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Maa2のダンス遍歴(41)~広島~

【一行でわかるあらすじ】
台湾でいろいろな人の写真に写りこみながら帰国。

帰国してから一か月ほど、台湾で撮った大量の動画をしばらく見ていた。

修行開始からこの台湾までwaackバトルだけで20回イベントに参加したが、
ベスト8より上に進めたのは3回のみで、あとはだいたい予選落ちで。
なので、今回のbest30は実際奇跡みたいなものだろう。が、100を超える参加者でそこに拾ってもらえたというのも、何かいいところはあったのだろう。
自信にもつながった点も含め、この一年での一番の体験資産になったのではなかろうか。

このあたりから、(すでにクソ技とか言いながら遊んでいたけど)やりたいことが明確になっていったため、活動のみならず、技術の取捨選択や完成図のイメージについても能動的に考えられるようになった。

今までもバトルに積極的にエントリーしていたが、それだけで「自分は熱心に、能動的に活動できている!」と思っていたが、実際気にしていたことといえば
習った動きをきれいに!
ジャッジのコメントに忠実に!
リズムをしっかり!
という学びや技術向上のイメージが完全に既製品に合わせに行くだけであった。
正解を学んで、正解として評価されたいという、今思えばなかなかに視野の狭い、受け身の姿勢だった、と思う。
このあたりから修行内容もより細かく、より具体的に、より(他の人から見れば)気持ち悪く(?)なっていったと思う。

そして気づけば年末。

この時点でダンス歴自体は10年になっていたが、地元の山口県ではダンス関係の友達がいなかった。

地元は田舎すぎてダンスが流行っておらず、時々公民館だか記念館的なところでbboyが練習しているという噂だけ聞いた。おそらく俺の学生時代のサークル「概念」と大差ない。

ネッシー、雪男、UFO、サンタクロース、概念。

俺は空想と現実の区別のつく大人になってしまったので概念を探すのはやめた。
山口の人たちと出会ってちゃんと話せるようになるのはもう少し先。

帰省がてら誰か知り合いできないかなと考えていたところ、年末に広島のバトルにwaack再度があったのでエントリーした。毎年年末にやっているらしい。
当日参加するとアウェイかと思いきや、大阪の青い人ドヤイエスさんや、ミユキレーザービームもおり、思ったほどアウェイではなかった。

というかあと2日か3日で年を越す時期にも関わらず大阪や周辺の県から来ている人が非常に多く驚いた。

Waackだけで30か40名くらいいた気がするが、もはや台湾の一件で評価されなくても自信もっていこうぜ~というメンタルになっていたので
「1ムーブにクソ技は2つまで」という禁を破り、クソ技のハッピーセットムーブをしたら予選通過した。

ちなみに実家が山口県のエヴァンゲリオン市というところなのだが、エヴァ市は交通の便が悪いため、この後のバトルで決勝まで残ると家に帰れなくなるという地獄のスケジュールであった。

地獄のスケジュールではあったが、この日大阪から来ていたBagsyとバトルすることにしていた。することにしていた、というのも変だが、バトルすることにしていたので仕方がない。

一回戦で当たりたい!当たりたい!と床に仰向けになって暴れる寸前だったが、結局一回戦であたり、余裕で敗北し、そのままエヴァ市に帰った。

バトルのフルバージョンか?
欲しけりゃくれてやる
探してみろ
YouTubeに多分置いてきた

割と好き勝手やるタイプなのかと思ったが、ちゃんと場を見て、会場を見て、使えるものがないか最大限探してからバトルに臨んでいるんだな~という印象だった。

あらかじめ用意した
バラを使うのは
環境利用闘法とは言わん

そして、動きのダイナミックさもすごい。ほんで年を越した。
Waackダンス2年目幕開け。

次回「ファソキーチキソ」

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