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わたしが「頑張り屋さん」「完璧主義」を手放すためにした5つの行動

「ちゃんとできてないとダメな気がして、ついつい頑張り過ぎてしまう」
「できないけど完璧主義で自分を追い込みすぎてしまう」

以前のわたしは『頑張り屋さん』で『完璧主義』な性質を持っていたので、よくそんな風に思ったり、自分を追い込み過ぎてしんどい思いをしたりしました。

自分を追い込み続けて体と心が限界になったわたしは、『頑張り屋』であること・『完璧主義』であることを卒業しよう!と決意しました。

『頑張る』事と『完璧を目指して取り組む』事は完全なイコールではありませんが、「やらなきゃ」という思いを原動力にして行動していることから完全なイコールではないにしてもニアリーイコールくらいには近いものがあるんじゃないかなと思います。

今回はわたしが『頑張り屋』『完璧主義』を卒業するために模索していく中で実際にした行動と考え方を5つご紹介します。

5つの行動をお伝えする前にまず、わたしが『頑張り屋』『完璧主義』を卒業するために意識していた考えをまとめたマイルールをご紹介します。
この5つの考えが、それぞれこれからご紹介していく5つの行動に結びついています。

マイルール

・70%で100点満点
・「〜すべき」「〜するのが普通」という思いを手放す
・やりたくない事・やりたくない時にはやらない
・「わたしはこういう人」と周りに認識してもらう
・他人にもっと頼る

それぞれの行動をする時に、この5つのマイルールを頭の中で思い浮かべたり口に出して意識するようにしていました。

『70%で100点満点』
【Action①】完全にやり切らない・合格ラインで物事を進める

まず1つ目に、自分が物事に取り組む時に自分の求める100%ではなく70%くらいの合格点をあげられる状態・結果を出す事ができればOK!という意識を持って、完璧・100%の状態になる前に区切りをつけるようにしました。

ここでポイントになるのは“たとえ100%の状態にできる事であっても、あえて少し余裕を持たせて区切りをつける”事です。
頑張り屋・完璧主義という性質を持っていると「ちゃんとやらなきゃ気が済まない」「完璧じゃなきゃ気が済まない」と自分自身がしんどいのにも関わらず満点を目指して突き進んでしまいがちです。
心に余裕を持たせながら結果を出す事は、“満点になるまで無理して頑張る状態”を手放すことに繋がっていきます。

わたしは、マイルールの『〇%で100点満点』のパーセンテージは、日常生活の事か・お仕事の事かで変えています。
具体的には、わたしは日常生活の事は70%、お仕事の事に関しては85%くらい(重要度によって上下することもあります)を合格点と決めそれぞれに取り組んでいます。
このアクションにトライする時は、まず日常の家事(特に掃除)など他者との関わりない・または少ない事から取り組み始めると、ハードルが低く継続もしやすいと思います。
どんな状況でも、自分と他人が心地よくいられる(不快にならない)結果になれば合格点をあげていいんじゃないかなとわたしは思っています。

『頑張り屋』『完璧主義』な自分で物事に取り組んでいると「ここまでやらないと!」「ちゃんとやらなきゃ」と“0か100か”・“頑張って良い結果を残せたか”というかなり厳しく理想の高い判断基準を自分や人に求めてしまうことが、わたし自身多くありました。

100点・100%はかっこよくて素敵に見えるけど、何かにチャレンジをする時完璧を目指して頑張ることに疲れたり気が重くなって続かなくなってしまってはもったいない事だと思います。
100%やり切るのではなく少し余裕を持たせる事で、心と体に余裕ができる→次もいい結果を残そうと思えるモチベーションが生まれる→また軽やかな気持ちで次の行動に取り掛かる事ができる。そんな良いサイクルが巡り始めます。
だからこそ、数度の満点よりも合格点をキープしてやり続けることの方が、結果的により大きな事を成し遂げるチャンスを掴みやすいのです。

そしてこれが1番大事な事ですが、自分に合格をあげるようにすると、自分を認めてあげられる絶対数が増えて“ありのまま・等身大の自分”を許す事ができ、「完璧じゃなくて・無理に頑張らなくて良いんだ」と頑張ること・完璧を目指すことを手放して“ありのまま・等身大の自分”を好きになる、そんな自分で生きるきっかけに繋がっていくと思います。

