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映画「キッズ・リターン」

・ストーリー

二人の悪ガキ

シンシとマサルはいつも二人でつるんでいる高校生。特にやる事もなく学園内でたわいもないイタズラ。街へ出てはカツアゲをやっている。そんなある日、以前にカツアゲをした学生と町で再会。しかし彼らの中の一人の男がマサルに鋭いパンチを浴びせる。その場に倒れこむマサルと傍で見ているシンジ。翌日からマサルは学校に来なくなる。いつも自転車で迎えに行っているシンジはマサルを心配していた…

才能と挫折

しばらくしたある日。スポーツウェアに身を包んだマサルがシンジを呼び出す。マサルはあの日殴られた相手を見返す為、ボクシングを始めていた。マサルのロードワークに付き合うシンジ。ジムに到着し、シンジもそのままジムでボクシングをする事になる。マサルとシンジ。二人はボクシングにのめり込んでいく。ある日、マサルとシンジはスパーリングを行う。マサルのパンチに合わせシンジのカンウンターが何度も入る。その場に倒れこむマサル。その日以降、マサルはジムには来なくなった。シンジには「俺またなんか探すわ」とだけ伝える。

それぞれの道

シンジはボクサーとしての才能を見出し順調にキャリアを積んでいく。その頃マサルはヤクザの事務所に入っていた。しばらくの時が流れシンジはボクサーとして成長。そんなある日、マサルがジムに顔を出す。マサルはマサルでヤクザとして舎弟を持つ程に出世していた。互いの成長に顔を向き合わせる二人だったが、ジムの会長はマサルとつるむシンジを心配する。ある日マサルとジムの会長が何か話しているのを見かけたシンジ。その直後マサルはジムを出ていく。そんなマサルを引き留めるシンジ。

「マーちゃん。会長に何か言われたの?」
何もねーよ
「・・・」
お前がチャンピオンになって俺が組長になったら…また会おうや

マサルはそう言ってシンジの前から姿を消した。

閉ざされる世界

試合に向けて練習するシンジ。しかし思う様に体重が落ちない。そのうちに下剤等の薬を服用しだすシンジ。片やマサルは組長を襲撃される。すぐに仇をうちに行かない組織に激昂し飛び出すマサル。万全ではない状態で試合を行うシンジ。組織を飛び出したマサル。二人の道はそれぞれに閉ざされてしまう。

キッズ・リターン

時は流れ再会するマサルとシンジ。お互いにヤクザもボクシングもやってはいない。学生の時の様に自転車に二人乗り。学校の校庭を走る自転車。

「マーちゃん…俺たちもう終わっちゃったのかな…」
バカヤロウ。始まってもいねぇよ!

互いに声を掛け笑う二人。そして幕は下ります。

・感想

北野武監督作品の中でイチバン好きな映画…と、言うよりボクが見てきた映画の中でイチバン好きな映画です🎬物語には会社員・漫才師・不良のボクサー等の人生も絡めてストーリーは進みますがこのレビューではあえてマサルとシンジにフォーカスしました。と、言うのも同時進行でそれぞれのストーリーが進み所々交差してるので映画自体のストーリーはシンプルですが構成は凄い複雑だと思います😳この手法ってBROTHER・Dolls・座頭市でもやってます。この作品で好きな所は色んな人の人生が交差してるけど、まじめなヤツが幸せになるとは限らない所。どんな人の人生でも良い事も悪い事も平等に描いている様に思います😋

・好きなシーン

やっぱり最後に二人で自転車に乗って言葉を交わすシーンは大好きです。世代的に主人公の二人と同じ世代なので映画館でリアルタイムで観て凄い感動しました😭

・こぼれ話

昔、北野ファンクラブって言うたけしさん深夜番組があってその中でもキッズリターンをたけしさんは解説していたのを覚えています。内容は忘れましたがw😁ただバイクで事故って死に損なって死生観が変わって作った作品みたいな事を言われていたのは覚えています。北野ファンクラブの事は「浅草キッド」のレビューでも書いてるのでよかったら😋

ブログ:浅草キッドはココをクリック

#キッズ・リターン #映画 #映画感想文

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