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【おかあの冒険と留守番こども】閉鎖空間に風をいれると

GWはどのように過ごされましたか

我が家は外に行きたいのだけど行けないという、もどかしい思いをしている子供たちに合わせてどこにもお出掛けはしなかったです。

ですが単身GWが始まってすぐに、島根まで行って青山節美先生主催の子育ての4技能講座という講座の研修を受けてきました。
子供ほったらかし、パパにお任せでの旅でした。

おかあの本来の姿


今でこそ専業主婦をしているのですが、これまでの人生を振り返ると思いついたら行動に移すタイプ。
家でじっとしているタイプではないのです。
本来の姿は誰かと深く関わるのは苦手だけど、自分が興味があるとフラッとお出掛けするタイプでした。
でも子育てを経験して、大きく変わりました。

パソコンでバックグラウンドで情報を処理していると、ブーンという音がして動作が鈍くなることってありますよね。
私はいつもその状態で、いつも子供のことを気に掛けて判断する能力が鈍くなっていました。

子供のせいにして、自分が不自由でいてはいけない。
家族それぞれ自分のしたいことをしてもいいんじゃないか。
最近はそのように感じていました。

変化の発端は『自己選択をさせる』


子供たちと接するときに、一番意識していることは『自己選択させる』ということです。
簡単なようで結構難しいです。

人というのは自分が育てられたように育てようとします。
価値基準もなんとなく慣習で思い込んでいることが多いです。

知らないうちに、脅したり、急かしたり、誘導したりしています。
それらをなくして子供に自己選択をさせる。

小さなことから自己選択をさせる毎日を送っていると



といって別のことに行動が移っていきます。

私もその会話だけで実際に行動はしません。
本当に行ってみるまで、こういう会話が何度か続きます。
何度か悩んでやっと学校へと足がむくのです。

「あなたが言ったのだから、学校へ行きなさい」って急かすこともしません。
なんとなく「じゃあやってみよう」ってなるまでに、行ったり来たりの時間が必要だと経験から知ったからです。

でも学校へ行かないは、当たり前ではない

話は少しそれるのですが、最近当たり前のように子供から「学校へ行きたくない」と言われたら、「学校へはいかなくてもいい」と応える親御さんが増えてきました。
私もそれは同意見です。

でも「学校へ行かない」のは、まだ当たり前ではないです。
子供と向き合うことは親にずっしり掛かってくるし、その時期の対応の仕方で回復には大きな影響があります。
時間もお金も掛かると実感しています。
親が子供の要求を理解して、欲しい愛情を注ぐ必要があります。
どのようにすれば子供の心が満たされるかは、親子の数だけ答えがあります。
そのノウハウは「学校へ行かなくてもいいよ」と応えるように当たり前になっていないのです。

お昼ごはんや、朝起きて、身支度を調えて勉強をする、外に連れ出すなど子供の様子を観察して出来そうなことを一緒に取り組んだり、学校との関わりを相談するなど。
心の状態がまだ良くなくて、ただ部屋に閉じこもっている時には、心が回復するのを待つことも必要です。ゲーム漬けで、お風呂にも入らない我が子を責めずに待つのは親にとっては辛いことかもしれません。
今まさに、長い長いトンネルに迷い込んでしまったような毎日を過ごしている人もいらっしゃるでしょう。

自分自身のことを振り返ると、うちの子供が学校へ行かなくなった頃はまだ仕事を持っていて、周りに助けてもらいながら仕事をしていました。
でも仕事ですから、TV画面をみている後ろ姿に声を掛けてどうしても出掛けないといけないときもありました。
「別にいいよ。いってらっしゃい」
そういう子供に言葉を信じて、そうなんだと思っていたんですが、仕事を辞めて子供と向き合ったときにそうじゃなかったんだと気が付きました。

子供はじっと待っていたんです。
自分が甘えてもいい時間を。

その時間がなかなか来なくて、耐えられなくて心が壊れてしまいそうになりながらも、文句一つ言わずに待っていたんです。

それを知ったとき、なんてダメな母親なんだって落ち込みました。
同時にそんなに頼りにされているなら、自分がしっかりしなくてはと気付かされました。
自分には泣く権利もない。
全力で子供と向き合うことを決心しました。

一方で、こんな状態にありながらまわりに気も遣っていたんです。

学校に行けない子供に育ててしまってごめんなさい。
学校に行けないなんてワガママいってごめんなさい。
配慮配慮って要求ばかりしてごめんなさい。

社会の中にいきているから、そんな気持ちも必要かもしれない。

でも真っ直ぐな子供の愛に比べたら、ちっぽけです。

私は変わりました。
学校に行かなくてもいい。自分を大事にしなさい。
学校に行かないのはワガママではないよ。
困っていることを伝えられるようになったら、一つ出来るようになったってこと。

そうやって過ごしていくうち、子供のことばかり気になって判断が鈍るということが少なくなりました。

我が家はやっぱり


子供は子供のしたいことをすればいい。
私も私のしたいことをすればいい。
それで島根まで行ってきました。

島根の松江という美しい街で、日頃から一緒に勉強している仲間と出会いました。
そして、とびきり楽しく過ごしました。

帰ると子供たちは別に普通という感じでした。
パパは微妙にご機嫌斜めでしたね。
まぁ、それはGW中には回復したようでしたが。

帰った晩の私のベッドには、子供とわんこが集中してぎゅうぎゅう押されながら眠りました。
しっかり充電したつもりでしたが、また新たに幸福感をもらいました。


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