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イタズラな暴言と家出

旦那さんは離職してからというもの、
TVの警備を日々怠らず。
好きな番組を隈なくチェックをし。
流行はインスタでそこそこ仕入れ。
私がやった家事に頻度高めに難癖をつける。

そんな日常はかれこれ半年経とうとしている。

最近の私はといえば。
転職して慣れない仕事、環境、人間関係、慣れない事尽くし。
回転寿司の採れたて○○尽くし!だったら口いっぱいお腹いっぱいになるまで喜べるはず。その反対の慣れない事尽くしは悲しいかな、心の余裕をなくしてしまう。


残業でヘトヘトになり、家について夕ご飯を考えて作るのさえ疲れたよう。
あぁ、神様。今日くらい手抜きをしてもいいでしょうか。
コンビニのチルドラーメンか簡単に食べれる外食が頭をよぎる。

帰宅するとドアの向こうからオリンピックを熱心に応援する旦那さんの声。
ガッツポーズをきめながら、ビール片手にリビングは1人大宴会。
私が帰ってきたことに気付いた彼は振り返ると

「今日の晩ごはんは何の準備するの?!」

何を見て盛り上がっていたって良い。

ただ、ご飯を準備してよのコールを
応援と同じトーンで言わないで欲しい。

そのあとさすがにまずいと思ったのか、手伝いに来たけど後の祭り。
私のストレスは限界突破。
爆発しそうになるのを押し殺して耐えて耐えた。今にして思うとその場で爆発してしまえば後を引きずる事もなかった。その時は怒る気力もなくぐったりしていた。

そのあとご機嫌とりに仕事の様子を聞いてきた旦那さんの問いかけに、私は間抜けな程まともなグチを言ってしまった。
グチを聞いた旦那さんは暴言を吐いた。

家に帰ってきたらニコニコしてろよ!
何でお前の機嫌をオレがとらなくちゃいけないんだ。

そう言われた。
転職したての私にはその器はないな…。
ぶっ飛んだニコニコの要求に私は頭を抱えた。
どうやら宴会はいつから始まっていたのか…今日は長い1人宴会だったことをその時知った。

たしかに私だって上機嫌で朗らかに仕事から帰ってきたい。でもままならない自分のままならない今を精一杯生きてる。
弱音を吐いたっていいじゃないか。家なんだもの。その場でそういい返せない。

あんたに言われたくない!

そのひと言は言っちゃいけない言葉だと感じて、ぐっと飲み込んだ。
私は仕事をしていない旦那さんを知らず知らずに責めて、見下げている私がいる。
瞬間自分の心がブレーキを強く踏んだ。

寝ても翌日の仕事を終えてもスッキリしなかった。

車を走らせて小さな家出をした。
真夏の照りつける太陽に照らし出された臆病な私の心。

家族ってむずかしいな。
自分のライフワーク?ならぬライフテーマかもしれない。

イタズラな言葉で人は傷つく。
私も誰かにそういう言葉を伝えないように言葉を大切にしたいと改めて気付かされた2024年夏の真っ只中。



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