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じいさん#2 血圧測定

じいさんはいつも夕方になると自宅で血圧を測る。じいさんは腕にテープを巻いて血圧計のスイッチを押すと、

「静かに。」

と深刻な感じで孫の僕たちに呼びかけてきて、隣の台所でお菓子を食べながら賑やかだった僕たちは会話をやめる。

なぜ静かにするのか、血圧の数字が何を意味するのかわからなかったけど、独特の緊張感があった。
僕はもし変な数字が出たら、その瞬間じいさんは死ぬかもしれないとか思いながら、結果発表を待った。

測定が終わるとじいさんは丁寧に機械をしまいながら、

「異常なし!」

とわざと隊長のような感じで言って、僕たちは毎回本気で安心して、平和が訪れた世界でまたお菓子を食べる。

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