岩政選手の正解論に(サッカー以外でも)大賛成

ワールドカップ終わってしまいましたね。ロシア大会は個人的に予想していたより、日本代表的にも、全体的にもずっと面白い大会でした。

今回は個人的に下記記事に出て来る様なツイッター上の有識者をフォローしていたおかげで面白さ倍増でしたが、そんな中で元日本代表の岩政選手のツイッターも知的で参考になりました。

ワールドカップの余韻に浸りつつそれらのツイッターを眺めていたのですが、岩政選手が下記の様な一連のツイートをしていました。

確かに協会や日本代表が示した方針に現場が振り回されてしまうと言う話はワールドカップ中に勉強していた中で見かけました(例えば日本代表が「パスをつなぐ」となれば猫も杓子もパスをつなぐ事を目指すけど、それが「縦に速く」に変わると猫も杓子も縦に速くを目指してしまうイメージだと思う)。

このツイートを読んで自分ははっとしたのですが、これが常々自分が日本の教育や社会全般の問題だと思っている事と同じだったからです。

案の定、ビジネス等の一般社会でも同じ事が言えますとの引用も多かったです。

自分が思うに、日本人は暗記型の学校教育を通して「正解」は既にある物だと思い込んでしまうので、「正解」が与えられる事を求め、それっぽい物が与えられたらそれを盲目的に信じてしまうのではないかと思います(むしろそれにきめ細かく従う事が優秀さだとされてしまっているけど、実際は「正解」を生み出せる人が優秀なのだと思う)。

これは学校教育が終わった後にも言えて、具体的な例で言うとバズワードに振り回され過ぎな現象が当てはまると思います。

企業や社会人も、常に「正解」が与えられる事を求めていて、ひとたびそれっぽい物が与えられればそれを盲信してしまいます。例えば昨今では「ブロックチェーン」とか「AI」がこれに当たると思います。特に、日本は今の勝負の旗色が悪くなるとすぐに「次」を求めてしまいがちだと思います。ソフトウェアやインターネットで勝てそうにないので、「次」としてこれらに飛び付いている様に見えます(実際ブロックチェーンは「インターネット以来の発明」等と呼ばれたりしています)。

でも人類は他の誰かから「正解」を与えられて発展してきたのではなくて、自分達で必要に応じて「正解」を科学的な手法で生み出したから発展してきたのだと思います。日本も自分達で必要に応じて論理的に考えて「正解」を生み出しいく必要がある(そもそも自ら解を作っていないから後塵を拝しているのだと思う)。

100年前にベルツ博士も指摘しています。

「日本人は西欧の学問の成り立ちと本質について大いに誤解しているように思える。日本人は学問を、年間に一定量の仕事をこなし、簡単によそへ運んで稼動させることのできる機械の様に考えている。しかし、それはまちがいである。ヨーロッパの学問世界は機械ではなく、ひとつの有機体でありあらゆる有機体と同じく、花を咲かせるためには一定の気候、一定の風土を必要とするのだ。」

サッカーにおいても、上から言われた事を盲信して振り回されるのではなく、ゼロベースで自ら考えて行く必要があると思います。

岩政選手が言う「うまいやつら」と言うのは、一般社会で言えばイノベーションを起こせる様な人なんだろうと思います。

アクティブラーニングも始まりますし、日本のサッカー界でも一般社会でも岩政選手が言う「うまいやつら」が増えていく事を期待しています。

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