人と話す事の楽しさ

2回目の投稿になります。まくらです

最近、人と話す事が楽しい、というか嬉しいな、と思うようになってきました

自分はADHDを抱えており、人との距離を測る事がメチャクチャ苦手で
その上自分自身がかなりだらしなかった時期も長く
思春期あたりから周囲から腫物扱いされていたり、いじめっこや不良のターゲットにされたり、オタク系のコミュニティですら皆が不満に思っているからとグループを追放される、といった事が多々ありました
恋愛も何度かはしましたが一年と持った事もありません
仕事においても上司や教育係の怒りを買いやすいタイプでもあります

なので、そんな自分に対しても対等に接してくれる、長所や個性を認めてくれるようなごく僅かな友人を除いて人とのコミュニケーションをとる事に長年拒否感がありました

一時期、ネットゲームにハマっていた時期があり、その時はアバターのセンスやゲーム的な技術で評価される事があり、それなりにフレンドが増えて、インフルエンサーとまではいかないまでも同じサーバーのプレイヤーから何度か見たことありますと名前を覚えてもらえた程度には人気者になっていた時期もありましたが、これは恐らくゲームのアバターというフィルターが自身の外的なだらしなさを誤魔化せていたのと、ゲーム内のチャットやゲームに付属するSNSのシステムが実際の会話に付随する顔色や態度といったアナログな印象を顔文字やエモートで誤魔化せる分ハードルが低かったから、と自分では分析しています

とまあ過去の話はこの辺にしておくとして
うつにより精神病棟に入院した経験から、自分を見つめなおす時間が出来ました
病院側の規約もある為どういう生活をしていたか等の詳細な話は出来ませんが、デジタルデトックスをして、看護師さんや先生に悩みを打ち明けたり、境遇は違えどそれぞれ悩みを抱えた他の患者さんと話したりするうちになんとなく会話が出来る事のありがたみがわかってきた感じがありました

そして退院後、社会復帰のプログラムを受けるようになり、徐々に自然な会話が出来るようになっていきました
多分、うつの症状が収まっていき、一連の経験を得た事で少しずつ表情や雰囲気なども緩やかになっていたのかも知れません

最近、畑仕事をしていた際にそこが道の駅に近かった事もあり、たまたま通りかかった老夫婦から声をかけられる事がありました
「この辺りでは何を育てているんですか、スーパー等に出荷される物なんですか」といった話題で、その程度の話ならただ作業の手伝いをしているだけの素人の自分にも答えられる事だったので二言三言の会話をしましたが、なんだかとても心が弾みました

また、最近ゲームセンターに行ってゲームをちょっとする事があるのですがそこでも声をかけられる事がありました
その店自体は賑わっているお店なのですが自分のプレイしているゲームに関しては程々に遊んでいる人が少なく、そのお店をホームにしていて自分と同じ時間帯で遊ぶような人は数人いるかな、といった感じ
ぶっちゃけそのゲームもプレイヤー全体のレベルが成熟しており若いプレイヤーは飲み込みも早く、自分なんか彼らに比べればミジンコみたいな存在で、待っている間も早くこのオッサン終わんねーかなと内心思いながらスマホをいじっているんだろうな、と思ってました
しかしある時、何気ないタイミングで声をかけられました
「今日なんか混んでますねー」と。天気の話題でもするかのようなテンションで。自分より明らかに若くて上手いプレイヤーから
これが自分が女の子だったら多分下心で声をかけてくる輩なんですけど別にそんなでもなく
実際その日はゴールデンウィークだったので観光ついでの遠征かな?という感じのグループがいたので混んでいたのですが、その分待っている時間で彼と他愛ない話をしていました
具体的にゲームの細かい話とかしたわけでもなく、自分復帰勢なんでわからん事だらけですよーとか、そんなレベルの話

かつてのゲームセンターは交流用のノートが備え付けられていて、そこにイラストを描いたり、達成出来た事を書いたり、対戦してくれる人を募集していたり、ただ今日も来ましたって挨拶だけ書いたりという文化がありましたが、大手チェーン以外のゲームセンターが続々閉店した事によりそういう文化もなくなっていました
なので令和のこの時代に顔を知ってる程度のプレイヤー同士が待っている間に何気ない一言二言を言う、というのがとても暖かく感じました

それでもやはり得意不得意というものはあり、苦手なコミュニケーションの場面というのは存在します
自分は複数人だといつ話を自分のターンに持っていっていいのかに困るというのが悩みです
前述したようにネットでのチャットや掲示板などはある程度好きなタイミングで話を投げて興味がある人は勝手にレスポンスをしてくれるだろうという無責任さがありますが現実はそうもいきません。相手の話を遮らないように、かつ自分の言いたい事の鮮度が失われないうちに発言しないといけない。これがなかなか難しい事に思っています

なので今回は自分がコミュ障を克服したぞ!なんて話ではなく、ちょっとステップアップ出来ていた事が喜びだったという、そんなお話でした


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