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見させられるにも聞かされるにもわけがある。

■どうしてこうなってしまったのだろう?
どうして、ということはなく
私の魂にはその経験が必要だったということ。
何事も「自分が」している気になっているけれども
もっと大きないのちに生かされている、ということ。

頭ではわかった気になっていたのだが
なんとなく肚に落ちたように思う。

■遺伝子工学で世界的な業績をのこされた筑波大学名誉教授・村上和雄先生が4月13日に亡くなられた。

「SWITCH~遺伝子が目覚める瞬間~」は、博士の研究の軌跡と、苦難の中で花開いた人間の可能性を追ったドキュメンタリー映画で、昨夜まで追悼上映で公開されていた。
地元で上映会を企画させていただいたこともある、思い出深い映画である。

人間という存在は遺伝子レベルで見れば、ノーベル賞をとるような人もいわゆる普通の人も、99.5%以上は同じだという。能力に差があるとすれば、遺伝子を眠らせているか、目覚めさせているかの違いだけだそうだ。
だから眠っている遺伝子をONにすれば人間には無限の可能性がある。

改めて映画を見て感じたことは、
無限の可能性があると聞くと、大きな希望がもてる反面、
その可能性を生かせていないことを否定してしまうような心の動きが以前の自分にあったような気がする。
なった形がいい形なのであって、大切なのは今を喜んでいること。
今を喜んで生ききったときに初めて、大きな可能性が広がるイメージをもてるようになったことが
初めてSWITCHを見た頃と変化したかな、と思う。
村上和雄博士の、私たちは宇宙のひとかけらだという言葉が印象的だった。
借り物の体だからいつかは還さないといけないとおっしゃっていた。

村上和雄先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

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