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写真展「冬景」総括 尾道

2021年3月17日~21日 ビーツ

阿波座から今里へ移ってただけでなく、名前もビーツギャラリーからビーツへ変わった新生ビーツでの初めて参加した展示は 冬景 となりました。
冬景 とは冬の旅をテーマにしたグループ展です。

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僕は2020年の年末に 尾道 へ旅をしました。僕らの世代だと尾道と言えば、大林宣彦監督の映画作品「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の尾道三部作を思い浮かべます。昔から映像で知っていた尾道でしたが、実は初訪問でした。
今回の冬景には15人の展示者がいましたが、15人の冬の旅の目的地は以下のようになっています。

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2020年の年末の尾道はC0VID-19の影響で観光客も少なく、商店街もクローズしている店が多く、とても寂しい町並みでした。尾道三部作の中では切ない「さびしんぼう」の雰囲気が近かったですが、約35年前に公開された「さびしんぼう」で観た尾道の町並みと比べると活気は皆無で更に寂しく感じました。
「さびしんぼう」ではショパンの別れの曲がテーマ曲として使われていますし、C0VID-19の影響でただでさえ人の少ない閉まった店の多い町並みにいるととても寂しい気持ちになったのは必然だったのかもしれません。

実は僕はこの旅の期間に或ることでとても悩んでいました。
しかし、結局、僕はその悩みに対して思考停止をしてしまい、ただただ、その悩みの前で立ち尽くすのみでした。大きな波に対し、身を沈め、海の荒れが収まるのを身を潜めて待っているかのように。

肌寒いけど、湿気のないカラリとした冬の晴天の中で寂しさをひた隠すように尾道の街を歩き周って撮影した中の10枚を展示しました。その僕のやるせない寂しさが冬の尾道の街の雰囲気とともに伝われば幸いです。

冬景(尾道)

その中から数枚ピックアップします。

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尾道といえば「坂」

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尾道と言えば「海」

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尾道と言えば「猫」

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この女の子はこの note のカバー写真のように弟さん?とサッカーをしていました。時々、それるサッカーボールを取ってあげたりして、仲良くなって撮影させてもらった一枚です。
全体的に少し暗い印象なので、真ん中に少女の笑顔を配置することで、救いを求めました。

最後にいつものように配信がありましたので、貼っておきます。

どんな経緯であれ、尾道の写真をこのように展示出来たことは僕にとって良かったことだと思います。一生、忘れられない旅であり、展示になりました。

では、また。

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