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日本人に合った自然な食材でアトピー・アレルギーに向き合う

日本の”食“と”健康”に向き合う Vol.2


”食”に関する本を100冊読んで
まとめる企画の2冊目は
「若杉ばあちゃんのアトピー・アレルギーの話」。

本の紹介


「若杉ばあちゃんのアトピー・アレルギーの話」は
若杉ばあちゃんの愛のこもった言葉が
アトピーやアレルギーを
持って生まれた子のお母さんの
固まった心を緩めてくれる本。

日本の”食”と”健康”に対する考え方


【食べ物】

カロリー栄養学がアレルギーの温床

いまの食事の基礎に置かれる
カロリー栄養学は、
明治時代にドイツから輸入された概念。

ドイツと日本の気候の違いや
欧米人と日本人の体質の違いは
考慮されいない。

その結果
タンパク質をアミノ酸に分解できず
血が酸化現象を起こして
炎症を起こしている。

食べるものを正しく選ぶ

一汁一菜の食事療法の実践者は多く
アトピーやアレルギーの人以外にも
不妊や癌、糖尿病などの
重い症状の人がいるが
多くの人が
「気がついたらなんだかよくなってた」
といっている。

からだはあれこれと
栄養のある物を食べなくても
一汁一菜で
タンパク質も脂肪もカルシウムも
からだで作られる。

食べる物に気を配ることが大切。
電子レンジで温めるだけ、
火にかけるだけなどの加工食品と、
土で育った米や野菜を
新鮮な状態で食べることの違いは
そこに命があるかどうか。

私たちの体は食べ物のエネルギーから
滋養をもらっている。
だから命のない食べ物を
体に入れたところで害になるばかり。

スーパに並ぶトマトや大根は
形や大きさが均一になるように
品種改良されている。
これらの多くは「F1品種」と呼ばれ
一代限りで終わってしまう不自然な野菜。

本来なら同じ畑で育ったものでも
日当たりの良し悪しで
曲がっているものがあるのが当然。

このように化学物質だけでなく
素材そのものも不自然なものがある。

不正と書いて「歪み」。
不正なものを食べていれば
からだに歪みが現れる。 

最近は、この危険性に気づいた人たちが
在来種の野菜を育てている人たちが増えている。

農薬や化学肥料を使わずに
一年中汗水垂らして
本物の野菜を作り、
命をかけて自然の食べ物を
次世代に繋ごうとしている
お百姓さんがいることを忘れないこと。

陰陽の視点で食べるものを考える

食べの物の陰陽を意識する。
この世の中のすべてのものには陰陽があり、
当然食べ物や体内リズムも
陰陽で成り立っている。

陰の物ばかりを食べると体は冷え、
反対に陽の物ばかりを食べると温まる。
しかし陰と陽は引き合うので
極陽の物を食べると極陰の物を食べたくなる。


極陽にあたる食べ物は、
肉や卵、大きくて赤身の魚などの動物性食品

極陰にあたる食べ物は、
砂糖や化学物質の入った物

つまり、陰陽から見ても
動物性食品、砂糖、化学物質は
百害あって一理無しと考えられている

【健康】

アトピー・アレルギーのこと

体内にウイルスが入ってきたら、
からだは熱を出して免疫力を高めて
菌を殺す。

そして咳や鼻水で菌の残骸など
不要なものを老廃物として捨てる。

これらはからだが良くなるための生理現象。

アトピーやアレルギー症状も言うならば
不要なものをからだの外に出す排毒現象。

小さい頃は
アトピー性皮膚炎や食物アレルギー
小学校に入ったら気管支喘息
中学生くらいになったら
花粉症、アレルギー性鼻炎
と言うように
アレルギー症状が年齢とともに
変化していくことを
アレルギーマーチと言う。

小さい頃のアトピーが治ったからといって
根本的な体質改善をしないと
他の症状が出てくる。

アトピー・アレルギーの素因となる生活

現代は
口寂しくなるとジュースや
お菓子に手が伸び
空腹を感じる時が少ない。

つまり消化器官が休む時がない。

消化器官が休まらないと
胃腸の粘膜がただれ、
そうなると
食べ物がアミノ酸まで
分解されない状態で血液に流れ
アトピーやアレルギーの素因になる。

よく噛み満腹感を得ることで
過食を避け、
胃腸を休ませることが大切。

他にも、
体内の油汚れが症状を悪化させる。

数々のアレルギー症状は、
タンパク質過剰の他に
植物性の油や動物性脂肪の
摂りすぎも原因にあげられる。

揚げ物やスナック菓子を
食べない子でも
野菜を食べるときに
市販のドレッシングや
マヨネーズを使う場合は
使われている油に
気をつけなければならない。

先にも記述したように
以下の極陰、極陽の食べ物は
摂らない方が良い。
 ・肉、卵などの動物性食品
 ・砂糖の入ったもの
 ・牛乳
 ・化学物質の入ったもの

もし、これまで極陰、極陽の
食べ物を多くとってきている人は
毒素がたくさん蓄積している。

それは
貧血・冷え性・低体温となって
身体の症状に現れる。

そんな時は
中庸(陰陽論)の食べ物で
一汁一菜を続けて
体温を上げていくことが必要。

体温が正常に戻ると
汗や尿で排毒される。

そして、
排毒される場所を観察することで、
どんな毒をからだに溜めているか
わかってくる。

1児のママそして農家の娘である私の視点からみた考察

子どもがダニ、猫アレルギの私は
食物アレルギーと
その他(ダニ、ハウスダストなど)の
アレルギーは
別物と考えていた。

しかし、
「若杉ばあちゃんのアトピー・アレルギーの話」を読む事で
反応しているものが違うだけで
根本は同じだと認識できた。

また、
不自然なものとして
食品添加物が使われた
食品ばかりに目がいき
一代だけで終わってしまう
F1野菜など不自然な食べ物は
盲点だった事に気付かされた。

正直、野菜ならなんでも
安心かと思っていたが
確かに実家で採れる人参と
スーパーで売っている人参を
比べてみると
スーパーの人参は姿カタチが
キレイすぎる。

今思い返せば
「カタチや色がキレイでなければ
お客さんが買ってくれない」と
父が言っていていた。

父のように農家さんは
おかしいと思いながらも
生活のために
F1野菜など農協が進めるものを
作っていたのだろう。

子どもがダニ、猫アレルギー
であることから
使う食材には気をつける
ようになってきたが
陰陽の考え方など
まだまだ知らないことばかり。

子どものためにできることを
子どもの負担にならないように
やっていこうと思う。

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