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【読書録】エッセンシャル思考

先日、こちらの本を読み終えて、次の本を読み始めた。

『死ぬほど読書』

読み始めたのは、『エッセンシャル思考
結構前にベストセラーになってた本。


前々から読みたいとは思ってたけど、機会を逃し続けて今に至ります。でも、読み始めて、これは今読みたかった本だな、ふむふむ、となった。

エッセンシャル思考を読むにあたって、読書前に私自身が経験上感じてた事をつらつらと書いてみようと思う。

それは、色んな人と仕事するなかで、「忙しい人」には2タイプいたなということ

一つは、自ら面倒(大抵の場合は無駄な仕事)を引き寄せてるタイプの人。

もう一つは、仕事が速くて出来るのだけど、その分速いペースで周りから認められ、仕事の量も質もあがったがゆえに、ちょっとずつちょっとずつキャパオーバーに陥ってしまった人。

前者について感じたことは、こちらからみると全く持って無駄な作業や工程を増やしてるようにしか見えないんだけど、(そして無駄な作業によって簡単なはずのものが複雑怪奇になっていく)、それをこなすことによって誰よりも忙しさを作り出してる本人がどこかで安心を感じてるのではないかということ。忙しいことで、わちゃわちゃしてて複雑な事をこなしてる事で、やることやっていると安心しているというか。
身も蓋もないことを言うと、頑張るポイントや努力すべきポイントがどうもずれていて結果は出てないんだけど、頑張ってること自体、努力してること自体を本人は評価している。だから、周りと自分自身の評価の差にやきもきしていたりもする。

逆に言うと、もしその努力や頑張りが必要無いってなって、急に余裕が出来たらきっととてつもない不安に襲われるのかもしれない。なんというか、自作自演の忙しさと、自分自身との共依存のような。

ある人は、私が一緒に仕事をした際にその人の忙しい仕事を全て無くしてしまったがゆえに、手持ち無沙汰になって居ても立っても居られなくなって、そこらへんを全速力でぐるぐる走ってました。笑 それには笑ったけれど、なんというか、そのエネルギーを注ぐべきベクトルに集中させて使えばあっという間に結果をばんばん残していれば大出世するだろうに、なんでしないんだろ?と不思議だった。

今思うのは、出世するとか、自分のステージがどんどん変わっていくことも不安なのかもなということ。不安だからここにいたい。でも何も無いとここにいていい存在なのか不安だから、とりあえず忙しくする。

きっと本人に、それを伝えたところで全くもって響かないのだろうと思うけれど。その不安というのは自覚的なものではないし、ちょっと考えたくらいで表面に出てくるものでもない。そもそも、不安という安直な言葉で表現していいか分からない、心の奥で眠ってるようなものなのだと思う。

もしかしたら、ずっと昔から無自覚に教え込まれてきたものかもしれない。環境や人や色々に。

まぁ、分からないけれど。これは私が感じたことなので。

そして、後者について。

つまり、最初は効率よく結果も出していたけれど、次第に周りからの期待や注目から仕事のレベルも量も増えていって、結果キャパオーバーになるケース。

恥ずかしながら、妊娠前の私もこのパターンにハマってた。

前者のパターンでも、他人と自身の評価の齟齬があったけど、こちらでもまた、他人と自身の評価に食い違いが出てしまってるのかなと思う。

こちらの場合は、仕事も効率よく進められるし他人はすごいすごいと評価してくれてるんだけど、自分にとってはそれが当たり前だし、褒められるほどの事でもないし、大したことしてないと思っていたりする。他人は何かしらの勘違いで過大評価してるようだけど、自分は周りの人と同じだと思っていたりもする。

新しい仕事を任された時には出来て当たり前だしやらなきゃいけない、出来ないとダメだと感じてついキャパオーバーまで引き受けてしまう。

こちらも不安が根本にあって、それはどこまでやっても、何をやっても、他人からの評価があったとしても、自分は十分ではないんだ、だから自分のやってることはまだまだだし、もっと頑張らなきゃいけないんだという気持ち。

結局は自分が自分を正しく評価してあげられてなくて、できる部分を把握できてないだけで、自分のリミットを超えて頑張らなくても良いというところを理解出来てない。

自分はすごいんだ、出来るんだ、という部分にyesと言う事が出来ないと、誇りを持つことが出来ないし、そうするとその能力を安く買い叩かれてすり減ることになってしまう。もうちょっと楽をするというか、力を抜くくらいでちょうどいいと思えて実行に移せるか。

ちなみに私は、妊娠・出産をきっかけにしてここらへんの自虐的(自己犠牲的)思考から抜け出せたようです。まだもちろん完璧ではないけれど。

一つは、時期の時間とエネルギーというリソースを仕事だけに費やせなくなったから。これはとてもとても大きい。小さい子どもを育てながら仕事をしていると、時間的に、諦めなくてはいけない部分がどうしても出来てしまう。時々、他人に迷惑をかけてしまうこともある。

でも、時間の成約があるおかげで一番大事なものだけをこなして、あとは断ることが出来るようになった。「迷惑をかける」ことが出来るようになったおかげで、自分以外の人ができる部分は任せられるようになったし、人を頼れるようにもなった(そしてそれはある意味当然な事として、周りの人も成長させた)。

そして、育休前に丁寧に育てていた後輩がかなり成長をしていて、私の手を借りなくてもそつなく仕事をこなせるようになっていたことも大きい。最初は大丈夫かな?と若干心配してた後輩だけど、かなり基本的な部分から、根本的な部分から、全てを一つ一つ何度も繰り返し教えていたら、それがすっかり身についていたようです。

自分の仕事の一部を、ある意味アウトソーシングしてる。後輩を育てて一人前にする事は本人だけでなく自分をも助けてくれる事を知る。

強引にまとめると、
どちらのタイプにしても、本人は渦中にいる間は結構辛いから抜け出す方法のヒントが、この本から得られるのかしらと期待して読む。

続く



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