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少年隊 今こそ悲願の全米デビューを!

80年代アイドルに係るニュースが発表されました。

「少年隊の2人がジャニーズ退所」

少年隊といえば、80年代の全米デビューへのアクションについて以前記しました。また、その活動の頓挫の理由は「英語」だろうとも。

- アメリカ最大のレコード会社WEAと契約。芸能界をアッと驚かせた少年隊の日本デビューが決まった!日本ではワーナー・パイオニアと契約し、年内にまず日本語盤シングルを発売、来年に英語盤LPを発売する。-
「少年隊 日本デビューから一気にブロードウェイ進出」  shueisha 1985

当時、アメリカのレコード会社は相当な入れ込みようだったみたいです。

- 少年隊を売りだすためにプロジェクトチームを作ったのは、ニューヨークを本拠地とする有力なレコード会社、WEA のアーティガン会長。同社からレコードを出しているアーチストはマドンナ、フランク・シナトラ、プリンス、フィル・コリンズら超一流どころがずらり。少年隊は、いわば、彼らの仲間入りする可能性をみとめられたわけだ。  kobe-np 1986

日本でも話題になり、クイズ番組の問題になるほどでした。

今年、アメリカの大手レコード会社と契約。全世界にレコードが発売されることになりました日本の人気アイドル三人組は?  福留功男アナより出題
第9回アメリカ横断ウルトラクイズ ヨセミテ 日本テレビ 1985年10月

歌番組ではラスベガスからの生中継をしたり米ABCニュースで取材を受けたりと、それはそれは盛り立てていました。

「英語があまり得意ではなかったようですが、彼らの存在はおそらくアメリカの音楽市場にすばらしい影響を与えてくれるでしょう。」
米テレビ局 ABC リポーター   ラスベガス   ザ・ベストテン  1986年3月13日

1986年2月にザ・ベストテンで「明日から3週間、世界発売用LPのレコーディングのためロサンゼルスへ行く」と言っています。「ロスは3回目」とも。同年4月に2曲目の『デカメロン伝説』が1位を取ったばかりのときもニッキはこう語り、意気揚々と渡米していました。

「明日からロスに行ってきます。世界発売のレコード、すごいものを作りますから…」 錦織一清 TBS  ザ・ベストテン   1986年4月10日

あれだけ高らかに宣言した全米デビュー。果たせないままうやむやになってかれこれ35年近く経とうとしています。その間、平成時代が始まり終わりました。

秋頃には念願の世界デビューも現実となりそうだ。そのまなざしは既に世界にもねらいを定めている。  magazine h 1986

このままでは、彼らもジャニーズ事務所も、終われないんじゃないのかな。ジャニーさんも天国で心残りなのでは?

ターゲットはでっかくグラミー賞だぜ エッヘン    少年隊   shueisha  1985

全米デビューの断念、またその理由について、当時公式に発表されなかったようですが(ファンクラブ会報では記されたのかな?)、いろいろな記録や証言から、その一番の理由は先に記したように「英語」でほぼ間違いないと思います。

ー レコーディングのできばえはどう?
東山「完成作品はまだないんだ。ちょこちょこっとアクセント直したり。やっぱ発音むずかしいんだよね。とくにRとLとF。なかなか口が動かなくて…。」    植草「オレなんか、英語自体好きじゃないもーん。英語って話さなきゃおぼえらんないよって言われるんだけど、それがなかなかできないんだよね。」    錦織「ヒアリングはともかく、話す方はなー。」
少年隊「今度はロスでなにを?」 shueisha 1986 

なら今ここで、今こそここで、それをクリアして果たせたら素晴らしいよね! 英語習得ノウハウが熟してきた時代になったんだもの。

「みんなに言われるんですよ。“少年隊、これで英語ができたらいいのに” って、向こう(アメリカ)へ行くと。“絶対次回までに英語を覚えてこい”と言われて、いっつもダメなんですね。」 
錦織一清 「おしゃれ」NTV 1985年12月

例えば、まず日本で英検準2級レベルの「文法と語彙」を修得した上で音読訓練。そうすれば言いたいことを最低限言えるようになります。その上で現地に半年居れば発音対策と意思疎通はギリギリ可能。併行して2級の勉強をします。英検対策が一番身に付きます。その後、ビジネス活動用オリジナル例文100件丸暗記して挑めば何とかなります。彼ら、昭和時代の英語レッスンでは文法語彙をやってなかったと思われるので、今ここでもう一度トライです! 時間はたっぷりあるでしょう。まだ60歳になってないよね。

- 不安もある。LPが英語盤だという点。だから、少年隊の三人は、ボイストレーニングなどと並行して英会話の練習にも余念がない。-    kobe-np 1986

あれだけレッスンして準備して、何度も何度もアメリカに行ってレコーディングまでして…、もったいないよ! 頓挫したままでは終われないよ!! せっかく解散せずグループ名は残したんだもの。時代が変わり、デビューやリリースの仕方も多様になってきたし。 

「習い続けている英会話も、歌に直接、アメリカでのレコーディング、プロモーションビデオの製作にも役立ちそうだ。絶対に期待にこたえるから見ててくれ!」 少年隊 shueisha 1985

課題も対処方法も分かったし、そのための時間もできた。ファンも首を長くして待ってると思う。もう一度トライして、頓挫を乗り越えて、ファンとの約束を叶えて、真のスターになってほしい。そして、昭和アイドルの底力を令和ヤングに見せつけてやりましょう!