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Street snap photo session Vol.6 ニシモト マサカズ

僕のリスペクトしている写真家と街撮りを一緒にして note に纏める企画の第六弾です。このシリーズのバックナンバーは以下の マガジンで見ることが出来ます。

さて、この Street snap photo session のルールは以下の通りです。

1.二人でストリートスナップ
2.ロケ地は相手の写真家さんが選択
3.セッション時間は二時間以上
4.お互いを撮影した写真含めたそれぞれ五枚以上の写真を後で共有
5.その写真含めて松永が note に総括

Vol.6 は 私が代表を務める Monochrome Photography で2021年に年間二位に輝いた ニシモト マサカズ氏 です。現在は Monochrome Photographyで一緒に管理人を務めてくださってます。ニシモトさんが二位に輝いた時の記事は下記から御覧ください。

ニシモトさんは色んな意味で僕のストリートスナップの同志ですので、今回のセッションは満を持しての登場となります。ニシモトさんに「ニシモトさんにとって写真とは?」とお聞きすると、「人生の中で一番、真剣になれるもの」とのことでした。そこは僕も全く同感です。

photo by ニシモト マサカズ

過去のニシモトさんのストリートスナップで僕が一枚上げるすれば、この写真です。男の子がローラースルーゴーゴー(死語?)で走って来ています。男の子の前方を伺うような表情が良いですよね。また、ローラースルーゴーゴーがぶれているので動きを感じられます。そして、後ろから走ってくる友達もきっちりと構図に収まっており完璧です。ニシモトさんはこの時、後方からの音に反応して、振り向きざまにノーファインダーで撮影したそうです。素晴らしい!

今回の session でニシモトさんが指定したエリアは二人が良く撮影する鶴橋でした。JR鶴橋駅改札出口で待ち合わせをして、Street snap photo session を十月土曜日の午前10時位から開始しました。この日のニシモトさんのカメラは 僕と同じRICOH GRⅢ  (28mm)でした。基本的に二人で一緒に群れて撮影をしました(笑) ストリートスナップは特に人物を中心に撮る場合は、同じカメラと画角で一緒に歩いていても2,3秒違うだけで全く違う写真になることが改めて実感出来た session でした。

では、二人の写真を御覧ください。

photo by ニシモト マサカズ

路地で猫がカメラを持った人間に遭遇した緊張感が伝わってきますね。左側の自転車・右側の看板・前方の蓋やヒビの入ったコンクリートが良い脇役になってくれています。この辺りの卒のない捉え方は流石にストリートスナップに熟練しているニシモトさんのスキルを感じさせます。僕も撮ろうとしましたが、既に猫は逃げた後でした(汗)


photo by 松永 亨

対抗するために同じく動物に出遭って撮影した写真を続けます。この写真は鳩が飛ぶのを感じて、急いで空を見上げて撮影しました。良かった点は電線で囲われた三角形の中央に鳩を捉えることが出来たこと、そして、鳩の上空が白い雲になっているので、鳩がアンダーで潰れずに済んだことだと思い選びました。ちなみに咄嗟の撮影なので計算なんか出来る訳もなくたまたまです(汗)


photo by ニシモト マサカズ

鶴橋は独特な街で東京でも同じような街は見当たりません。そういう昭和の匂いを感じる鶴橋では、いつも干物を売っているおばさんがいらっしゃいます。この写真の優れていると点は背が高いニシモトさんだからこそかもしれませんが、かなり上方からのアングルで撮影していることにより、干物やその真ん中に陣取る蚊取り線香、そして上方の電球の傘と後方の扇風機というアイテムが分りやすく描写されているところだと思います。


photo by 松永 亨

そんな濃厚な昭和の匂いが残っている鶴橋ですが、そんな鶴橋も少しずつ変わってきています。この日もいくつか改装されている場所があり、二人で残念だと話していました。この写真はそんな鶴橋の中で残しておきたい光景として上方の看板と時計に魚屋さんを入れて撮影しました。10年後には無くなってる予感がします。


photo by ニシモト マサカズ

これも鶴橋らしい光景ですね。この細いアーケードに四角い看板が二つ毎に連なっているのが鶴橋の名物です。この看板の並びが前方から奥への視線誘導を意識したラインになっています。我々人間はラインが存在すると、自然とそのラインの行先を追ってしまう習性があるので、このようなリーディングラインがあると写真の隅々まで目を通してもらうことができますね。


photo by 松永 亨

視線誘導の構図で対抗するとこの写真になります。両脇に商店が並ぶ細い道をお父さんと手を繋いだ少女が歩いてくる光景です。先程のニシモトさん作品はラインによる視線誘導でしたが、こちらの写真は明暗による視線誘導です。人間の目は暗いところから明るいところへと自然に視線を動かす習性があります。それを利用して、構図の中に明暗差を作ることで、写真を見る人の視線を見せたい被写体に誘導することが可能になります。写真において、主題が明確であるということは大切なことであります。はい。


photo by ニシモト マサカズ

今回のニシモトさんの作品の中で一番好きのがこれです。左端のおばあちゃんが凄くフォトジェニックです。おばあちゃんの周りに人がいないのも良いですし、背景の並んだ文字と横構図によって右奥の人々の奥行きで余韻を残しています。何か2024年に撮影した写真に見えませんね(笑)


photo by 松永 亨

民家の軒先で見かけた光景です。上方から電球、植物、白い管、人形、葉っぱ、450円と色々モノが置いてあるのですが、不思議な調和を感じました。
一週間後にはその調和も崩れているかもしれせんので、
「あの日 あの時 あの場所で君に会えなかったら 僕らは いつまでも 見知らぬ二人のまま」 と運命を感じてシャッターを押した一枚です。


photo by ニシモト マサカズ

恒例のお互いのポートレートです。ニシモトワールドに入った僕です(笑)

photo by 松永 亨

松永ワールドに入ったニシモトさんです。右奥の金太郎さんで二人で昼食を食べた後の写真です。僕は豆腐チゲスープ定食、ニシモトさんは冷麺定食を食べましたとさ。ここの生ビールは319円とリーズナブルです!

ということで、6回目の Street snap photo sessionは終了です。
ニシモトさん、ありがとうございました。

では、また。


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