『「〜すべき」「〜するのが普通」という思いを手放す』
【Action②】自分にも他人にも“良し悪しの判断”をしない

2つ目に、「〜すべき」「〜するのが普通」という判断を自分や他人に対してしている事に気づき、良し悪しの基準で判断しない事を習慣づけていきました。

日常生活の中で、「〇〇ならこうするべきじゃない?」「なんでこんな事するんだろう。こうするのが普通でしょ」「こんな事しちゃダメなのに」と人は自分でも気付かないところで無意識に人を判断していたりするもの。
実際に1日に自分がどれだけ他人や自分に対して、良し悪しの判断をしているか数えてみるとその数の多さにびっくりします。

特に『頑張り屋』『完璧主義』な性質を持っていると、自分にも他人にも「〜すべき」「〜するのが普通」という良し悪しを基準にした判断を下してしまいがち。

一般的な良し悪しのラインは存在するものだと思いますが、“良し悪し”や“普通”の判断基準は人によって少しづつ違うものだからこそ、良し悪しを判断して良いことはあまりない。むしろ良し悪しの判断の枠に他人や自分を押し込めて窮屈にしている事に気づいた所から、自分や他人を良し悪しで判断するのをやめてみる事にしました。

具体的には「あっ!今自分、判断しちゃってる」にまずは気づく、という小さなステップから始めていきました。そして気付いたら良し悪しの判断を取り除いて、事実のみをもう一度捉え直す。これを普段の生活で意識しながら繰り返していきます。

例えば、自分が車を運転していて急に前へ別の車が割り込んできた時に、
「車が割り込んで来た!こんな危ない事したらいけないのに」と事実に良し悪しの判断をくっつけてその状況を捉えていたのを、
「車が割り込んで来た!」もっと客観的に見られるのなら「走っていた車線の〇m前に車が合流してきた」と事実のみでその状況を捉え直す、といった要領です。

人は目の前で起きている事実を自分の感情や判断を上乗せして見てしまう事が多く、そうしてしまう事でその状況に対して良い意味でも悪い意味でも感情が動かされやすくなり、事実に対して負の感情や判断が上乗せされると、不安になりやすかったりイライラしやすくなったりする事に繋がってしまいます。

良し悪しの判断のものさしを一度傍に置いて事実のみで捉え直す事で、その事実のまた違った角度からの視点を発見する心の余白を作ることができます。

他人の行動を見て「もう少しこうした方が、、」と相手の事を思って言いたくなる場面に出くわす事もあるかと思いますが、どんな良いことも悪いこともその人が好きでしていること・したいと思ってしていること。 
少しドライな考え方のように感じますがその人に何かアプローチするのではなく、自分はその時やれるベストを尽くせばそれで十分だと思います。

「〜すべき」「〜するのが普通」という良し悪しの判断を手放す事は、“良し悪し”の基準だけでは測りきれない、できる事もできない事もある自分や他人の“ありのまま”を受け入れて許容していく、自分の器を大きくしていく事に繋がっていくと思います。

『やりたくない事・やりたくない時にはやらない』
【Action③】自分の体と心に耳を傾ける

3つ目に、「これはやりたくない」「今はやりたくない」と自分の心や体の小さなサインに耳を傾けて、自分の心や体を労った選択・行動をする事にしました。

人は日々を過ごす中で、なんだか動きたくない・やる気が出ないと感じる瞬間がたまにはあるもの。でも何かに追われるように無理やり重い心や体を動かして目の前の事に取り組んでいく事が多いのではないでしょうか。
しかし、動きたくない・やりたくないというモヤモヤは心や体が疲れていたりバランスが取れていないという小さなSOSのサインのようなものだと思います。その小さなSOSを無視し続けていると、心や体は蝕まれていき精神的・身体的病気へと繋がってしまいます。

頑張り屋・完璧主義の性質を持っていると「こうしなきゃ」「ここまでやらなきゃ」にフォーカスしすぎて自分の体や心がどんな状態なのかは二の次になってしまう事が多いと思います。
物事を成し遂げる事ももちろん大切なことですが、それは健やかな体と心があってこそ。どんなに大きな事を成し遂げたとしても、体や心がボロボロだったとしたらそれは豊かな人生・幸せな人生とは言えないと思います。

