難問医療機器歴史クイズ

 以下の出来事を時系列順に並べ替えなさい。

a. 世界初のMRI装置の商用機である、東芝製1号機MRT-15Aが厚生省から薬事認可を得て、商品化された。
b. omron社が医家向け体温計の第一号機であるMc-320を発売開始した。
c. ラジオメーター社が世界初の血液ガス分析装置を開発した。
d. 人工内耳の埋め込み手術に保険適用が認められた。
e.  日本無線医理学研究所が国内初の電子リニア走査型超音波診断装置(SSD-200)を製品化した。


答えは下にあります。










答え

c→b→e→a→d



参考

a 1983
MRIは日本発なのか。当時の日本の技術力すごいなと素直に思った。まぁこの頃から今に至るまで画質を上げてこられた技術者の方々もすごいよなぁ。

https://www.global.toshiba/content/dam/toshiba/migration/corp/techReviewAssets/tech/review/2014/02/69_02pdf/a04.pdf

b 1972
体温計はもっと早くても不思議ではないが、意外とこんなものか。家庭ならまだしも、病院の入院患者さんでも水銀で体温を測っていた時代はなかなか想像付かない。

c 1954
当時ポリオが大流行しており、血中の$${O_2}$$や$${CO_2}$$分圧を調べることで肺の状態を評価できるのではということで開発された模様。
https://ikakikai-hozon.org/exhibits/department/cat-x/cat-xc/
https://www.radiometer.co.jp/ja-jp/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%82%AC%E3%82%B9%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%A8%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

d 1994
思ったより最近なのかという印象。まぁ小型化が難しかったのと、保険適用に時間かかったのかな。

https://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/pdf/audio_SP64-133A.pdf#page=9

e 1976
この所謂「電子スキャン」という技術によって、妊婦健診で赤ちゃんを「視る」ことが可能になった。今やエコーがない時代の妊婦健診が何をやっていたのかなど想像もつかない笑。ちなみにこの年の行われた第一回世界超音波医学会にて、発表や展示が行われていたようだ。


ちなみにCTも1975年とかそんぐらいみたいです。


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