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ぶっちゃけ塾バイトってどうなの?②〜仕事時間・大学生活との両立編〜

 こんにちは、もの子です。前回に引き続き3年間中学受験専門塾で国語を教えた経験から「塾バイトのリアル」をお伝えしていきます。前回の記事では塾選びと研修についてまとめておりそちらを先に読んでいただくと分かりやすいです。今回は学生の方向けに塾バイトに拘束される時間大学生活との両立についてお話ししていこうと思います。

 前回の記事はコチラ↓

塾バイトに拘束される時間

 まず、塾バイトに拘束される時間についてお話ししていきます。塾バイトは基本的に平日の夕方〜夜のお仕事です。どの学年も大体17時頃に授業が始まります。17時きっかりに行けばよいというわけではなく、他の先生との打ち合わせなどがあるので私は授業開始の30分前に到着するよう心がけていました。

 また、お弁当がないタイプの塾だと21時頃にお仕事が終わるかもしれませんが、私の場合は早くて21時、受験生を担当すると23時頃まで仕事がありました。塾によって授業時間が大きく異なるので授業や自習が何時まであるのかはあらかじめ確認しておくとよいでしょう。授業が終わった後に宿題をチェックしたりテストを採点したりするので、授業終了後30分〜1時間はお仕事があると思っておいた方がよいです。

 さらに、予習にかかる時間というのも考えなければいけません。どの程度時間をかけて予習をするかは人によって異なりますが、私の場合は大体授業時間と同じ長さの予習が必要でした。例えば3時間授業をするなら3時間予習が必要といった感じです。大学の授業が少ない3年生のときは塾バイトがある日の授業は多くても1コマしか取らず「午前〜昼は予習、夕方から塾バイト」とほぼ丸一日を塾バイトに当てていました。大学の授業が詰まっている場合は隙間時間を有効活用してコツコツと予習をすることが重要ですね。

大学生活との両立〜通常授業〜

 先ほどの内容と重複しますが、塾は基本的に平日の夕方〜夜のお仕事です。なので、塾バイトがある日は夕方の授業を取ったりサークル活動に参加したりすることができません。また、塾講師のお仕事は基本的に受け持つクラスが通年で固定です。例えば今年度は火曜日の4年生の授業を受け持つと決まった場合、1年間火曜日のその時間は固定で働くのが原則になります。そのため、ある程度1年間の見通しを持って塾バイトを入れる必要があります。

 といっても「途中からどうしても行けなくなってしまった!」という事態は発生するでしょう。その場合はシフトを変更することができます。実際わたしも大学3年生のとき通年担当するつもりで金曜日に入ったのですが、どうしても取りたい後期の授業が金曜日の夕方に移動してしまい、泣く泣くシフトを変更しました。後期の授業が始まるなど節目のタイミングでシフトを変更する学生は多いです。

 また、平日は大学の授業やサークルなどでどうしてもバイトに行けないという方もいるでしょう。塾によって違うかもしれませんが、その場合は土曜日や日曜日の授業を担当することもできます。私の場合教職科目を履修していたため大学1年生や2年生の頃は月曜日から金曜日までほぼ毎日夕方の授業がありました。そのため2年生までは塾バイトを土曜日か日曜日に入れることに。そうすると「月曜日から金曜日までは毎日朝から夕方まで授業、隙間時間にサークルと勉強、土曜日はバイト、日曜日はサークルかバイトか勉強」という生活になります。

 大学1年生の前期は慣れないことも多かったので余裕が全くなく、唯一友達と遊べたのはGWのみです。まだ本格的な講師ではなく研修だったにもかかわらずこの忙しさ!今思うといくら教職を履修しているとはいえ無理して授業を取りすぎたかな……と思っています。塾講師のシフトは融通がきかず他のバイトよりも時間を取られやすいので慣れない大学1年生の前期は大学の授業を15コマ以内に抑えておくといいでしょう。また、最初のバイトは週1回から始めることをおすすめします。いきなり4月からバイトを始めるのではなく大学生活に慣れてきてからバイトを入れるのもいいかもしれませんね。実際にそうしている人も多いです。

 さて、私の話が長くなってしまいましたが、できることならまずは大学の授業をなるべく午前中に取って平日の夕方にバイトをするのをおすすめします。塾によって異なると思いますが土曜日や日曜日は志望校別特訓など特殊な授業が多く、最初に基本的な仕事を覚えるには平日の授業の方が向いているからです。また、平日の仕事は夜遅くなるので可能であれば塾バイトの次の日は朝早い授業を取らないようにするといいでしょう。1年生のうちは分からないことだらけの上に授業も多くなかなかここまでは考えられないと思いますが徐々に自分のペースを見つけられるといいですね。

※実は土日の仕事だったからこそ良かったと感じる部分もいろいろとありました。詳しい事情を話すと長くなってしまうので割愛しますが、土日しか働けないからと言って落ち込む必要はないと思います。ただし私の塾では平日の夜に働くのが原則という風潮があったので今回はこのような書き方をしました。

大学生活との両立〜季節講習〜

 夏休みや冬休みなどの長期休暇の間には夏期講習や冬期講習といった季節講習がやってきます。かなり仕事があるので「休みの間にがっつり稼ぎたい!」という人にはおすすめの仕事ですね。この期間中は通常とは異なるシフトになります。

注:季節講習と並行して通常授業が行われる場合もあるので私は季節講習の期間も通常授業で自分が担当している時間はなるべく空けるようにしていました。ただ、長期の合宿に行く人も普通にいたのでそこまで気にしなくてもいいと思います。不安であれば事前に確認しておきましょう。

 季節講習については事前に「空いている時間帯に◯をつけてください(もしくは都合の悪い日に×をつけてください)」というシフト調査があります。このときに空いている時間全てに◯をつけてはいけません。私は1年目のとき空いている時間全ての時間に◯をつけたら「6連勤、1日休み、5連勤」といった鬼のようなシフトを組まれてしまいました。事前の準備が必要ない仕事ならこのようなシフトでも問題ないかもしれません。ですが、塾のお仕事には予習があります。予習の時間や自分がゆっくりする時間も考えてシフト希望を出すことを意識しましょう。

 また、私はこのような無茶をした結果1ヶ月で27万円ほど稼ぎました。これは自慢というよりもせっかくの夏休みをバイトにしか費やさなかった悪い例です(泣)1年目だったこともあり扶養は外れませんでしたが2年目以降はこの調子で働くと扶養から外れる危険があります。実際に10月頃になると「扶養から外れるためこれ以上は働けません」とお仕事を停止する講師も出てきます。このようなことも可能は可能なのですが生徒や他の講師に迷惑がかかるので最後の手段だと思っておいてください。

 それでは季節講習はどのくらい働けばいいの?と思っている人もいるでしょう。私は給料を細かく気にしていませんし授業の長さによっても異なるので正確ではないですがだいたい週に2〜3回働けば1ヶ月で10万いくかな、という感覚です。希望した日全てに仕事が入るわけではないので調整は難しいかもしれませんが、シフトを調整する担当の人に「週2回、多くても3回までにしてください」とあらかじめ相談しておいてもいいと思います。

おわりに

 今回は塾バイトに拘束される時間と大学生活との両立についてお話ししました。長々とまとまりの悪い記事になってしまいましたが少しでも参考になったと感じていただければ幸いです。ではでは次の記事でお会いしましょう!ごきげんよう。

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