「さざなみのよる」木皿泉

残り半分をいっきに読んだ。

ナスミが言ってた覚えておきたいと思った言葉は、自己啓発本で嫌というほど見てきた言葉と似てた。
物語にするとこんなにも心に入ってくるのなんでだろう。
すごいなぁ。
自己啓発本では泣いたことないもんね(笑)

やっぱり物語ってただの作り話といえばそうだけど、実際にめちゃくちゃ地味な物語みたいな毎日を生きてるわけで。
ひとつとして同じ話はないんだけど、手に取るように分かる気持ちがあって。
別に自分宛に書いてもらった本でも歌でもないのに、元気づけられたり泣かされたりする。
作り話なのに、フィクションなのに、すごいよなぁ。

命ってそういうものらしい。
宿るってそういうものらしい。
目に見えないけど、血とか肉とかないけど、命を知らず知らず本とか音楽からもらってる。
人が作ったものだもんね。
心を込めたものには命が宿るのだね。
素敵。

また大切な本が一冊増えた。

読みおわって、最初から所々読んで、気になったとこをもう一度読んで、
カバーを取って帯も読んで、あらためて表紙を見て、

大切だなぁ、大事だなぁ、みんなに読んでほしいなぁとありきたりな感想を思って

ちゃんと本棚にしまった。

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