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『「何者」かになりたい』〜自分が愛せる物語を紡ぎたい〜

『「何者かになりたい』自分のストーリーを生きる』

https://www.amazon.co.jp/「何者」かになりたい-自分のストーリーを生きる-三浦-崇宏/dp/4087880540


読み終わって、どっしりとした充実感に包まれた本。
クリエイター三浦崇宏さんと、令和に様々なジャンルで活躍する若者達の対談形式で綴られている。

何か刺激がほしいと思って本屋さんに行った時、私がずっと熱望し人生のテーマにしたいことがそのままタイトルになっている黄色い背表紙が、ピカッと光って見えた。しかも対談相手が豪華なこと!

広告屋の三浦さんの言葉はストレートで、厳しいけれど優しい。その辺の抽象的な自己啓発本とは一線を画した生々しい想いに溢れていて、刺さった言葉を携帯にメモしながらじっくりと落とし込んでいった。


いくつか抜粋。

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『まずは目の前の仕事を好きになること。そうして結果を出していくうちに、仕事を選べるようになる』

『「何者かになる」のは他人の相対的な評価を気にして生きることで、「幸福になる」のは自分の絶対的な評価軸をつくること』

『誰しも固有の人生と固有の感性を持ってるんだから、そのことを語ったほうが普遍的な物語になる』

『自分の人生は物語だ』

『一生懸命、日常を生きることでも、人はドラマチックに生きられる。会社を辞めることがカッコいいだなんて、まったく思わない』

『アウトプットこそが最大のインプット』

コミュニケーションは、『意見より視点。「私はこう思う」じゃなくて、「私の目からはこう見えている」ってことをどう説明するか』

『「表現をしなきゃ気持ちがおさまらない」というのは、赤ん坊が泣き叫ぶようなところがある。表現は、上品なことじゃない。でも抜けられないもの』

『それぞれが自らの物語を描き、自分が選んだそのしんどい経験を楽しんでいる。
令和は人類の歴史上、もっとも努力が報われる可能性が高い時代なのかもしれない』

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人と違うことをして大成功したことのある同世代が、今の悩みと世の中への目線を元に話していて絞り出てきた言葉なので、説得力があった。

お前の考えは甘いよ、と言われた気もするし、大丈夫だよお前はお前しかいないんだから、と励まされた気もする。


ここ3年くらい、このままじゃダメだ!という漠然とした焦りが募るばかりだ。じゃあ何をやりたいの?と聞かれた時に、外向きの解答はできても本当にやりたいことが自分でも分からなくなっている。


だからどこへも踏み出せないし、一度安定した会社員生活に慣れてしまうと、その先の切り拓き方が分からなくなってしまい、新しい世界に飛び込む勇気や気力も萎んでしまった。
(ここにも書かれていた通り、会社を辞めればいいってものでもなくて、所属しながら自分の強みを活かして活躍している仲間だっている)

でも20代後半、そんなことを言っている場合ではない。自分を犠牲にして守るべきものもなく、時間もお金も自分のためだけに使い放題の貴重な一瞬を、漫然とやり過ごしていいわけがない。


好きなことと得意なことはやっぱり違うかもしれないし、やりたいことを仕事にする=収入を得るのって途方もなく難しいことだとも思う。
それでも、自分が一番幸福感を得られることに時間を使いたいし、あわよくばそれで生活できるようになりたい。

まずは今自分の目の前にある仕事を誠実に続けること、
考えることをやめないこと、
そして今のところは、ひたすら文章を書くこと。
アウトプット込みでのインプットをしていくこと。


"アウトプットできないのはインプットが足りないからだ、溢れ出すまでインプットしろ"、とアドバイスをもらいそれを実行してきたけれど、そろそろアウトプットしまくるフェーズに入りたい。

今の私は「表現」を通して自分が何者かを探し続けて、自分なりの物語を紡いで世に出していく。それが誰でもできる時代だからこそ、続ければ何かが変わるかもしれない。

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