見出し画像

#13 「窓から飛び降りろ」と言われた怖い大人の世界

青森を駆ける少女、マリエです。今日は思い出話。
(トップ画は青森の冬の信号です。雪でなにも見えやしない。)

私には一人だけ呪ってる人がいる

私は基本、怒りません。怒るエネルギー使うのもったいないから、自分の世界から相手を消すのが楽なタイプ。
人を憎んだり恨んだりすることは基本ないのですが、一人だけ一生許さないと決めた上司がいます。その人については、孫の代まで祟っています。

その上司が生んだ悲劇のお話です。

わたしは以前、某メーカーの法人営業として働いておりまして。
上司の仕事怠慢により、先方が希望する納期にどうにも間に合わない事案が発生し、私は先方の担当さんにコテンパンにやられました。
私の会社の問題なのでお客さんが怒って当たり前なんだけど、その怒り方がめっちゃ昭和で。
(以前も商談中に、隣で大手メーカー担当2人が机をおもっきり蹴飛ばされてたのを目撃してたので、それがついに自分にきた!って感じ)

で、当時20代半ばの小娘に、担当のおじさんは相当キレ散らかしまして
「靴の皮舐めろ!」
「お前が男だったら窓から飛び降りてもらってるからな!」

など怒鳴り散らすのなんのって。
(もういろいろ言われたけど↑が衝撃的でおぼえてない)
広いフロアで話してたけど、通り過ぎる大人たちは誰も助けてくれない。

もう私には泣くことしかできず、泣きながら謝って、どうやったらこのブチ切れ空間から帰れるのかを頭の中でいっぱい考えた。
拘束が長すぎて、もう一生家に帰れないんじゃないかとすら思った。

結局、私はその担当さんと一緒になって「(自分の)会社と戦います!」みたいな謎の結託を結ぶ感じで難を逃れ(もうそこしか出口がなかった。)
4〜5時間拘束されたあげく、やっと上司にボールが渡った。私はそのときに、ぜったいにこのトラブルの元凶を生み出し、華麗に無視を決め込み続けたその上司を「一生呪う」と誓った
上司さん、今もお元気でしょうか。私はずっと呪っていますよ。

後日談ですが、先方の担当さんからは謎に気に入っていただき「うちに入社しないか」とまで言っていただいた…それはそれで怖い。

いつだって大人はこわい

他にも怖かった話しますね。フリーランスになってからの訴訟騒動がありまして。
私は業務委託で仕事をいただくのですが、一度お仕事を受けた会社から「次はこっちやらない?」と別のプロジェクトに声をかけられ、めっちゃ難易度の高い案件だったので何度も私が適任なのかを話し合い、お受けする方向で話を進めていたところ・・

あとから業務締結の契約書を差し出され、契約内容を見たらそれはそれは驚きの報酬価格(難易度に比べてめっちゃめちゃ少ない報酬体系)だったので、「これではお請けできません」と伝えたら、相手が豹変

「わかりました、損害賠償で訴えます」

はっ?????????????????
まってまって、私まだ契約書にサインしてないし、、
契約書をみて、締結前に断ったんですけど、、
な、なぜ「損害賠償」???

そこで大人が4人くらいズラズラ出てきて
「日本では口頭でもやると言ったら契約は締結するんですよ?」
「あなたが受けなければ他のプロジェクトに負担がかかるので損害賠償請求します」

などなど、とにかく私を訴えるということをワラワラ言い出した。突然一方的に攻め立てられ、損害賠償請求なんて聞き慣れない言葉にめっきり憔悴…

相手はきっと、私のことを法律に疎い何もわからない小娘ちゃんくらいに思っているんだろう…だから何か小難しいことを言えば、黙って従うとでも思っているんだ…

し、しかし、冷静に考えろ。
私は法学部卒だ。民事訴訟も刑事訴訟もある程度パターンをみてきている。授業のおかげで裁判の判例もたくさん読んでいるし、法律の小難しい文章は何度も目を通している。

私は、自分に非がないことをすぐさま弁護士さんに確認し、いつ訴えられても対応できるように証拠集めに奔走しながら、裁判に持ち込む前に提示できる意見書をマッハで作成した。
(ちなみに、相手方がやっているのは「業務委託」ではなく完全に使用従属関係のある「雇用関係」の業務実態&契約書なので、それが労基法的にOUTというぜったいに負けない戦いでございました…)

一応、今後のために何かの参考になれば幸いなのですが、もし誰かと訴訟のようなことが起きる状況になったら「下手に自分の判断で動かないほうがいい」でございます。いろいろ言いたい気持ちがあっても、自分の発言や行動が裁判で不利にならないよう、徹底的に事実ベースでやりとりをする

心理的ストレスで相手方とやりとりをしたくなければ、ちょっとお金はかかるが弁護士さんを代理人にしてもいい。ただ、窓口を弁護士さんに移行するタイミングも、しっかり弁護士さんと相談をした方がいい。(あまりに早急に弁護士さんを出すと、相手が逆上してこじれる可能性も考えられる。)

ちなみに弁護士さんによって得意分野が異なるから、よりその分野が得意そうな弁護士さんにお願いできると最良だと思います!

まずは、当事者間でどこまでいけるか、探り探りコミュニケーションをとり、その間基本的に私情を挟まず、淡々と事実のみのやりとりに徹する。誤解と受け取られるような曖昧な表現なども避け、相手がふっかけてくる言葉にも粛々と対応する。たとえば「どう思うんですか?」など聞かれたら、「内容を確認し、改めて正式に回答いたします」みたいな、自分の意見をよく吟味してから述べよう戦法。(だからといって無視はダメ)

私がこういう対応をしたことで、相手方の訴訟ハラスメント?が止み、結局訴状は送られてこず、無事プロジェクトを抜けることができました。
今回学んだのは、突然「訴える」とか「損害賠償」とか言われると、自分が悪いことしてなくても「なにか悪いことしたのかな?」と不安になり、動悸や憔悴など身体反応が現れる、ということ詰められたときは、ずっと精神がヒリヒリし、手が震えたり心臓がバクバクした。

わたしは、たまたま素晴らしい弁護士さんに出逢えて、親身なサポートをいただき、なんとか平静を保てたけど、支えてくれる人がいなかったらつい弱気になって、相手の無理な要求を飲んでしまうことだってあり得たかもしれない
人はメンタルがやられると正常な判断をできなくなるんだなって心底実感しました。

大人の世界はこわいから、本当に信頼できる人とおしごができるって幸せなんだなぁ、って噛みしめながら過ごしてます。これからも、いつまた怖い大人に出逢うかわかりませんので、気を引き締めて精進して参りたいです。みなさまも、どうか平和で穏やかな日々が続きますように。
それではおやすみなさい。



サポートいただきましたら、私も誰かをサポートしエンドレスサポートトゥゲザーします。