具体的なアクションとしては、「これはやりたくないなぁ」「今はやりたくないなぁ」という思いが自分の中に出てきたら、「やるべき」という考えは一度置いておいて、“やらない”を選択する事を徹底していきました。

私はやらないこと・休むことに罪悪感を感じた時には「休むことも立派な仕事」と頭の中で唱えるようにしていました。
そして、頑張り屋・完璧主義の考え方の特徴である「〜しなきゃ」「こうあるべき」という物事の測り方を手放す為の選択なのだとしっかり意識する事も大切だったように感じます。

また、やりたくないならその時に自分がやりたい・これならできると思える事を行動に移す(代価案を見つける)事もひとつの手だと思います。
締め切りや緊急性があるものも、細分化してみると違うアクションを必要とするいくつかのタスクをこなしていくという場合も少なくないと思います。
その場合は、自分がこれならやろうと思えると感じるものをまずやってみる事から進めていけるのではないでしょうか。

「やりたくない」と思っているときに取り組んだものは、必要以上に時間がかかってしまったり少し雑になってしまったりするもの。
逆に「やりたい」「やろう」と思ったタイミングでした事は、集中できてクオリティ高いものができたという経験をした事がある方も多いのではないでしょうか。

実際にやりたくないならやらないという選択と行動を積み重ねていくにつれて、
やらない選択をするというのは、心や体に余裕・余白を作る大事な行動であり、やりたい事へフォーカスしていく為になくてはならないものだと気づくことができました。

自分の体や心の小さなサインに耳を傾けることは、心身の健康を守り自分自身を大切に扱ってあげようと思えるような心を育てていく事に繋がっていくと思います。

『「わたしはこういう人」と周りに認識してもらう』
【Action④】“頑張らない”“完璧じゃない”ありのままの自分を周りに見せる・伝える

ここまで自分の内側にアプローチをしていくアクションをお伝えしてきましたが、ここからは自分以外にもアプローチしていくアクションとなります。

4つ目は、“頑張らない”・“完璧じゃない”状態の(ありのままの)自分を(知ってもらうために)少しづつ周りの人に見せる。また「自分にはこんな所がある」と伝えてみる事にしました。

今まで「完璧でいたい(なりたい)」と思って他人に見せていた姿とは少しギャップがある 始めは「こんな自分、見せるの恥ずかしい!」「嫌われたらどうしよう」とわたし自身ありのままを見せるのはとても怖かったです。

でも、実際自分の家族・友達・職場の人に不十分な状態の姿を見せたり「〇〇が苦手です。こんな所があります。」と伝えてもほとんど全ての人との関係は悪くなる事はなく、
家族や友達は、それに対して「そういう所があっても、こういう所はずっと変わらず良い所だと思ってるよ、こういう所が好き」と温かい言葉で受け止めてくれたり、
職場の人は、「じゃあ、こうしていこうか」と代価案を提案してくださったり、わたしが得意な分野の仕事を積極的に回してもらえる事が多くなりました。

もちろん、離れていく人もいないわけではないと思いますが、「“頑張り屋”・“完璧主義”で取り繕った自分を好きな人よりも、足らない所もあるありのままの自分を好きでいてくれる人を大切にしたいし、そういう人達と過ごす事に時間を使いたい!」と考えると心が軽くなりました。

そうして少しづつ行動を積み重ねていくと、自分を取り巻くものが、自分が無理しなくてもいい・しんどくならない心地の良い関わりや環境に変わっていきました。

また、周りに伝えるだけではなく「わたしはこういう人なんだ!って周りの人に思っておいてもらおう」と自分の中で何度も意識し続ける事で、良い意味で諦めがついて等身大の自分を周りに見せやすい・伝えやすくなりました。

ありのままの自分を周りに見せる・伝えることは、足らない所のある自分を許して好きになるきっかけになり、自分にとってしんどくならない心地良い環境でありのままの自分を育てていく事に繋がっていくと思います。

