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立ち止まることが苦手だと信じ切っていた訳〜自分と対話する豊かな時間〜


家庭菜園を始めました。

トマト・ナス・おくら・水菜・バジル・大葉・春菊、、、の愛しいベビちゃんたちと共に毎日暮らしています。

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気づいたら15分くらい眺めている。ふと気付く。アリが歩いている。1匹見つけると、あら不思議。今まで見えなかった100匹が急に視界に飛び込んできた。急に飛び込んできたようにみえる。

これ、「Selective Attention」っていうらしい。

最後にYouTubeのリンク載せています。なかなかおもしろいから、興味がある人はぜひ。

この選択的注意とかカクテルパーティ効果とかの心理学的な話がしたいわけじゃなくて、立ち止まって見える景色の話をしようと思う。


“立ち止まること=マイナス。

立ち止まること=成長をやめること。”

だと思ってた。

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私は新卒で協力隊にいった。協力隊に行った後の人生については、特に深く考えないまま、エチオピアで2年過ごした。帰国後は、うん、大学院に行きたい!と思って、勉強した。合格した。(エチオピアから帰国後、進学まで1年ちょい。)

この期間はフリーター。友達はだいたい社会人4年目。かなり昇進してたり、ご栄転したり、してなかったり。そろそろ転職する人もいたり、結婚する人もいたり。ペアレンツになってるお友達もちらほら。


自分だけ時が止まっている気がした。社会人をいまだに経験してない私と、ほんと社会人って嫌になるよって、いいながら、それでもキラキラして働く仲間たち。眩しくて何回か目を閉じた。


自分はまだまだ学生を抜けれてなくて、それなのに気付いたら、また学生になろうとしてて、社会の法則なんてわからなくて、「いいね!夢追いかけてて素敵やん」と応援してくれる言葉を素直に信じようと思っても、「社会に出たらわかるよ」「羨ましいわ」っていう言葉の裏側に潜む「お気楽でいいよね」がしばしば私を灰色の世界に引きずりこもうとした。


今までの人生、常に走り続けてきた私にとって、初めて立ち止まった1年間だった。


▷立ち止まることは、しんどいことだった。

立ち止まることって遅れること。置いてかれたら勝負に負けてしまう。走り続けることが、成長につながり、自分を磨き、人生を豊かにする!と、考えていた私にとって、立ち止まることはかなりもどかしかいことでそして勇気のいることだった。

我先にと、スーパーのバーゲンみたいな、あの光景を横目にじっと体育座りをしてる気分。

けど、体育座りをして気づいたことは他者を振り落としてゲットする 人気商品だけが 世の中の幸福を決めるわけではないということ。


▷走らないことは、素敵なことだった。

立ち止まる日もあっていい。一見タイムロスに見えて、立ち止まることが、走り続けることよりも価値がある場合もある

そして、

努力して意図的に立ち止まることで、見える景色がある。

立ち止まっても、1秒じゃ見えない。5分見てもわからなかったものが、15分見つめることで全く別の気づきを与えてくれたりする。同じものを見てもその日の気分で見え方がちがう。1時間見つめてても飽きが来なくて、ワクワクさせ続けてくれるものがある。

反対に目を背けたくなるようなものもある。見つめなきゃいけないことを、知らなきゃいけない事はただそこになったのに、そんなことはつゆ知らず全力ダッシュで通り過ぎていた。

走り抜けていたときには、考えたこともなかったような、心の奥底に潜む自分自身の言葉に耳を傾けることができた。

エチオピアの経験を、立ち止まったこの1年でようやく咀嚼できた。咀嚼していくうちに変化していく自分と向き合うことができた。

せっかちな自分だと思っていたけど丁寧な暮らしがしたくなったこと。
安いものが大好きだったのに、同じものを買うなら作り手の想いとか作り手の顔が見たいと思えるようになったこと。「もの」ができるまでのストーリーに感動して、その付加価値にお金を払いたいと思えるようになったこと。
使い捨ての10枚の服よりもお気に入りの1枚を持ちたいと思えるようになったこと。
地球市民として、地球について考えるようになったら、あまりに自然が愛おしくて。今まで気づかなかった道端の生きるパワーにたくさん元気をもらったり。
ともだちについて深く深く考えてみたり。
オンラインの時代だと言われても、自分の中で義理人情がどうしても大事で、人が大事だと気付いた。自分の心はいつでも「人の本気の想い」に動かされてきたから、きっと自分の本気の思いも世界を変えることができるかもしれない。

とことんとことん自分と向き合い続ける時間は、ちょっぴり苦くてしんどくて、それなのに、開放的で、心が落ち着いた。

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アリの行列の途中に石を置いて眺めていた小学校からの帰り道を思い出した。田んぼのおっきな水面にデッサンしてるアメンボが好き。蜘蛛の巣を眺めるのが好き。オジギソウに挨拶し続けるのが好き。20分くらいで帰れる距離を1時間以上かけて帰宅してたっけ?

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小学生の時は自分に自由で、自分に素直だったのかもしれない。



この先の人生、また絶対走ると思う。一心不乱に走り続けると思う。そのときは、ふとこのページを思い出しますように。

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カップの下にあるチョコレートを追いかけて、最後にどこにあるか当てるゲーム。3分くらいまでで、終わるからぜひ見てほしい。この記事の布石の回収になる気がする。感じたことがあればコメントで😉

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