備忘録06

『まちづくり幻想』

著:木下斉


この本を読んで私が思った

「まちのために自分たちができること」

を記します。


この本っぽく書くとすれば、

「まちづくりでは、何か特別なことをしなければならない」という幻想


付加価値の高い仕事をする

地域経済を活性化させるためには、

新たな付加価値を生み出し、

商品のポテンシャルを上げて売る営業・企画を組み立てて

実行できる人材が必要です。


簡単に言うと、

日々の仕事の質を高めて会社の売上に貢献し、

お給料をいっぱいもらうことが、

まちづくりの第一歩なのです。


疑問に思う方も多いと思いますが、

まちが元気になるためには、

ある程度経済が回っている必要があります。


そのためには、

住民一人ひとりが所得を得て、

地元で消費することが一番なのです。


地元のものを選び、正当な対価を支払う

いっぱい稼ぐことが重要と言いましたが、

それだけでは地元経済は活性化しません。


地元のものやサービスを意識して買いましょう。


単に地元の商店で買い物をするだけではなく

「材料や製造場所も地元のものなのか」

「雇用や慈善事業等で地元に貢献している企業なのか」

なども考慮して買うと、

お金が地域経済の中を何度も回り、

地域経済循環を高めてくれます。


家の買い物だけでなく会社の契約や支出をする場合にも、

「この経費の内いくらが地域経済の中で回るのか」

を意識しながら生活すると良いでしょう。


所得を上げる

これは誰にでもできることではありません。


なので、もしあなたが会社やチームの責任者なら、

よく検討してください。


「地域振興の基本となるのは、平均所得の改善」です。


輸出や観光等の外貨の獲得も重要ですが、

まずは内需を維持していくことが重要だからです。


しかし、地方の人口減少はほぼ間違いなく訪れる未来であり、

今後劇的に改善することはありません。


なので、所得を増やすことが必要です。


所得の増加には、

労働生産性を高めて会社が稼ぐ必要があります。


惜しまず人材投資することは、

労働生産性を高める一つの要因かと思います。


従業員の処遇やスキルアップに経費を使い、

業績を上げて、従業員の所得を増やす。


今の経済状況で本当にできるのか、

難しい問題かと思いますが、

賢い判断ができる経営者が増えることを願います。


覚悟を持って挑戦し続けること

通常の経済活動が重要と述べてきましたが、

もし、まちの中で小さな課題や需要を見つけた時は、

是非挑戦してみてください。

成功の秘訣は

「とんでもない大失敗」

をしないこと。


最初から問題を解決することなんて、

ほぼ無理です。


まずは、自分たちが出資し、

リスクを負える範囲で挑戦し続けることが大切です。


常に考え、議論し、小さな成功と

多くの失敗を地道に積み重ねていくことで、

地域に変化が生まれていくのです。


新しくコトを起こすときのポイント

① 負債を伴う設備投資がないこと

② 在庫がないこと

③ 粗利率が高いこと(8割程度)

④ 営業ルートが明確なこと


あなたが挑戦している姿を必ず誰かが見ています。


ぜひ本書を片手に、まちの課題を面白がりながら、

仲間と楽しく挑戦してください。