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言葉とともに変わる色

Приветプリヴィェト ☺︎ こんにちは
先日、スピーキング用のテキストから、こんな文章を見つけました。

Этот синий кит имеет длину 30 метров и весит 150 тонн.
(このシロナガスクジラは体長が30メートル、体重が150トンです。)

口が覚えるロシア語 スピーキング体得トレーニング

え?クジラの色が変わるの??
衝撃でした。日本語では白長須鯨ですが、ロシア語だとсиний китスィーニー キット(青いクジラ)になるのです。
では、実際の色はどうなのでしょうか。

体色は濃灰青色で、淡いまだら模様がある。胸びれはとがっており、裏側は白い。ヒゲ板(0.9m以下)は濃黒色で、剛毛は荒く、各側270-400枚。

国立科学博物館

体の色が濃い灰青色なら、なぜ日本では白長須鯨と呼ばれているのでしょうか。

お腹側には下あごからおへそにかけてうねがあります。体色は灰青色で淡い色の斑点があります。
畝は畝須うねすとも呼ばれ、この部分が長いことからナガスクジラの名前がつきました。
さらに水面に出てくるときに地上から白く見えることからシロナガスクジラと呼ばれています。

anicom you

は〜…なるほど。
ロシア語では個体の全体的な色合いが、
日本語では水面に出てきたときの色合いが、
それぞれ名前の由来になっているのですね。

ちなみに、調べていく中でナガスクジラという生物がいることも分かりました。
ロシア語ではなんとфинвалフィンヴァル…全然ちがう。
このように、一つの単語からさまざまな疑問を追求していくと、おもしろい発見がたくさんあります。

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