頑張り屋で完璧主義だったわたしが、『頑張る』を手放したら起こったこと。
何かを頑張るというのはとても素敵な事ではあるのですが、
『頑張り屋』という肩書きのようなものを背負ってしまって、しんどい思いをした事がある方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
以前のわたしは、自他ともに認める『頑張り屋』でした。
『頑張り屋』であることが、わたし“らしさ”だとずっと思っていました。学生生活も、社会人になってからもそれが良いものであると信じ切って日々を進んできました。
しかし、頑張り続けて自分が壊れた時に、『頑張り屋』であり続けるために自分自身を蔑ろに扱っていたことに気づき、『頑張り屋』をやめることを決心しました。
そんな決心をしたわたしですが、
「自分から“頑張る”事を取ったら、何もなくなるんじゃないか?」という不安がずっと頭の中にありました。
でも、実際に『頑張る』事を1つづつ少なくしていってもその不安が現実になる事はなく、全く別の結果がわたしの元にやってきました。
今回は、そんな“頑張り屋で完璧主義だった”わたしが『頑張る』を手放したら起こったことについてお話しします。
①自分も他人も、寛容になれる。
『頑張る』をやめると、“無理して頑張る”ことでカバーしてきた不十分な自分と向き合うことになります。
ケアレスミスの多い自分。タイムマネジメントが苦手な自分。
そんな自分でも、周りの人の力添えや不十分ながら自分の持つスキルがあれば、
完璧とはいかなくても合格点をあげられるような結果は実際に出せるものだと気づきました。
そして、自分に「頑張らなくて、ありのままでいいよ」と思うようにすると、
自然と周りの人にも同じ事を思えるようになり、足らない部分があっても支障がない程度なら「まぁ、いっか。」と軽く流せるようになりました。
以前のわたしは、頑張っていない状態の自分や他人の行動に敏感で、その状況に対する度に「もっとこうできるんじゃない?」とイライラしたり、都度気にしてしまっていました。
なぜそう感じていたかと今振り返ると、『頑張り屋』の自分は、その時の自分の状態を省みずただただ無理をして頑張っていて、
“辛いのにここまで頑張っている自分”がいるからこそ、“頑張れていない”自分や他人に厳しい目を持ってしまっていたのだと思います。
『頑張る』を手放すことで、“頑張っているかどうか”という視点から離れ、自分やその人のありのままを見て受け入れる力を身につけられたような気がします。
②感情の起伏がゆるやかになり、穏やかな気持ちでいられる時間が長くなる
自分や他人の行動に寛容になり受け入れることができるようになると、それまで些細なことで目についてイライラしたり嫌な気持ちになっていた事が気にならなくなり、激しく揺れていた感情の波も次第に穏やかになっていきました。
たぶん、無理して『頑張る』事でささくれ立っていた心が少しづつ治っていったのだと思います。
自分や他人に対してイライラした気持ちを持つのは、思ってる以上に自分の心への負担が大きいもの。
イライラしているその瞬間だけではなくて、その気持ちが収まった後にも「なんであんな所でイライラしちゃったんだろう」と後悔の気持ちが出てきて、1つの事で2度も嫌な思いをすることになります。
『頑張る』を手放すことで、そんなイライラする時間が少しづつ減っていき、穏やかな気持ちで過ごせる時間が少しづつ増えてきたように思います。
③余計な力が抜けて、リラックスした状態で物事に取り組めるようになる
「頑張らない」と決めて物事に取り組むと、「ちゃんとした結果を出さなくちゃ」とか「頑張らなきゃ」という考えに縛られている時によく感じていた緊張で変に力が入ってしまうという事が少なくなりました。
緊張で余計な力が入ってしまっていると普段の自分の良いところが出せず、不自然になってしまいがちです。
「頑張らない自分で大丈夫。ありのままの自分で大丈夫。」と思えるようになると、緊張が和らぎ、リラックスした状態の等身大の自分で物事に取り組む事ができて、緊張して空回りしていた時よりもずっと良い結果を出す事ができる時もありました。
スポーツ界などでよく使われる「ゾーンに入る」という言葉ですが、
具体的には「適度な緊張状態とリラックス状態が適切なバランスを維持できていて、高い集中力を保っている(“今”に完全に集中している)状態」なのだそうです。
「シュートを入れる瞬間全てがスローモーションに見えた」「不思議と相手の行動や思考が手に取るようにわかった」そう口にする活躍されているスポーツ選手の方々が結果を出し続けられるのは、“今、この瞬間”に焦点を定め続ける高い集中力を持ち合わせているからなのでしょう。
以前のわたしは『頑張らないと結果は出せない』と思っていました。
でも、それは少し違うことに気づきました。
「頑張らなきゃ」と思って何かに取り組んでいた時には、『頑張る・頑張ってない』『できた・できてない』という基準でものを見てしまっていて、 もちろん集中しているのだけれど、「ここをもっと上手くできるようにしなきゃ」とか、「わー!ちゃんとできなかった」とか雑念のようなものの方が頭の中を多く占めていたような気がします。
結果を出すのに本当に必要なのは、『頑張る』事というよりも、「今に最大限集中する」ことだと。
『頑張る』を手放すことで、余計な緊張と不要な雑念が消えて目の前がクリアになり“今”にフォーカスしやすくなったように思います。
④頑張らなくてもいい状況、シチュエーションがやってくるようになる。
「なぜか大変な仕事ばかり自分の所に来る」「いつも頑張ってしんどい思いをして何かをする羽目になる」「なんでこんなに頑張らないといけないんだろう」
『頑張り屋』のわたしは「頑張らなきゃいけない状況」が身の回りに起こると、よくそんな風に考えていました。
『頑張る』を少しづつ手放すにつれ、それはきっと、わたし自身が「頑張らないといけない状況」を作り、そこに自分を追い込んでいっていたのだと気づきました。
自分が『頑張る』状態を他人に見せ続ける事は、「この人はこういう人なんだ。」とその人に認識される状況を作り続けることに繋がっているからです。
もちろん「頑張らない」「無理をしない」事で、誰かの期待に応えられなかったり人によっては離れていく事もあるかと思いますが、
無理をしない・頑張らないありのままの自分でも、大体の人は関係が悪くなる事はなくありのままの自分の足りていない所があったりするのは、その人も承知の上で「じゃあこうしていこうか」と良い着地点を見つけ心地よく前向きに物事が進めていける事を経験しました。
『頑張る』を手放す事で最後にやってくるのは頑張らなくてもいい状況“ありのままのあ自分らしく乗り越えていける状況”なのだと実感しました。
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ここまで『頑張る』を手放してわたしに起こったことをお話しさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?
余談になるのですが、『頑張る』を手放す過程で、親友数人に「『頑張る』のをやめようと思う」と伝えた時も、それぞれが温かい心と言葉でわたしを受け止めてくれました。
完璧じゃなくても、誰でもない自分を良いと思ってくれる人はちゃんといてくれると知りました。
ここまでこの記事を読んでくださっているあなたにどんな欠点や足りない所があったとしても、そんなあなたが良いと思ってくれる人は絶対にいるとわたしは思っています。
だから、もう無理して『頑張る』あなたじゃなくて大丈夫です。
この記事が「無理して『頑張る』のやめてみようかな」と思えるきっかけや糸口となれば嬉しいです。
次回では、わたしが『頑張る』を手放すために実際に行動したことをご紹介できたらと思います。
今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今日も良い1日になりますように☀️
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