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自分史を書いてみよう。脳は大切な記憶を失っていく。

1. 貴方の脳は大切な記憶を呼び出せなくなります。

 人間の脳で学習や計算、記憶、情報処理を所掌する「流動性知能」は30歳にピークを迎え、65歳以降は加速度的に低下すると言われています。

 一方で、知識や経験に基づく理解や判断能力である「結晶知能」は、30歳以降緩やかに上昇し65歳以降もあまり低下しません。

(だから、国政を担う政治家の先生や企業の社長さんが、”かくしゃく”と働いておられるのでしょう。)

 「記憶」には「短期記憶」と「長期記憶」があり、高齢になると「短期記憶」が低下しやすく、いわゆる「物忘れ」が生じます。

 「長期記憶」には、「エピソード記憶」、「意味記憶」、「手続き記憶」がありますが、そのうち「エピソード記憶」が最も低下しやすく、反対に「意味記憶」や「手続き記憶」は低下しにくいと言われています。

 「エピソード記憶」を保持するためには、繰り返し想起する必要がありますが、それは無理な話で、人間の脳は、生理学的変化に抗えず、加齢とともに日々、大切な記憶を失い続けています。

2. 大切な思い出を失わないために、書いてみませんか?

 貴方の大切な「エピソード記憶」が失われる前に「自分史」を、今のうちに書いてみませんか?

 特に60歳、65歳で定年退職迎え、第二の人生に踏み出そうとしておられる方や、退職して時間を持て余しておられる方に、自分史を書いてみることをお勧めします。

 私も60歳です。およそ1年前から、「自分史」を書き始めました。パソコンに向かっている時には思いだせなかったことも、散歩の途中で思い出して、後から書き足しているようなことを繰り返しました。

 忘れていることが多くて、これくらいしか思い出せなかったというのが、今の感想です。

 それでもいいのです。

 少しでも書いて残すことができたのですから。

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