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【交換留学】高校生の交換留学がおススメな理由は、学費とホームスティ費が免除で就職に有益!


近ごろ海外留学・海外移住等の記事をよく見かけます。

ひと昔前とは違って、夏休みを利用した1か月のホームステイから大学4年間の長期海外留学など、海外留学経験者は多くなっているように思います。

その中でも、高校生の時に交換留学プログラムの選抜試験に合格し、交換留学生として海外滞在経験や異文化交流等を経験することにより、「固有のブランド力(他の海外留学経験者と異なる体験をした人)」を手に入れることは、就職するときに他者と自分を差別化できる一つの戦力になると思います。

私も高校生の時に米国イリノイ州に交換留学し、現地文化に触れ、さまざまな人々と交流する機会があり、日本では体験できない貴重な経験をたくさん積むことができました。

「留学プログラム」と検索すればネット上で沢山情報が出てきますが、私が利用した交換留学プログラムについて紹介します。


交換留学がなぜおススメなのか

海外留学を取り巻く環境は、私の留学時代に比べるとかなり様変わりしているように感じます。

30年ほど前には、高校の修学旅行で海外に行ける(海外でホームステイ体験ができるプログラム)なんてことはありませんでした。

また、夏休みの一か月間を利用して、高校が提携する海外高校に短期留学するプログラムなんていうのもなかったと思います。

今では、日本の高校・大学が海外の高校・大学と提携しながら、留学プログラムを推進するカリキュラムも増えてきており、短期・長期の海外留学が身近になっています。

前振りが長くなりましたが、そんな中でも、やっぱり交換留学プログラムに参加できるなら、高校生のうちに参加してみるのも良いのではないかと思います。

その主な理由は、次の2つです。

  • 現地の高校(公立高校)の授業料やホームスティ費用は原則免除

  • 交換留学は企業人事部での認知度が高い

若いうちから英語圏内に滞在して「英語が話せる・書ける」ようになることは、もちろん大きな戦力になりますが、公的機関の後押しを受けた公益財団法人が提供する交換留学プログラムに参加する方が、その経験に「箔」も付きますし、費用面でも安くなります(一石二鳥!!!)。

この2つの理由から、海外留学に行くなら、まずは高校生の時に交換留学プログラムに参加することをお勧めします。

次はその内容について説明します。

授業料とホームステイ費用が免除

交換留学の費用は、一般的に、100万円から150万円くらい(1年間)といわれています。

この中には、授業料やホストファミリー宅でのホームステイ費用(住居費、食費、光熱費)は含まれていません。

現地高校でも、学校側がボランティアで留学生を受け入れてくれますので、授業料については全額免除されます。

またホストファミリーも、一年間ボランティアで留学生を自宅に受け入れてくれるので、その間の生活費(住居費、食費、光熱費)を全額負担してくれます。

留学生の個人負担となるものは、団体への費用、往復航空券、留学中のお小遣い、教科書代(私の時は確か買っていたと思います)、文房具代、日本への国際電話代と通信費(当時は主に切手代)、医療費、海外保険料等になります。

海外で生活する上で、学校の授業料やホームスティ費用は大きな負担になるもの。

これら費用が免除になるだけでも、かなり費用負担は減るのではないでしょうか。

就職のときに有利

就職活動中の面接試験で、実際に試験官から次の質問を受けました。

試験官「あなたは交換留学に行かれてますね、AFS、YFUで行きました?」

私「YFUです(心の声:やっぱり、人事部の人ってYFU知ってるんだ!)」

AFS(公益財団法人AFS日本協会)とYFU(公益財団法人YFU日本国際交流団体)は、内閣府を所管行政庁とする公益財団法人であるため、企業によるその認知度はとても高いです。

上記の面接官の質問は、どの公益財団法人のプログラムに参加したのかを確認したくて聞いてきたのだと思いました。

他の留学システム(高校・大学提携の短期・長期海外留学や留学エージェントを使用した私費留学)とは異なり、交換留学プログラムへの参加はハードルが高く設定されているからです。

交換留学プログラムは内閣府を所管行政庁とする公益財団法人のプログラムであるため、公費留学とも言われています。

公費留学である交換留学プログラムに参加できるという点で、他の海外留学経験者との差別化を図ることが可能となり、これが就職活動の時に評価の対象となる「固有のブランド力」となります。

余談ですが、日本語(母語)と外国語を学ぶ際に活性化する脳の言語野(使用する場所)が異なるそうです。

母語以外の言語を学ぶことは、脳の語学野をさらに活性化させるのでとても良いのだとか。

語学の修得は若ければ若いほど良いらしいので、高校生のうちに異文化体験を思いっきりできる交換留学プログラムに参加して、吸収できるものすべてを貪欲に取り込んで、人とは異なる交換留学を体験してほしい。

頭が柔らかいうちに語学を学ぶ脳の分野を発達させられたら、最高ですね!

