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ルーツを知る(2009年3月23日の日記)

2024年3月24日に想う事

今からちょうど15年前ですね。

なぜ、この時におじさんに会いに行ったのかは覚えていません。
でも、驚くほど元気に語りまくったおじさんは、
この日以降、みるみると弱ってしまったそうです。

なぜ、この時の話を書き残していないのか?
と思うほど一族にとって貴重な話ばかりだったけど、

実はもうあんまり覚えていません。

ただ、確かに自分のパーソナリティーは先祖から引き継いでいるのだと
自覚しています。
でも、見ているのは未来。
未来にどん欲に。好奇心を持って、生きていこうと思います。

しかし、強烈なファミリーだよなあ。

このnoteも、いつかきっと私の家族や、私の会社を
引き継ぐ人たちに、何かの役に立って欲しいと思います。


ルーツを知る(日記2009年3月23日)

母の弟が末期のガンだという話を聞いてから半年以上が過ぎました。

とにかく、少しでも元気なうちに話がしたい。

入退院をくりかえしながらも、おじさんもそう思っていたし、
僕もそう思っていました。

それが、このお彼岸にようやく時間を作ることができました。

家族三人でお昼をご馳走になり、昼ごはんのあとは、妻と子供を帰して
じっくりとおじさんと二人で話をしました。

おじさんは振り絞るようになんと6時間熱く僕に話し続けました。

最近は家族ともそんなに話さないし、ほとんどだれにも会わない。
そういっていたおじさんが6時間です。

母から聞いていた親戚の話も真実がだいぶ違っていました。

例えば、ある親戚のおじさんの話。
母からは、あのおじさんはテキ屋の元締めで、
お祭りの時の夜店をまとめる仕事をしていたと聞いてました。

おじさんは
「テキ屋がヤクザじゃないわけないだろう」
と顔をくしゃくしゃにして笑いました。
もう、70年くらい前のことでしょうが、
どうやら一族には本物のヤクザがいたようです(笑)。

祖母の弟が創業したエドウィンというジーンズメーカーの
創業時に我々一族がどんなサポートをしたのか?
エドウィンがどうやってビジネスを作り上げたのか?
一族でなければ知らない話も沢山聞きました。

小さい頃、よく行った日暮里で起こっていたこと。
そこには私のビジネスのルーツがあるんだなあと思いました。

おじさんは、まるで病気とは思えない話しっぷりで
やっぱりその表情はまるで晩年の母と同じ趣で
じっくりたっぷりと話をしてくれました。

どんな占い師よりも
自分のルーツや先祖の話を聞くことが
自分のこれからの道しるべになる。

今までも、これからも、僕が歩む道の礎は
僕の祖先が歩んできた道であること。

人は同じところをグルグルと回り続ける。
自分のよいところも悪いところも
それにはルーツがあるんだよね。

だから、先祖の話をできるだけ沢山聞きたい。
そうすれば自分の今の悩みだって、これからの
生き方にだって、答えが見えてくると思う。

今ある自分の命に感謝すると共に
重ねられたいくつもの人の人生の重みを
感じたお彼岸だったのでした。

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