いちユーザーとしてみる建築空間デザイン @帝国ホテルラウンジ
「ユーザー目線」や、アンケート調査における「n値」(n=○○○○〇人のような何人に調査したか)など普段何気なく使っていると、自分も【「いちユーザー」であり、n値「1」である】ということを忘れがちになっています。
そこで「いちユーザーとしてみる建築空間デザイン」として、今回は帝国ホテルのラウンジを「働く場」として利用したときの感想です!
なぜホテルラウンジを利用してみたのか
テレワークが進む中、会社以外のどこで仕事をすることが多いか。
私自身は、自宅もしくは会社が提携しているサテライトオフィスの利用が圧倒的に多いですが、たまに打ち合わせ前後でカフェを利用することもあります。そんな中、たまたま「ホテルラウンジをよく利用する職種」の話を聞きました。
その職種が「保険のセールス」です!
あっ!なるほど!
クライアントを「おもてなす」職種、かつ「商談」が多い職種の方、そして単価の高い商品を扱うようになれば、カフェではなくホテルラウンジを使うのか、って思い、自分も仕事で使ってみたくなったという単純な理由です。
空間について
まず目に入るのが、多田美波氏の「黎明」(通称「光の壁」)です。
大空間の中でも存在感があります。
カフェと比べ天井高が圧倒的に高く開放感があり、また席の間隔もゆとりがあるため、ゆったりとした時間を過ごせます。
家具1つ1つに高級品を使ってラグジュアリー感を演出しているというより、天井高さや、光の壁、座席の間隔、接客、利用者の雰囲気、その全ての要素が空間にラグジュアリー感を出しているように感じます。
特に接客と利用者自体が空間の質を高めているように感じます。
カフェの接客や利用者が悪いという話ではなく、より良い接客と、その接客を受けることで利用者自身も心地よく過ごせているので、空間全体の雰囲気が心地よくなっているのだと思います。
また、たまに机と椅子の高さのバランスが悪いカフェもありますが、もちろん、そんなことはなく、ソファの座り心地や、テーブルとソファの高さにも違和感なく、とても利用しやすいです。
何かで間仕切りされていることもなく、またhighテーブルなども置いてないため、座っていても視界が抜け、一団の大きな空間として開放感を感じます。
ビジネス利用
ビジネス利用として「商談」と「隙間時間のワーク」の2つがあると思います。
商談利用として良い場だと思った理由
・場所を「帝国ホテルのラウンジで」って言われたときの高揚感
・ラグジュアリー感とゆったりとした心地よい雰囲気が空間全体にあること
・邪魔にならない程度の周りの声(無音ではないため、緊張感もでない)
また「帝国ホテルのラウンジ」と言われることで、「大切な話だから場所もきちんと選んでますよ」という気持ちも伝わってきます。
相手への思いやりを伝えられる。特別感の演出。など、商談以前のアポイント段階から出せるメリットも多いです!
隙間時間のワークとしても良い場だと思った理由
まず、電源が使える席があることです。
「電源を利用させていただける席はありますか」とおうかがいしたところ、奥の方を指しながら、「あちらのお席は使えますよ」と言っていただきました。
そもそもがワークスペースでは無いので、全席に電源がある必要は無いのですが、電源が利用できる席があるという点が良かったです。
そしてコーヒーは、おかわり無料!!
カフェとの比較
コンセプトに「ホテルのロビーを目指す」と記載がありましたので、喫茶室ルノアールと比較してみます。
多店舗展開しているカフェであれば、商談相手の希望エリアで打ち合わせができます。特別感を演出することはできなくても、相手への配慮を示すことができます。
また喫茶室ルノアールはコーヒーが飲み終わっても、お茶が出てきます!
隙間時間のワークにも良いと思います!
まとめ
帝国ホテルのラウンジは、ビジネスシーンでの利用にも最適です。
人がいての空間ですが、空間を人がより良く演出している場所です。
接客(接客している様子含め)と利用者自体が空間の質を高めている、とても素敵な場所であり、時間でした。
と、いちユーザーとしてみる建築空間デザインの「帝国ホテルラウンジ」についてでした。
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