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和裁技能士です。 着物を縫う仕事をしています。 一般的によく目にする浴衣のような形をした長着だけではなく 羽織やコート、長襦袢や半襦袢、帯の他 お直し(主に寸法を直します)や 繰り回しといって、他のものへ仕立て直すというお仕事もしています。 これまでの仕事のごくごく一部です。 #私の仕事
香川県善通寺市にてお針子をしています。 一級和裁技能士として、着物のお仕立てをするお仕事です。 厳密には、雇われて仕立てをしているわけではなく 個人で仕事の依頼を受けてお仕立てをしています。 私自身は、20代の頃から、旅行もライブも観劇も着物です。 己は歩く看板と思い、着物に興味を持ってくれる方が 1人でも増えてくれたらという思いからでした。 30代になって、着物で旅行という中に、相棒犬が加わりました。 大変だったけれどとても楽しかったです。 これまでは、お客様のものを仕
投げ銭スタイルになっていますので、最後まで読めます。 着物の海外縫製は、最近はベトナムの方にお願いしていると聞きます。 その仕立ても、昔のように、安かろう悪かろうではないので 普段着物を楽しむ方はもちろん 良いお着物でも十分なお仕立てなのではないかと思います。 海外の縫製をYouTubeで見たことがありますが 標をつける人、袖ばかり縫う人、縦縫いばかりする人 縫い上がってきた表と裏を合わせる人 という感じで、完全に分業になっていました。 それで、その縫製工場で仕事をして
投げ銭スタイルなので最後まで読めます。 参考になると嬉しいです。 とはいえ、まだまだ私の個人的な考え満載です。 知っている言われや経緯など教えてください。 留袖とか喪服の掛襟にグシがかかっているのを見たことがありますか? 掛襟以外に、襟下や裾、袖口、内揚げにも入れます。 このグシは、返しグシと縫いグシあります。 Twitterの通り、その違いは、丸い点々か、ほんの少し長い点々かで 返しグシは返し縫いをしながらするので一針一針グシをかけていき 縫いグシは表に出る目が細かくな
投げ銭スタイルなので、最後まで読めます。 参考になると嬉しいです。 長着(いわゆる着物のことです)には 内揚げといって、身八つ口の下あたりに 布を縫い込んでいるところがあります。 そこに、縫い込んである布の量によって後々、身丈を長くできますし 裾が破れてお直ししたい時には、そこから融通してきます。 (細かな説明は省きますね) 実際のところ、それぞれの縫代には、どれくらい入っているのかというと 下図の通りなのですが、かなり差があります。 背が高いと、全てが少なくなって、時に
投げ銭スタイルなので、最後まで読めます。 参考になると嬉しいです。 裄の長い人が増えたので、反物の幅が広くなりました。 反物幅が必要なのは肩山や袖山だけで 身幅は細いままなので 写真のように脇縫い代が、前幅の真ん中まできてしまいます。 浴衣は耳ぐけなので、前幅にこれだけの布が重なる… たったこれだけのことで暑く感じる方もいます。 単衣仕立ての紬などの折りぐけの場合でも 脇縫い代幅が少し減りますが 布が重なる(表1枚縫い代4枚)ので、これまた暑く感じる。 絽や紗の上仕立て
投げ銭スタイルなので、最後まで読めます。 参考になると嬉しいです。 もうずいぶん前から、脇縫いなしの半襦袢を愛用しています。 身頃の部分は、晒しだったり、ダブルガーゼだったり。 肌襦袢の代わりに、Vネックのシャツ(半袖、7分袖、ランニング)を着て、その上から、脇縫いなしの半襦袢を着ます。 襟合わせが自由なので、結構便利なのですよ。 作り方も簡単です。 裁ち図は以下の通りです。 布幅が110cmくらいだと、身丈55cmの半襦袢ができます。 身丈がもっと欲しい場合は、
※令和6年7月6日加筆修正し、創作大賞に応募したので、無料設定にしました。 最低工賃に意味があるの? 和服裁縫業ついて下記道県は、最低工賃が定められています。 他の県はおそらく、廃止されていると思います。 職人数が少ないと、廃止されたり 最低工賃が何年も据置のままになります。 下記道県の最低工賃も、古いものだと平成13年 新しいもので平成25年でした。 ※令和6年、廃止になった県や、10年ぶり改正された県があります。 【北海道】令和6年北海道和服裁縫業最低工賃(平成14
投げ銭スタイルなので、最後まで読めます。 『和裁士』は商標登録されています。 その理由が弁護士や建築士のように社会的地位の向上だったそうです。 なので、呼び方の独占という意味ではないのだと思います。 和裁士会に入っていない職人さんで、技能検定を受けている方々は、和裁技能士と言っています。呼び方が違うだけで、仕事は同じです。どちらもまだまだ知名度が低く、内職扱いされ、袷着物14000円程度で受けている職人がいます。家内労働者となる場合、各県の労働局に示されている最低工賃がま
私のところに、お仕立てをご依頼してくださったお客様には 自分でデザインした2種類のたとう紙のどちらかに入れてお渡ししています。 パソコンで、単純な線を組み合わせた下手な絵を描いて並べて。 かなり昔の話です。 犬猫好きなので、犬猫をちりばめて 屋号うさぎを1匹入れました。 店名は、見えないくらい小さくしています。 なぜ2種類あるのか? 黄色は、袷物 白色は、単衣や薄物 というふうに、分けているからです。 たまに、譲って欲しいと言っていただけることもあります。 公にしていま
投げ銭スタイルなので、最後まで読めます。 参考になると嬉しいです。 浴衣の季節がやってくるので 浴衣のお仕立て依頼の裏技をお伝えしましょうか。 既にやっているはという方も多いと思います。 私のところでは、 写真の通り、浴衣の掛け襟の裏側は縫わずに開けておきます。 その理由は、ここに襟芯を入れられようにするためです。 浴衣は基本的に、長襦袢を着ません。 なので、襟がふにゃふにゃして 襟足にくっついて余計に暑く感じます。 それを解消するのが、掛け襟の裏に 長襦袢を着る時
よく聞かれるので、紹介しますね😊 ここ数年は、脇縫いのない半襦袢と スカートタイプの裾除けです。 下の写真の脇縫いなしの半襦袢は 脇が固定されていないので 多少は着るコツがると思いますが 襟合わせがやりやすいので私は重宝しています❣️ 着方は、まず衣紋をしっかり抜いて前で紐を結びます。 衣紋抜きをつけて、そこに紐を通しても良いし 紐を背中心の縫い付けても良いです。 次に、襟合わせをしますが、私はコーリンベルトをします。 後はこんな感じです。 仕上げに、伊達締めをしま
どんなところを想像しますか? こんなところで毎日仕事をしています。 もちろん、写真のようなスッキリした机の上ではありません。 写真用に、ちょっとお片付けしました😅 上の写真の左にぶら下がっているのは 袷長着のつりあいを見る時に使うものです。 この棒に、長着をかけてつり下げて 表と裏のつり合いをみます。 ついでに、ものさしの大小あれこれも紹介してみます。 小さいのは5寸(19cmくらい) 1尺(38cmくらい) 2尺(76cm弱) 一番大きいのは3尺(114cm弱)