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Magnolia Tour 2024

大阪梅田にある 「JAZZ ON TOP」 で行われた「Magnolia」のライブにいってきました。このユニットのライブは今回で2度目です。前回2023年9月に神戸100BANホールでのライブが非常に良かったので再びやってきました。

ヴィブラフォン:山本玲子
ピアノ:柳原由佳
パーカッション:相川瞳

全ての演奏がオリジナル曲で、何となく季節や色をテーマにしたものが多い感じです。いずれの曲も演奏も「Magnolia」というユニットの世界観を表現するために、丁寧に仕立てらていると感じます。

前回のライブではパーカッションがやや脇役的な存在で、少し物足りない感じがしたのですが、今回は弾けるようなインパクトのある演奏で、トリオとしてのバランスがとても良くなったと感じました。ピアノとビブラフォンのキラキラした音の粒が拡散し過ぎないように、「Magnolia」の音楽が薄まらないようようにしっかりと、サウンドを束ねる役目をしていたと思います。

ライブ2曲目に私の大好きな曲「Aerial Traverse」が演奏されたのですが、パーカッションのイントロで始まり、そしてピアノが静かにテーマを演奏し、サビの部分からそっとビブラフォン入っ来るというアレンジでした。後半ダイナミックでスピード感のあるこの曲を静かに、そして熱く盛り上げていたと思います。アイデアに富んだ玲子さんのソロも良かったです。

ライブのラストは柳原由佳 作曲の「La vos del viento」でした。この曲は「Magnolia」の代表曲と言っても良いでしょう。素晴らしい曲です。玲子さんと瞳さんのパルマ(手拍子)で始まる導入部は、スパニッシュで情熱と悲哀を感じさせるものでした。由香さんの力強くて流れるようなピアノの演奏も、この美しくて切なくて、雄大な曲の魅力を余すことなく伝えていたと思います。

アンコールは相川瞳 作曲の「絶滅へのコラール」でした…。ん?会場でこの曲のタイトルを聞いた時は、意味がよく分からなかったのですが(今も分からないのですが)曲自体は、美しくて懐かしい感じの曲で、ある意味日本的な静けさを感じました。

まぁ、ちょっと褒めすぎた気もしますが、前回同様クールで熱い演奏でした。「Magnolia」の世界観は熟成されて厚みが増したと思います。

次回も楽しみにしています。