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「受け身」な生き方でも幸せになれる。

リアルでの僕のことを知っている人や、仕事上でお付き合いのある人が僕の人柄に対してどんな印象を抱いているかはわかりかねますが、僕自身は、自分のことを、

「かなり”受け身”な人間」

だと思っています。

出不精で旅行はおろか遠出もほとんどしませんし、大金を叩いてリスクをとって挑戦といったことも、フリーランスという職業では必要な行動ではあるのですが、僕はほとんどしたことがありません。

そもそも、職業選択こそ新卒フリーランスでしたが、それまでは大学院に通っていたくらいなので、かなり安牌な選択をしてきたように思います。

よく、人生を変えるには

「“積極的”かつ”主体的”な行動」

が必要だと言われていますが、どうも僕は、自分が歩んできた人生から、こうしたセリフを聞くたびにいつも違和感を抱いてしまうんですよね。

それは、僕自身が受け身でとってきた選択でも、このようにちゃんと、そこそこ満足した人生を送ることができているし、現状、特にお金に困ったりしているわけでもないからです。

そもそもフリーランスになった経緯も、僕の場合は「そうするしかなかった」からですし、先に述べた大学院に進学したことも、大学卒業時に進路を考えたとき、当時内定をとっていたテレビ制作会社への就職は現実的ではないし自分にはついていけなそうと思ったからでした。

これは今住んでいる部屋や町にも言えることで、実家を出て一人暮らしをする際に、長続きできるよう、都内の有名駅の中で一番金銭的に安上がりなところを選んだだけ。

結果として自分で行動したのは間違いないのですが、その動機に関しては主体的でも積極的でもありませんでした。

ただ、それでもちゃんとやれているわけだから、人生って、別に

「”受動的”でも問題はない」

はないのではないでしょうか。
もし人の人生に点数をつけるなら、自発的か受動的かどうかでその点数の高低が決まるわけではないと思う。

では何が人生を決めるのかというと、それは、普通の回答になってしまうのですが、

「言われたことをちゃんとやり、それをやり続けること」

だったり、

「公序良俗に反する行いをしないこと」

だったり、

「約束事を守ること」

だったり、そういう人としての基本的な姿勢。
こうした部分がしっかりできていれば、別に主体的に生きなくても一定以上の幸せは得られると思います。
逆張りしようが、順張りしようが、人としてちゃんとしていれば、充実した人生を歩める。

ただ、それが一番難しいんですけどね。

積極的に生きても受動的に生きても、僕は人の幸福感って大して変わらないと思います。

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田中雅(みやび)
読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。