放つ木炭みたいになってます。
まず、他の作品でもよく見るのが「一生懸命取り組んだ末に周りと生じるすれ違い」これはまぁ。
どっちが正解とかはないでしょうし、どっちも正解だからこそ共感できる悩みですね。人生でもよくあるやつ。
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でもね、その本気でやってて、摩擦を感じながら頑張りつつ自分だけが認められない苦悩ってあんま焦点当たってる作品ってあんまりないと思うんですよ。
自分が視野狭いだけかな。もう。
アアーーーーー!ってなりました。アアーーーーー!アヤーーーーー!セクシーレイデエエエ!つって。
そしてね。
「内臓がひっくり返るくらい自分を曝け出すのがソロだろ」という言葉があるんです。
上手いだけの小手先の技術で面白くない、と評されるシーンがあります。
自分はwaackというダンスをやっていて、上手いですね!と褒められることはまぁほぼないのですが、面白いですね!と言っていただけることはごく稀にあります。
上手いと面白い、どちらが価値のある言葉か一概には決められませんが、自分の中では「濁り」というか「技術不足」があると、面白い、という評価にはならないので面白いと言っていただけるのが嬉しいです。
笑える!とかではなく、視線を切れないという意味の面白さだとなお嬉しいですね。
作品の真意が濁りなく濾過されて伝わるのはすごく嬉しい。
それを名言してくれる作品ってのはすごく鐘鳴らされたような衝撃で心に響きました。
煩悩が一つ消えた。知らんけど。
もう劇場で涙が次々滲みました。
溢れるとか止まらないじゃなくて継続して滲む感覚。
スラムダンクの映画見た時はね。
涙と鼻水が爆発して「ズビビ!チュババゲロブ!」って音を立てながら見てたんですけどね。
ズビビ!の瞬間に急に1分くらい無音になるシーンがあったんですよ
響きましたよ。シアター内に。
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(ズビビ!チュババゲロブ!ビビ!)
オレを蘇えらせる
何度でもよ
そういう公開処刑を受けつつ、感動したスラムダンクも最高でしたが、また違う最高さを感じました。
これからはステージに立つたびに命燃やして頑張ります。
多すぎていいところ書き切れませんが、ブルーノート東京にあたる箱のスタッフのおじさんが、「自分たちは本当に世の中のアーティストを公平に評価できているのか」と悩むシーンもありましたが、本当に良かった。
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ドーマンセーマンされて祓われた
もう何が言いたいかと言うと、俺はダンス辞める時には、いつかある日突然辞めると言って二度と踊らなくなる予定なんだが。
辞める前日にもう一回この作品だけは絶対見る。
そして遠慮なくチュババゲロブさせてもらうってこと。それだけだ。
完
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