『他人にもっと頼る』
【Action⑤】自分1人でやろうとしない・周りの良さを活かす

5つ目に、自分1人だけで物事に取り組もうとするのではなく、もっと周りの人達の良さを活かしていけるように周りを頼ったり一緒に物事を進めていくようにしました。

以前の私は「人に任せるくらいなら自分でやった方がいい」とあれもこれも自分で抱えしんどくなってしまう事が多々ありました。その行動の裏には完璧を目指す自分の思い対してそれを人に理解・実行してもらえるような伝えるスキルが追いつかず、うまく伝えられない、また「人に頼って迷惑をかけたくない(嫌な思いをさせたくない)」という思いがあったように思います。

自分に能力があってもなくても、自分1人がやれる事には限りがあります。それに全てに秀でている人なんていないはず。それぞれに得意なものやできる事は少しづつ違います。だからこそ、自分1人ではなく何人もの能力や考えが集まればできる事は限りなく広がっていくと思います。
頑張り屋・完璧主義を卒業するという事は、“頑張らない”・“完璧じゃない”自分で人生に立ち向かっていくということ。足らない所があるからこそ、誰かと何かに立ち向かって何かを成し遂げていく楽しさも感じることができるのだと思います。

具体的には、自分がやるには困難な事・状況である時には迷わず「〜を手伝ってもらってもいいですか?」「〜するのをお願いできたら嬉しいです」と周りの人に積極的に伝えるようにしました。
Action④のありのままの自分を伝えられるような言葉(私は〇〇が苦手なので、またはこんな所があるので、)を付けて伝えると、相手の方もなぜそれをお願いされているのか理解しやすく、より伝わりやすいと感じました。
そして最後には必ず「ありがとう」と感謝を伝える事も忘れないように意識していました。

もし「相手も大変なのに、お願いするのは気が引ける」と思った時は、相手が困っている事・してもらったら喜ぶ事の中で、自分の得意なことできる事を見つけて「〜しましょうか?」と自分がお願いしたい事を伝える際に提案をしてみると、相手も喜んでくれて自分も気後れせず頼ることができると思います。

もちろん考え方・物事の進め方は人それぞれなので、100%自分の思った通りにはならない事も多々あると思いますが、それに関わる人全員が損をしない・嫌な気持ちにならない結果となればそれで十分ではないかなと思います。

人は誰か・何かの役に立てていると感じると嬉しくなるもの。自分が困っている事を周りの人に頼ってしてくれた事に対して感謝を伝えることは、その人自身が持つ価値を認めてあげる・素敵な所を輝かせる行動だと思います。

周りの人それぞれの良さを活かして頼ったり一緒に何かをしていく事は、相手の素敵な所を引き出して相手も自分もありのままで心地良くいられる関係を築いていく事に繋がっていくと思います。



今回は、わたしが『頑張り屋』『完璧主義』を卒業するために繰り返し頭で考えていたそして実際に行動したことを5つご紹介しました。


Action①〜③は比較的自分の内側に対しての Action④〜⑤はそれに加えて周りの人に対してアプローチしていく行動となります。

まずは、日常生活の何気ないシーンや自分の内面に向けて5つのアクションをやり始めてみると気負わずできるかと思います。

ですがAction①→②→③という順序でしなければいけないという事はなく、その時に自分ができそうな事を少しづつやってみてください。

わたし自身行動する前はとても不安でしたが、少しづつ行動を重ねていくうちにそんな不安と「こうしなきゃ」と自分を縛っていたものが消えて、心がとっても軽くなりました。

前回の記事では『頑張り屋』だったわたしが『頑張る』を手放したら起こった変化につて、「『頑張る』をやめてみたらこんな良いことがあったよ」とわたし自身が経験して感じた事を簡単にまとめてあるので、よかったらそちらもご覧ください。

『頑張らない』『完璧を目指さなくなった』自分のプラスなイメージが少し想像しやすくなるかと思います。

頑張り屋で完璧主義だったからこそ、それを維持し続ける辛さしんどさがどんなものか人一倍分かるつもりです。
だからこそ、今そう思っている方の辛さしんどさを少しでもなくすお手伝いができればと思い、今回はわたしの実際に行動してみたことをまとめて記事にしてみました。 

この記事が、何かを考えたり行動をするきっかけとなれば嬉しいです🌱

ここまで読んでくださりありがとうございました。
今日も良い日になりますように☀︎

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