お父さん、嫌いだと思ってたあなたの似顔絵Tシャツを作ってしまいました

大学生の頃、何気なくおすもうさんの絵を描いた。
当時付き合っていた現夫がそれを見て、

「わ！お父さん描いたの？そっくりだね」と言った。

「？　違うよ、おすもうさんだよ」と言って見ると肝心のマゲを描き忘れて、おじさんになってた。
しかも私のお父さんにそっくりの。

「なんでお父さんなんて描いちゃったんだろう。」落ち込んだ。

お母さんから一方的にお父さんの悪口を聞かされて育った私は、お父さんとはほとんど口を聞かないまま大人になり、そのときまだお父さんのことが大嫌いだった。

「お父さんのこと、嫌い嫌いって言ってるけど実は好きなんだね（笑）」と茶化されて本気で怒った。

それから１５年後、弟のうつ病のことでお父さんと話す機会が増えた。

お父さんはうつ病の本を沢山読んで、理解しようとしてくれた。
私たち子どもの事、嫌いではないんだなとその時初めて知った。

弟のうつ病をきっかけに、過去を振り返り、幼少期に子どもの目前で夫婦喧嘩ばかりしていた事を謝ってくれた。

こちらこそ、ずっと嫌っててごめんね。
可愛くない娘だった。

父の日の今日、マゲを描き忘れてお父さんになっちゃった絵の話、
その絵をTシャツにして着ていることを伝えようと思う。

おすもうさんの絵を描かなかったら気づかなかった。つくるのはたのしい。

Tシャツは以下でご購入いただけます。
売り上げでお父さんにビールを贈らせていただきます。
注:父は日本人です。

MARU - BOOTH

まるいみさき(@marumaruscan)