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『おとなになるのび太たちへ』

 この本のタイトルは 『人生を変える「ドラえもん」セレクション 「大人になるのび太たちへ」』というタイトルで小学館が2021年9月8日初版第1刷、2021年6月22日第5冊発行のマンガは藤子 ・F・不二雄さんが発行した書籍です。内容は10人の夢をかなえた大人が記事を投稿しているのですが、何らかの形でドラえもんのマンガ、コミックスから影響を受けたことが記載してあり、その10人のストーリーをまんが「ドラえもん」を通じて伝えたいことが書いてあります。

今回はその中の一人 小説家辻村深月さんのケースをご紹介できればと思います。

 タイトル「ぼくよりダメなやつがきた」てんとう虫コミックス 「ドラえもん」23巻  ー優越感や劣等感を超えて友情は芽生えるー

 ストーリーの抜粋です。のび太の学校に転校生が来た時、のび太はその転校生はのび太より勉強も体育もさらにできない子で、のび太が自分よ、り「だめな転校生」が来てのび太が優越感を持つ話です。が、転校生と付き合っている中で彼は失敗をしても、学習でもスポーツでも処理するスピード、が遅くてもスポーツでも学習でも向上したいという気持ちと意思を持っていました。のび太のタイプと性格が異なることもありまた自分よりできないのに生意気だと思いました。ある日ジャイアンから野球の試合のメンバーに誘われた時、失敗するのが怖くて自分の身代わりに転校生を指名しました。案の定転校生は野球の試合でミスをしてジャイアンにいじめられることになりました。しかし怒られることがわかっていながらも自分の身代わりとして転校生を指名したことをのび太が後悔しました。思い直して自分からジャイアンにいじめられる場面に向かうということにしました。転校生は純粋にのび太と友達になれたり、仲よくしてくれたことに対してに感謝していました。このことを気にしていたのび太は自分のしたことを悔い改めたという内容です。 

 直木三十五賞、吉川英治文学新人賞、本屋大賞第1位などの数々の賞を受賞されている今をときめく超売れっ子有名作家の辻村付深月さんは、このドラえもんの話を自分の高校に入った時のシーンとかぶらせて、当時を思い出されて書かれた内容です。高校に入学したときにクラスのみんなが勉強ができる子たちばかりでその時の自分に対して劣等感を持ったのですが、ある日、クラスの一番できる子と仲良くなることができて、いろいろ勉強も教えてもらっていた時に、その友達は嫌がりもせず、見下したり、優越感を感じさせる行動も辻村さんにせずに付き合ってくれたことに感謝した話です。 

 後日談として、大人になってから彼女に高校時代の話を聞いたときに辻村さんがすでに小説家になることで小説を書いていたことに逆にクラストップの彼女がすでに自分の道を選択して小説を書いていた辻村さんに圧倒されるということでショックを受けた話です。そうであったのかということでこのことを辻村さんもうれしく思い、自分も相手に影響を与えていたことに誇りをもったそうです。

 辻村さん曰く、このことで優越感、劣等感を超えて彼女と真の友達になれたとのことと自分も相手に影響を与えていたことがわかり、最後には過去に出会った人たちからの影響、これから影響を受けていくことになる人達との出会いを大切にしましょうということで記事を終わられています。

 長くなってしまいましたが今回の話として自分は、できる人には劣等感をできない人には優越感を抱く毎日でなかなかできない自分がいますが、この話を読んだ時に、今更ながらですが自分もこれから出会う人とはいろいろな方に出会うので自分の気持ちをできるだけ色眼鏡で見ないようにして出合う人との関わり合いを築いていくことを決心しました。


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