こどもの体温が見れないと命取りになる

こどもの体温の変化をきちんと見てますか?


今回のキーワードは【こどもは未熟】


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《今回の内容》

・体温とは

・人が体温を保つ理由

・こどもの体温調節の欠点

・こどものサインを見抜くポイント

・最後に

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<体温とは>

そもそも“体温”とは…

『身体内部の温度のこと』


身体内部とは直腸や食道、膀胱のこと。

でも、日常的にそんな身体内部の温度なんて測れません。


だから、腋窩(脇の下)や舌下、耳などの容易に測定できて、常に外気温に晒されていない場所で測定します。

それでも、外気温や汗、唾液、測り方などの影響は受けますので、あくまでも目安になります。



<人が体温を保つ理由>

例えば

気温や運動などの外的要因で体温が異常に高くなったり、低くなったりする。

⇒体温調節機能が著しく障害を受ける。

⇒循環器系(心臓など)や中枢神経系(脳など)が機能不全に陥る。

⇒生命維持が困難になる。

よって、体温の著しい変化=命の危険となるのです。

だから、人間のような哺乳類には体温調節機能が備わっており、身体内部の温度を一定に保つようになっているのです。



<こどもの体温調節に欠点>

ここでキーワードを思い出してください。


【こどもは未熟】


そう!!!!こどもはまだ未熟なのです!!!!!


ひとつは、体温調節機能自体が未熟であること。

よって、気温の変化で身体に熱がこもってしまったり、逆に冷え切ってしまうことが起こります。


そしてもうひとつ、コミュニケーション能力が未熟であること。

特に小さければ小さいほど、「暑い」も「寒い」も言葉でうまく伝えることができません。


こどもの体温の変化に気づかずに放っておくと命取りになりかねません。


だから、大人がしっかりこどもの変化に気づき、調節してあげる必要があるのです。

そのためには、こどもの出すサインを見抜くこと、平熱を知っておくことが重要です。



<こどものサインを見抜くポイント>

〇暑いサイン

ポイントは服の中に手を入れてみること。

服の中に手を入れてみて、汗をかいていたら“暑い”サイン。

[乳児の場合]首のしわを見る方法もあります。

しわが赤くなっていたら“暑い”サイン(蒸し焼きのサインというそうです)。

※ただし、ただれている場合はトラブルを起こしているので、受診してください)


“暑い”サインがあったら…

汗をしっかり拭いてあげて、衣服の調節をしてあげましょう。

衣服は脱がせてあげる、もしくは着替えさせてあげましょう。


〇寒いサイン

ポイントは色をみること。

手や足が冷たくなっているだけではまだ大丈夫です。

だたし、唇や指先、顔色が紫や青っぽい場合は”寒い”サイン。


”寒い”サインがあったら…

服を着せてあげましょう。

もしくは、暖かい場所や暖房の近くに移動してあげましょう。



<最後に>

こどもは異常な回復力を持ち、あふれんばかりの生命力の塊です。

しかし、大人が思っている以上にこどもは繊細で敏感です。


すべてにおいて未熟であり、大人が守ってあげる必要があります。

しかし、それは過保護とは違います。


こどもの持つ力を信じ、伸ばしてあげるお手伝いをしてあげる。

体温の変化をしっかり見て、調節してあげるのもそのひとつだと

私は思います。


次回は【汗】についてです。

もし、暑いから、寒いからと温度変化のない部屋に閉じ込めてしまったら

子どもの体温調節機能を働かなくしてしまいます。

そうなると、気温の高低差に左右されず、体温を一定に保つことが困難になってしまう可能性があります。

結果、気温が著しく高い(低い)時や運動によって命が危険に晒されてしまうことになりかねません。


より詳しく知りたい方は次回の記事を見てください。


最後までご覧いただきありがとうございました。

また次回もお楽しみに。



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