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好きなものと出会えること

好きなものと出会えると、この世に生まれてよかったと思える。そんなことを言うと、なんだか大袈裟だと言われそうだけど本気で思っていたりする。

小3から高3までずっと死にたいと思っていた。今思えば、ひどいいじめも虐待も受けたことがないのに、なんだか生きていても楽しくなくて、心から落ち着ける場所がなくて。
一種のパフォーマンスとして、ノートいっぱいに死にたいという文字を書き込んだことも、親の前でベランダから飛び降りようとしたこともある。

外側から見れば、成績優秀で友達も多く、趣味を持っていて、常に笑顔だった幼い頃の私はなんだか幸せそうに見えたのかもしれない。でも、内側では愛想笑いと相槌に疲弊した心と、家に帰ったら親のストレス解消のための説教と話に付き合う日々。ベットに潜れば常に涙がこぼれ、思考回路はどうやったら死ねるのかで埋め尽くされていた。

そんな私の心を救っていたのは、好きなものだった。ハリーポッター、図書館、幼馴染の友達、気になる男の子。特に友達には感謝してもしきれない。私の、あの頃のおかしかった私の話を懲りずに聞いてくれた友達には。

そんな好きなもののおかげでなんとか生き延びていた私は、大学生になって少し解放された。自分で稼ぎ、親の助けを借りず(本当は借りてるけど)生活をする。定期代も治療費も何から何まで自分で出していたからあながち間違ってないかもだけど。

そして、SixTONESに出会った。初めて熱狂的に好きになれるものに出会った。今まで親の目線を気にしてできなかった、私が見たい番組の録画もできるようになったし、テレビを見ながら大声を出すこともできるようになった。グッズをたくさん買えるようになったし、親に否定されても言い返せるようになった。

そこからたくさん好きなものに出会った。韓国の女の子たち、プロデュース番組、ネットで流行った音楽、よしもとばなな大先生、エッセイ漫画、わかりやすいビジネス書、アロマ、ビビットなお洋服、メイク、長風呂、インテリア、インスタ、まちづくり、、、

好きなものはいつでも私に、未来へのわくわく感と自分というものへの根拠と自信をくれた。
好きなものに気づいて、私の世界は180度変わったと言っても過言ではない。
これからも好きなものを好きと言える人生を送りたい。そんな当たり前のことが私の人生の目標だ。



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