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Airbnbのすゝめ

「暮らすように旅したい」
ヨーロッパ旅の中で、わたしが一番こだわったところは、きっと『宿』だろう。せっかくなら、ヨーロッパの人々の生活を覗き見したい。すこしでもヨーロッパで暮らしてるぞ、感を味わいたい。

そこで私は、Airbnbとbooking.を駆使して、「泊まりたい!」と思う宿を片っ端から予約しまくった。(2ヶ月半分だよ?いま考えたらすごい労力)ただでさえ物価の高いヨーロッパ。毎日個室なんて取ってたら莫大な金額になる。

そこで、1〜2泊しかしない場所ではbooking.でドミトリーを、ちょっと眺めに滞在するところでは、Airbnbで個室(素敵なオーナーさんのお家)を予約した。泊まりたい宿を取っているだけで、旅が倍、いや3倍くらいワクワクする。宿探しの時間も最高に楽しい。「泊まる場所」は旅の要。

実際に泊まってみて、Airbnbでの宿泊がほんとうにどこも最高だったので、ちょっと紹介したい。

オランダ/ユトレヒト

彼女のセンスはどこからくるんか(Juliaの家)

Juliaの家は、オランダのユトレヒトにある。ミッフィーの作者が暮らした街。駅からトボトボ歩くこと20分。住宅街のなかに彼女の家はある。ピンポンを鳴らすと、中からスラッとした高身長金髪オランダ美女が出てきた。

美女が家の中を案内してくれる。1階がリビング・ダイニング・キッチン。2階にわたしが泊まる部屋と、juliaの部屋。わたしが泊まる部屋はピンクと白のかわいらしい部屋だった。キュートすぎる。(いい意味)

部屋の小窓から外をみる。お隣さんのキッチンが見えて、なんだかそれもいい。ご近所と家がぜんぶくっついている。どういう造り?

Juliaは朝食もつくってくれる。これがもう本当に最高!ダイニングも、彼女がdiyをいろいろ施してセンス〜〜ってなるお部屋。丸いテーブルの上がもう天国。ごはん食べてると、黒ねこちゃんが寄ってくる。そんなときもJuliaは隣のリビングで脚立にのぼって何やらdiyをしている。とにもかくにも、彼女がつくる朝食を家は最高だった。

フランス/パリ

永遠の憧れパリのアパルトマン(Veroniquの家)

「パリのアパルトマン」ってなんかもう響きからして心惹かれません?アパルトマンて。ちかくのマーケットで、フランスパンとかフルーツとか買って、アパルトマンのキッチンで調理して食べる。パリでそれをするのが夢だったんですよ。ずっと。

パリのマレ地区のちかくにある、Veroniquのアパルトマン。ここは、Airbnbで家の写真をみた瞬間から絶対泊まりたい!と思ってたの。ここの部屋のテラスでパリの街並みと夕焼け眺めながら、夕食食べれたら最高だろうなぁって。

実現。外の時計台が工事中なのがすこし残念だったけれども。ここから見る朝焼けとか夕焼けが本当に綺麗で。パリってなんであんなに朝焼けとか夕焼けがきれいなんだろう。白い建物にうつる太陽の光の綺麗さたるや。そしてつくづく思うのがパリの人たちって狭いテラスでも空間をうまく使うのが上手。暮らしを楽しんでる感がすごい。結果、パリのアパルトマンは大正解でした。オススメ。

(こんな素敵な場所でひとりでディナーは寂しかったから、オランダで買ったミッフィーのぬいぐるみを反対側の席に座らせて一緒に食べたよ。)

イタリア/ヴェネツィア

おもてなし天才ご夫婦(Mattiaの家)

どうでもいいけど、ヴェネツィアってベネチアなのかヴェネチアなのかヴェネツィアなのか、表記の仕方すんごい迷う。わたしはヴェネツィア派。
ヴェネツィアの郊外にある、Mattiaご夫婦の家。こどもがみんな巣立っていったから、Airbnbをはじめたそう。このご夫婦がほんとうにおもてなし上手で、チャーミング。

毎朝「カプチーノどう?」っていつも熱々のカプチーノを淹れてくれる。ふっわふわのフォームミルクのカプチーノ。これがほんとうに美味しい。イタリアでは朝はカプチーノが定番らしい。自転車を貸してくれて、ちかくのレストランに行ったりもした。

二日目の朝に、食卓におしゃぶり梅昆布が並んでたからびっくりした。前泊まっていった日本人の子が置いていったらしい。「食べて食べて〜!」と一袋くれた。(ちょっと食べてみたけど苦手だったらしい)日本の味が恋しかったから本当に美味しかったなぁ、おしゃぶり梅こんぶ。(大切に大切にちょっとずつ何日もかけて食べた)(最後の1本のときほんと悲しかった)

ヴェネツィアまで自転車とバスですこし距離があるけど、チャーミングなご夫婦のおもてなしを受けれるなら、次もまた絶対この家に泊まりたい。

フィンランド/ヘルシンキ

毎朝チーズケーキを頬張る朝(Aniのアパート)

ヘルシンキではのんびり過ごしたくてたっぷり一週間滞在。選んだのは、テラスが素敵なAniのアパート。このテラスにわたしは滞在中何時間いたことでょう。フィンランドの夏は日没が遅くて遅くて、この写真も23時くらいの景色。

綺麗だなぁ〜〜!毎日うっとりして眺めてましたよ、そして空がまだ明るいまま就寝。変な感じ。さすが北欧。Aniの家にもフィンランド名物のサウナがついていて、これがもう最高の癒し効果。

そして毎朝このテラスで、Aniの作ってくれたチーズケーキとマリメッコのマグカップに淹れてくれたコーヒーを楽しむ。なんて贅沢。Aniの作ったこのチーズケーキが本当に美味しくて!お世辞抜きで人生で食べたチーズケーキの中でも最高峰に美味しくて!一週間の滞在中、わたしの朝食は毎日チーズケーキでした。最終日には、Aniにチーズケーキのレシピも教えてもらって大満足。

とにかく、Aniは金髪ボブのスタイルの良い素敵なマダムで優しくて、長い長い2ヶ月半のこの旅の最後がAniの家で幸せだったなぁ。


やっぱり「宿」って旅の醍醐味ではないかと思う。
もちろん高級な旅館もリゾートホテルもビジネスホテルも良いけれど、やっぱり私は「その土地の暮らしぶり」を知れる宿に泊まりたい。その地域の人たちの暮らしをみてみたい。うんうん、この生活感、大好き。そんな「人の暮らしを覗いてみたい願望」がある人には、Airbnbはもってこいなんじゃないかと思う。



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