交換留学とは

ここで、簡単に交換留学プログラムについて説明します。

交換留学プログラムは、学生たちが現地の人々とふれあいながら、主に異文化体験をする公益財団法人の留学プログラムです。

この交換留学プログラムに参加する学生を、派遣生と呼びます。

交換留学プログラムは誰でもすぐに参加できるプログラムではなく、一年間に派遣される人数にも制限があるため、提供する法人団体で選抜試験が行われます。

交換留学プログラムは、次のような様々な条件をクリアした学生でなければ参加できないプログラムです。

  • 各法人団体が規定する応募資格をクリアする

  • 選抜試験に合格する

    • 受験生の書類選考

    • ライティング・リスニングを含む英語の筆記試験

    • 英語面接

    • 保護者同席の日本語面接

  • 留学先に派遣されるまでに、様々な課題を提出し、クリアする

  • 留学する1年前から開催される留学オリエンテーションにすべて参加し、団体での課題に取り組む等

また、派遣生は派遣される国について複数の希望を出すことはできますが、最終的には、法人団体が派遣先の国や学校(ホストスクール)及び滞在先(ホストファミリー)を選定・決定します。

上述したとおり、交換留学では費用面においても、かなり優遇されています。

これは、交換留学プログラムを運営する法人団体が、国際なボランティア団体且つ営利を目的としない民間組織であることと、派遣生たちもまた民間大使として国と国との交流に貢献する存在でもあるからです。

交換留学プログラムをサポートする非営利組織

高校生が参加できる交換留学プログラムを提供する主な団体を、2つご紹介します。

公益財団法人YFU日本国際交流団体(通称、YFU日本)

YFU日本は、高校生を中心に異文化での生活体験ができる高校生交換留学プログラムを推進しています。YFUは世界60か国にその組織を置き、世界的な青少年国際交流に貢献しています。

現在まで10,000人以上の高校生を年間派遣学生として世界各国には派遣しており、日本の高校留学界では最大の規模及び歴史を誇ります。

YFU日本支部はかつて文部科学省及び外務省管轄下の財団法人として活動していましたが、公益法人制度改革により、2012年に内閣府を所管行政庁とする公益財団法人となりました。

様々な奨学金制度のもと、企業や政府の公的プログラムを提供する活動にも取り組んでいます。(引用:YFU日本の概要

公益財団法人AFS日本協会(通称、AFS)

AFSの名称は「American Field Service(アメリカ野戦奉仕団」)が由来とされており、「戦争時の傷病兵の救助活動」から「戦争を起こさないための活動」へ方針転換したのが始まりだそうです。

高校生の交換留学制度を提供する団体として1947年から活動しており、日本では最も歴史が古い民間組織となります。

AFSは世界60か国にネットワークを形成する非営利組織で、ホストファミリーの選定、留学生のサポート、オリエンテーションの運営を含む留学期間における異文化交流活動は、ボランティアスタッフによって支えられています。

2015年に、UNESCOのオフィシャルパートナーとして認定された団体の一つです。(引用:AFS(交換留学

YFUとAFSの活動はボランティアによってサポートされている

YFU及びAFSは、主に高校生の交換留学をサポートする公益法人且つ世界最大の国際交流組織で、ボランティアの方々によって同プログラムが支えられています。

私はYFUを通じて留学しましたが、各派遣生を担当する本国・現地スタッフ(地区委員会、地区コーディネーター、副地区委員、副地区委員等のボランティア)の方々が常時連絡をくれていたのを覚えています(AFSでも留学生一人ひとりにボランティア相談員がついているそうです)。

問題があった時にスタッフの方に連絡すると、すぐにサポートに入ってくれるので、本当に心強い存在でした。

「プログラム期間中を通して派遣生の状況を監督・把握する体制が整っている」ので、今思えば両親も安心してくれていたのではと思います。

まとめ

私はYFUの交換留学プログラムを通じて米国イリノイ州に留学し、その一年間をあっという間に感じながら、たくさんの人たちと出会い、たくさんの楽しい思い出を作ることができました。

「滞在中にお世話になっていたホスト夫妻が急に離婚した」、なんてハプニングにも遭遇しましたが(笑)。

「そんな映画みたいな展開あるんだ」なんて10代の私は驚きながらも、これから自分はどうなるんだろうって不安になったのを覚えています。

急遽、近くに住むホストファミリーの親戚が私のホストファミリーになってくれたので、慣れ親しんだ町から他の町に移ることなく、一年間無事に過ごすことができました。

親戚一家がホストファミリーに名乗りを上げてくれた時は、本当に嬉しかった!!

他にも大きいことから小さいことまで、様々な留学ハプニングがありました。

自分が日本が恋しく思うホームシックになるなんて思いもしませんでしたが、現地スタッフの方々やホストファミリーの温かいサポートと、月一回会える他の国からの留学生たちとの交流会等も励みになり、充実した素晴らしい一年を過ごすことができました。

色々あってもすべては結果オーライで、「アメリカで英語と文化を学ぶんだ!」という純粋な気持ちだけで渡米したことを、今でも覚えています。

若いとなんでもできると思っているから強いですね。

あの頃の度胸がホントに懐かしい!!

また海外に行きたいな~!

最後まで読んでくださってありがとうございました!


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